N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

山口県10人で3泊4日半の大旅行 1日目 その16

2010-04-29 21:41:29 | 旅行
方向的にはもと来た道をただ戻ればいいだけなのだが
どのあたりなのかはさっぱりだ
秋穂の中と言うのだけでは些かデータが少なすぎではないか
と思いつつカーナビに表示される北秋穂だの中秋穂だの
結構な広さを誇る秋穂のど真ん中を疾走していた
一つ目の信号を右折したあたりで秋穂の文字が周囲から消えたため
ここは少し来すぎということが分かり戻る事にする
1つ目の信号と言っても2,3kmは走った
ここはど田舎ではないが結構な田舎なので信号自体数が少ないのだ
その割りに最近道路工事でもしたのか、かなり整備されてピシッとしている印象を受ける
途中一箇所で現在進行形で工事をしていたので恐らくその辺りまで整備されていたのだろう
詳しく見ていないのであまり覚えていないが
そして戻りつつ「比較的資産家の大きい屋敷」というキーワードを絞り探す
なぜかというと玉屋もある程度大きい屋敷だったそうで
もしかしたら一発ビンゴにもなり得るからである
確かに来た道に数軒あったような気がする
そしてその辺りに戻るとやはりあった
1つの敷地内に2件2階建て順和風の紺色の瓦の家だとか
一軒で1階建てなのだがものっすごい奥が深くて庭もやたらでかい家だとか
遠目に見て3件はある
ヤハリこれは行動学の最も単純な例からして最も近い家から探りを入れようと思う

車を止めたすぐそばに飾りっ気もない簡素な社、というのもあまりに似つかわしくないが
お参りができる場所を見つけたので写真に収めてみた
中に何が居るのかは近づいてもよく分からなかった

とは言うものの俺は運転手兼ボディーガードなので実際に「突撃隣の隣人さん!」
を行うのは母なわけだが

こういうときのうちの両親の行動力は凄まじいものがある
母も父もアパレル系の訪問販売業者なんて比べ物にならないほど
まったく緊張感も焦燥感もなく堂々とインターホンを押して家主と会談できる
それがなぜなのかと言うのは然るべき理由があるのだが
それは毎日教壇に立ち何十年も何十人もの人に教えを説く(対象が年下ではあるが)仕事をし
講義やら会議やらも一般人の数百倍はこなしているであろう事から
容易に見て取れる
要は両親共に教職員をしていたのだ
その度胸を息子の俺にもDNA伝でいいので分けてもらえれば
こんな性格にならなかったのかもしれないのだが
大まかな部分の性格ではなく、優柔不断の部分だが

兎にも角にも一軒目
「ピンポーン」
インターホンを1秒の躊躇も無く
自分の家のインターホンを押すが如く平然と押す
「・・・・・・・」
10秒ほどしても反応が無い
「ピンポーン」
2度目のインターホン
「留守かな、車とかあるけど」
俺は母がインターホンを押して玄関で突っ立っている間
家の外観を舐めるように見学しながらそう言った
この家は敷地内に2件家があり、瓦付ききの塀が周囲をぐるっと囲っている
一周が200mぐらいあるだろうかそれほど広い
犬を飼っていないか、または鳴く犬を飼っていないのかは分からないが
犬の気配はしなかった
そして更に20秒ほど待って別の家に足を向ける
ふと反対側の一軒家を見ると庭に家主であろうおばあさんが庭の手入れをしていたのが
目に付いた
「あれ」
と、俺は母に言い
「何?」
「人」
何故か人形が予め記憶されてた言葉だけを述べるように俺は最短絡的に言う
母はそのままその家に無断侵入、不法侵入をかましてそのおばあさんに話しかけた
俺が居る場所からは50mほど離れているので何かを喋っているが
会話の内容は寸分たりとも聞こえなかった
戻ってきた母が言うには
あの人も地元がここのわけではなく
20年ほど前にここに住み着いた人だという
祖母が生まれた90年前の事など知る由も無い
そしてもう1件
車が停めてある道路から少し離れて、この場所からだとその道路沿いに行くのは遠いので
俺と母は畦を歩く事にした
というか俺がそこから行こうと指示した

先日、犬の散歩をしていて畦を歩いていた時に
「こら!畦を歩いたらあかん!」と田んぼの主から忠告を受けたことがある
本来は歩いたら駄目な場所のようだ
しかしこのときは雨が降った後で畦を歩かないと靴が
びっしゃびっしゃになるのでやむをえなく歩いたまでの事なのだが
・・・ごめんなさいなるべく歩かないようにします

そして畦を抜け数秒ほど前に進むと薪が倉庫の横にびっしりと詰まれている
これまた古めかしい日本屋敷を前にした