樹木医会のみなさん、森林インストラクターの仲間と
スプリングエフェメラル「セツブンソウ」に会いに行ってきました ^-^。
場所は、広島県、島根県、山口県の県境(西中国山地)になります。
県でいうと「山口県」です。
山口県では自生が確認されていなかったので環境省レッドデータの記載はありませんが
新産地と認定され、全国で15か所目の自生地となりました。
この地で、今まで誰にも知られず、ひっそりと生き延びていたんですね、、
里山(栗林)です。
15か所の自生地が多いとみるか、少ないとみるかですが
絶滅の危機に瀕している植物であることは確かです。
常緑樹が侵入してきたり、草が生い茂ったままだったりすると
草丈が低いのでとても生き残れません。
人里(人の手が加わった自然)でないと、生き残れない野草のひとつですね。
と、その前に腹ごしらえ(笑)。
自生地近く「花つみCafe」さんで食事。
四季折々の山菜料理♪
摘みたての山菜のテンプラ♪
香り高く、独特の苦みもあり、ひと足早い春を感じることができました。
ちなみに赤いのは、ツバキの花弁です。
自生地。
すごい数のセツブンソウ♪
保存会のみなさんの保全活動で、数は年々増えているそうです ^-^。
クリスマスローズなどと同じキンポウゲ科の植物です。
ニゲル(ノイガー)をそのまま小さくしちゃった感じでしょ♪
黄色い部分はオシベではありません。
ちょっと分かり難いですが、中心の紫色の部分がオシベで花粉がでます。
セツブンソウには蜜がありませんので
この黄色で、花粉目当ての虫を誘っているのだと考えられています。
花はおおよそ同じ方角を向いて咲いています。
日の当たる方に顔を向けるんですね。
他の野草との競争を避けるために冬に咲く戦略ですが
冬は花粉を運んでくれる虫の活動が鈍い・・
そこは冬咲きのデメリットですよね。
なので花(実際はガク)でしっかり日を集め、花の周りの温度を上げているのではないかと思います。
花はキンポウゲ科特有のエナメル質(咲き終わりの花をみればよくわかる)のパラボラアンテナ。
花の温度が上がれば、飛来してきた虫の活動も活発になるだろうし
タネができる確率もあがるのではないかと思う。
これはあくまで私が勝手にそう考えているだけで
真相のほうはセツブンソウに聞いてみなくちゃわかりません。
もしかしたら、私のために、こっち向いてくれたのかもしれないのだし。
それは絶対にないですね ^-^;
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