N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

山口県10人で3泊4日半の大旅行 1日目 その7

2010-04-14 22:51:34 | 旅行
車に戻るや否や俺は直眠りについた
しかし瞼を閉じるのと寝るのは全く意味合いが違う
その中間のまどろみの中で俺は自分の前方方向へのGを感じた
(・・・・ん)
幸いシートベルトをしていたので怪我は無かったが
いや、シートベルトはいつもちゃんとするしブレーキも非常に安全かつ
適切な方法でとられたものだが
外を見ると2車線道の左側にハザードを焚いて停止している
この場所はバス停のように車線幅がかなり太くなっているため
他の車にも迷惑がかからず停止するにはベストなポジションといえる
小学校に着いたはずなのだが右はただの田んぼ
左にはコンクリートの壁がひたすら続いてるだけだ
(ここは小学校の真横じゃないのかな?)
と思いつつ母の会話を聞いているとどうやらここは小学校沿いの道路らしい
「そうそう、こんな感じだった」
と、先にデジカメを手に出て行く
そこで1つの選択を迫られた
さて、俺はどうするか
という議題だ
いつもの、いや
いままでの俺ならば車の中で待っていただろう
別に興味ないし、めんどくさいし
だが、今は違う
自分が関わっている旅行だし、最近は思い出と言うものに敏感だ
そして行くが50行かないが50の状態の均衡は直ぐに破綻を迎えた
行く100行かない0になったのだ
(よし)
俺は目の前にあるよく旅行用のバスの座席の裏側にある網のゴミ入れ
に入っていたビデオカメラ(デジカメ兼用)を手に取り靴を履きそそくさと出て行った
出た瞬間、ああなるほどと思う
このコンクリートの壁はただの壁じゃなく小学校のグラウンドの土台の端だったのだ
高さは2mぐらいあり、その上に学校お馴染みの緑色のフェンスがぐるっとグラウンドを囲っている
そしてそのフェンスの外側は2mぐらいの幅があり草の茂みが多い尽くしていて
3mぐらいの等間隔に桜の木がこれまたぐるっと囲むように植えてある
季節が季節だけに8部咲き程度の綺麗な桜だ
俺はわざわざ花見をしようとは思わないが(もちろん好意を寄せている相手となら・・・)
いや、なんでもない
基本的に花は綺麗だと思うし好きだ
ただ百合みたいなニオイのきついのはちょっとあれだが
時々「カキーン」と金属と何か弾性が低く音を吸収しないものがぶち当たった時の音や
「わーわー」と数人が何かを叫んでいるような声が聞こえる
「よいしょっ」
(?)
なぜデジカメで写真撮影するのにそのような気合を入れなければならないのか
疑問に思いつつ振り返ると
(ああ、なるほど)
そばに壁を登るための錆びかけた鉄筋でできた階段がある
触ると如何にもヘモグロビン臭くなりそうな階段だ
そこに高さ1mぐらいの鉄格子の扉がある、厳重(?)に南京錠で施錠してある
そこを乗り越える時の気合だったのだ
(もう65歳なのにまだこういうことするんだ)
と密かに感激しながら俺も後に着いて乗り越える
もちろん「よいしょ」だの気合を入れなくてもこの程度造作も無い
上に登ると小学校の野球チームが練習をしていた
あまりまじまじ見ていないので詳しくは分からないが
キャッチボールやバッティング練習、1千本ノックの類の練習ではなく
ちゃんとした試合形式の練習をしているらしい
対戦相手が自校同士か他校かは知らないが
そして母が「パシャ!パシャ!」と違う角度から数枚撮り終えると
満足気にフェンスを飛び越えて帰っていった
俺も同じように撮り同じように帰る
何となく満足した気分だった