N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

山口県10人で3泊4日半の大旅行 1日目 その14

2010-04-24 18:51:02 | 旅行
自動ドアを抜けるとそこは広間になっている
左手側にはこじんまりとお土産品が陳列していて
右側にはフロントがあり
正面にはロビーがある
このロビーは片面ガラス張りで外の景色が眺望できる
両端にはドアがありそこからそとのテラスに出れる
照らすにはパラソルつきの白いペンキで塗られた木製の円卓がいくつかある
更にその向こうは海になっていて水平線がどこまでも果てしなく存在している
その丁度中央付近にポツリと恐らく無人島と思われる幅数百m程度の孤島が見えるのが印象的だ
ロビーには3人掛け程度の羽毛が詰まっている牛革のソファーが4つ程度
椅子が回りに4つほど置いてある直径1m程度の円卓が3つ
正面玄関に平行、フロントに平行になるように置かれた木製のベンチが1つずつ
皆さん自分の部屋に閉じこもっているのではなく結構活発に行動されてるようで
ロビーには20人程度テラスにも10人程度各々行動していて井戸端会議でもしてるのか
と思いながらロビーの円卓に腰を下ろした
母と姉たちがフロントでチェックインに関する手続きで勤しんでいる
「子供達みとってー」と月奈に言われ子供達の面倒を見る
そういえば先ほどの「joyfull」でお子様セットを頼んだ花美は指でなぞると
なぞった部分が変色するポータブルお絵かき画板を手に入れていた
子供が喜びそうなピンクを基調としているプラスチック製のものだ
指でなぞる部分は正直どんな構造になっているのか分からない
昔この部分が砂鉄の代物でできているのは見たことがあるが
それよりも明らかに未来チックになっている
何か液体の様なものが入っているらしい
もちろん消しゴム機能も搭載だ、左の部分に出っ張りがありそれを上下に動かす事によって
変色した部分が下の色に戻る仕組みになっている
それで適当に字とも絵ともつかない何かを書きなぐっていたのだが飽きたのか
俺の前にある円卓にそれを置いて青菜と二人で走り回り始めた
この二人が合わさるとかなり凶悪なコンビになる
「走ったらあかんよー!」だとか注意してもまるで誰も何も言っていないかの如く
追いかけっこを継続し続ける
何度も何度も「走らないで」と言っても「ごめん」とも無視&現状維持
せめて謝ってから走れ
そしてその姦しい二人を耳だけで感じ取りつつ俺はこの
POG(ポータブルお絵かき画板)に少々興味が出てきた
村正は俺の前で特に何をする事もなく椅子に座りながら呆けている
何を思ったか俺は親指を指紋をとる時のように、あるいはグッジョンブという時の指の形にして
なぞる部分に親指の内側を密着させる
なるべくくっきりうつるように少々強めに押す
指を離してみるとやはり指紋の部分が中々くっきりと浮かんでいた
「あははは!」と村正が笑いながらそれを消して自分も同じようにしてみる
そして一度では物足らないのか何度も何度も繰り返す
まるで変色した部分が元の色だったかのように全ての場所がその色になるまで
押す感覚もどんどん早くなっていき最後の方は電動ミシンの一番遅いぐらいまでにはなっていた
そして全てを塗りつぶすとすぐさままた消しゴム機能でリセット
そしてそれを俺がちょいと手元に寄せて
一番右上の端に同じように1つだけ丁寧に押す
これを見ただけで俺が何を思っているか察したか
その左隣に村正も似たように押す
そして「青菜ー、花美ちゃんー」と言って
かしまし二人組みを一度黙らせその横に同じように二人に押させる
戻ってきた村正の手には俺の予想通りに右から大きい順に親指印が押された
POGがあり二人で数秒愛でた後それらは村正の手によって不可視状態へと導かれた
フロントでごちゃごちゃした手続きも終わったようで
一同揃ってエレベーターで2階に向かい
エレベータから出て向かって右手側一番奥の部屋へと10人が闊歩していた