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☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『うさぎドロップ』(2011)

2015年06月19日 | 邦画(1990年以降)
『うさぎドロップ』(2011)

監督:SABU
出演者:松山ケンイチ
芦田愛菜
香里奈

【作品概要】
宇仁田ゆみ原作の人気コミックを、『蟹工船』のSABU監督が映画化したヒューマン・ドラマ。ひょんなことから一緒に暮らすことになった6歳の少女と男の珍妙な共同生活を描き出す。不器用だが心の温かい主人公を演じるのは、『DEATH NOTE デスノート』シリーズの松山ケンイチ。彼のキュートな相棒を、『告白』などの子役の芦田愛菜が演じている。香里奈や池脇千鶴、風吹ジュンら豪華キャストらと共に織り成す感動の物語が胸を打つ。

27歳独身のダイキチ(松山ケンイチ)は、祖父の葬式に出席するため久しぶりに帰省する。彼はその席で6歳の少女りん(芦田愛菜)に目を留めるが、何と彼女は祖父の隠し子だということで親族一同がパニックに陥ってしまう。ダイキチは施設に入れられそうになっていたりんをふびんに思い、つい自分が彼女を引き取って育てると言ってしまい……。(Yahoo!映画より)

【感想レビュー】
ふむ
不自然な感じは狙ってるのでしょうかねぇ。状況とそれに直面した時の登場人物達の反応がそれぞれズレてる感じ。
だからふわふわしたファンタジーのようにも思える。
一応設定が普通の普通の生活の非日常を描いているから、何となく反応も型通りのものを予想してしまうし、期待してしまうのだけど、そこがふわふわとしているので、全体がふわふわとしたファンタジーのようでした

でも少女を演じる愛菜ちゃんが喪服を着て庭に立ちすくむ表情とか、射抜かれます

ダイキチを演じる松山ケンイチさんが、妄想ダンスシーン()で、帽子のツバギリギリに射竦めるとことか、本当に一瞬のカットだけど、ふおぉぉ~ってなります。
デスノートのLの眼差しを一瞬彷彿とさせるカットでした

ファンタジーで、さらに妄想

ふわふわ感を楽しむ作品でした

『小さいおうち』(2014)

2015年06月18日 | 邦画(1990年以降)
『小さいおうち』(2014)

監督:山田洋次
出演者:松たか子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、黒木華
音楽:久石譲

【作品概要】
第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を、名匠・山田洋次が実写化したラブストーリー。とある屋敷でお手伝いさんだった親類が残した大学ノートを手にした青年が、そこにつづられていた恋愛模様とその裏に秘められた意外な真実を知る姿をハートウオーミングかつノスタルジックに描き出す(シネマトゥディより)。

【感想レビュー】
なかなかに面白かったです~

倍賞さんのお声と久石譲音楽が合間ってどうしてもハウルの城が混じってきて…今も巡っていますが…

それで、吉岡さんの感じも三丁目の夕日の芥川さんとキャラがちょっと被ってきたりしたのですが…

小さい赤い屋根のおうちはかわいいし、松たか子さんが美しくて美しくて

黒木華さん演じる女中の控えめな感じがもうなんだか健気でいじらしい気持ちになるし

ご夫婦それぞれのカットや話し方に、ちょっと小津映画っぽさがあったなぁ

現在と過去の往き来も分かりやすかったです。

ラストはグッサリとさせられたけども…




『まぼろしの邪馬台国 』(2008)

2015年06月15日 | 邦画(1990年以降)
『まぼろしの邪馬台国 』(2008)

キャスト編集
宮崎和子・卑弥呼:吉永小百合
宮崎康平:竹中直人
佐々木一馬:窪塚洋介

【作品概要】
邪馬台国があった場所を生涯探し続けた宮崎康平と、盲目の康平を支え続けた妻・和子の物語。

本作は和子からの視点を中心に展開され、戦乱期の悲劇、康平との出会い、康平の目代わりとなって「邪馬台国探し」を続けて大成するまでの半生を軸に脚色して描かれており、原作との接点は余り無い。(Wikipediaより)

【作品レビュー】
始めの方だけ観て適当にやめよう思いつつ…結局面白くて最後まで観ていました

色々不自然なところが逆に面白いんです

吉永小百合さんが、ずいぶん若~い時分から老けていくところまで演じているのですが…妙にお綺麗で、もう絶対美しく撮るのだ…‼という気概を感じます

ここぞという時の竹中直人さんの渋いお声とか

威張りんぼうだったりするのに情けないとことか…もうキュンキュンします

飽きそうになってくると、何か面白い仕掛けがあって、テンポよく最後まで完走しました

窪塚洋介さんはやっぱり画面で存在感があるなぁと思いました


何気にお葬式のとこで思わずジーンときちゃったりして。
いやはや、面白かったです

『そこのみにて光輝く』(2014)

2015年06月14日 | 邦画(1990年以降)
『そこのみにて光輝く』(2014)

監督:呉美保
出演者:綾野剛
池脇千鶴
菅田将暉
高橋和也
火野正平
伊佐山ひろ子
田村泰二郎

【作品概要】
『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。仕事を失った男がバラックに住む女と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに愛し続ける姿を描く。(Yahoo!映画より)

【感想レビュー】
やっと観た感が強いですが…。
先日WOWOWで観ました。

確かに評判通り名作でした

隅から隅まで。

特に池脇千鶴さんが…‼もう、もう本当に素晴らしかったです…‼

日本の現代社会における暗部がテーマの作品。

こういうテーマを取扱った作品は、特に…その生き方みたいなのが肉体に表れていなきゃリアリティがないと思うのだけど、この作品はそこが絶妙でした。
名の通った俳優さんばかりなのに、凄い

歯…がガタガタだったり…。
栄養が偏った、そして中性脂肪過多の食生活で身体のラインがだらしなかったり…。

そういうのが、ぜーーーーんぶ、池脇さんの身体のぷよぷよ感にリアリティが宿っていて、本当に素晴らしいのです…‼

菅田将暉さんも歯が汚れているメイクしてましたしねぇ、凄い


綾野剛さん演じる達夫と池脇千鶴さん演じる千夏が、海で立ち泳ぎして抱き合いながらキスするシーンで、千夏が水を脚で掻くところが映るのだけど、そこは本当にたまらない。
千夏がほんのひととき、どんなしがらみからも解放されて、自分の背負っている痛みを爆発させるシーンだから…。
どんな痛みも引き受けてきた千夏が、能動的になる、その心情があのシーンに表れていて、グッときました。

しかしこの映画、役柄のうんぬんもあるけど、池脇千鶴さんと菅田将暉さんが素晴らしかったです

伏線の張り方も丁寧で、映画がスーッと流れていく感じ。

達夫と千夏の海辺での構図も、あるシーンは千夏が後ろで、あるシーンは達夫が後ろにいて。お互いに、愛…ではないのかもしれないけど、愛…なのかもしれないけど、惹きつけ合うものがある…というのが表れていて良かった。。

若い世代に貧困が連鎖していくという現代日本における暗部を垣間見た…。



『龍三と七人の子分たち』(2015)

2015年06月04日 | 邦画(1990年以降)
『龍三と七人の子分たち』(2015)

監督 北野武
脚本 北野武
出演者 藤竜也
近藤正臣
中尾彬
品川徹
樋浦勉
伊藤幸純
吉澤健
小野寺昭

【作品概要】
北野武監督の前作『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)とは打って変わり[1]、引退した元ヤクザの龍三親分がオレオレ詐欺に引っかかったことから、昔の仲間 “七人の子分たち” を呼び寄せ、若者たちを成敗しようと世直しに立ち上がる姿を描いたコメディ映画である(Wikipediaより)


【感想レビュー】@theater
やっと観れた~
映画館であんなヒィヒィ笑うの久しぶりでした
他の方も笑ってらしたなぁ

藤竜也さんがものすっごい格好良よくて格好良くて…ほくほく

古い日本映画へのオマージュが随所に散りばめられ、ジジイ達の生きてきた歴史との重なりに思いを馳せ、なんだかキュンキュンしました

ただ、今回は監督ご自身が出なくても良かったかなぁ…とも思いました…。
もしくはラストの殴った後のアップがなければもっと良かったかなぁ…そこだけちょっと白けてしまって…。

監督自身の役が画面に後姿で入ってくる初登場の仕方やその後も控えめな映り方は好みだったので、最後もそうだったら良かったのに…などと偉そうに思いました

藤竜也さんや中尾彬さんなど、もう重鎮的な役柄が印象的なベテラン俳優陣にそんなことさせるの⁉…というハラハラドキドキ感や新鮮さがハンパない


右翼のくだりや特攻隊に扮したジジイが米軍基地に着陸しちゃうくだりなんかも、北野監督節が出ていて嬉しくなっちゃいました

カーチェイスのスピードがちょっと遅かったのもなんだかツボでした
そこはやっぱりジジイだからね
一瞬で過ぎていっちゃうようなスピード感あるカーチェイスよりも、テンポは少しゆっくりだけど、重い感じが逆にリアルでした
お店の軒下の商品とかを薙ぎ倒していくシーン面白かったなぁ

いやはや、ジジイ達の奥ゆかしいヤンチャぶりがとっても愛おしかったです

奥ゆかしいってところがポイント