「小商いのすすめ」という著者の本に出会ってからのフアンです。
自分の父親との介護の日々を綴った1冊です。
少し前に読んだのですが、このところ、父母の介護生活が思い出されてならなく
読み返しました。
あれでよかった、と言い切る介護は無いのでは。
いや、あるかもしれない。その方は幸せですね。
私は、たられば・・・ばかリです。
「俺に似たひと」は、父親が亡くなるまでの数か月、実に濃厚に、いや淡々と
何というか、父と息子という関係を、戸惑いながらも、実に正直にぶつかり、
納得して、あの世に送り出していく「物語」です。
昭和という、まだ家父制の名残の色濃い時代の父親は、友達親子とは程遠い。
かといって尊敬の対象となるには不足していた(本文より)父親を、
介護しながら、老いの意味を考え、困惑しながら理解していく著者の心が
正直につづられて行く。
男親と息子という距離感も「なるほどなー」と納得することも。
いずれにしても老いは避けられません。
私は元気で働くことしか思いつきません。
とにかく、1年先の目標をたて、そこに向かって進む。
ケガをしないよう細心の注意をする。
人のために、私で何かできることがあったら進んでする。
なんかきれいごとばかりですが・・・、ハイ、頑張ります。
「俺に似たひと」 平川克美 医学書院