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鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

平川克美の「俺に似たひと」

2019年05月11日 | 日記

「小商いのすすめ」という著者の本に出会ってからのフアンです。

自分の父親との介護の日々を綴った1冊です。

少し前に読んだのですが、このところ、父母の介護生活が思い出されてならなく

読み返しました。

あれでよかった、と言い切る介護は無いのでは。

いや、あるかもしれない。その方は幸せですね。

私は、たられば・・・ばかリです。

「俺に似たひと」は、父親が亡くなるまでの数か月、実に濃厚に、いや淡々と

何というか、父と息子という関係を、戸惑いながらも、実に正直にぶつかり、

納得して、あの世に送り出していく「物語」です。

昭和という、まだ家父制の名残の色濃い時代の父親は、友達親子とは程遠い。

かといって尊敬の対象となるには不足していた(本文より)父親を、

介護しながら、老いの意味を考え、困惑しながら理解していく著者の心が

正直につづられて行く。

男親と息子という距離感も「なるほどなー」と納得することも。

いずれにしても老いは避けられません。

私は元気で働くことしか思いつきません。

とにかく、1年先の目標をたて、そこに向かって進む。

ケガをしないよう細心の注意をする。

人のために、私で何かできることがあったら進んでする。

なんかきれいごとばかりですが・・・、ハイ、頑張ります。

 

「俺に似たひと」 平川克美 医学書院