鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

始めに布ありき

2016年08月18日 | 日記

こんなに非効率な仕事をしていてよいのだろうかと、時々疑問を持つ。

疑問ならまだよいのだが、不安になる。

不安は思考を、仕事を停滞させる。

そんな時、何も考えず、ひたすら布の整理をする。

大中小と大きさで、素材で、アイテム別に使えるよう分けていく。

使い道が定まらない布は、力でねじ伏せないで出番を待ち、寝かしておく。

そんな作業をしながら、思い出した。

確か一昨日のブログに「初心にかえって、手をかけたものを作りたい」などと殊勝なことをいった。

なんだなんだ・・・、こんな風に行ったり来たりしている私。

それでも布の存在はやさしく、そして力強い。半日、布と対話しているうちに、

「これで何か美しいものを作りたい」と心が動くのがわかる、

心が変わっていくのを感じる。

布が私に力をくれる瞬間、私は「再生」する。

しかし、すぐに「経営」という厳しい現実を突き付けられる。

ここでも、行ったり来たりしている私。

半年後、一年後どうありたいか、また、結果が出なければどう身を処すか・・・、

手仕事を愛する作り手のスタッフと共に、「何か」を成しとげたい!

行きつ戻りつしながら、8月も半ばを過ぎました。

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