「過去、それは大切な記憶」
「過去、それは歩んできた道」
「過去、それは自分の全て」
「過去、それは終ってしまった時間」
「過去、それは取り戻せない時」
ゾクッ
身震い
特に理由も無い身震いなど、誰でもたまにするだろうが彼女にとっては少し違った
(嫌な予感がする)
昔から自分に何か変なことが起こる前に必ず身震いをしていた記憶が呼び覚まされる
「こんなに良い天気なのに」
今は丁度昼の12時、博物館や美術館といったものが近くに無く
バスは帰りに使おうと思い、徒歩で向かっていて丁度昼食を取ろうと
どの店に入ろうか悩んでいた時の事だった
折角のクリスマスだというのに、こういう気分にはなりたくなかった
適当な喫茶店でサンドイッチとコーヒーという軽めの昼食を取り
また博物館へ向かう、特に変わった様子は無いようだった
(気のせいだったら良かったな)
そう思いながら彼女は歩き出した
この辺りは景観を壊さないようにと、モダンな建物は禁止されている
昔からのレンガ造りの家々が複雑に絡み合った通路でくっついており
別の家同士が渡り廊下等でくっついたり、2つの家に1つの庭といったように
一戸建ての共同住宅の様な不思議な印象だった
日本では隣の家同士がくっついているなどありえない
領土をはっきりとさせるのが普通だった
(日本か、あの人ちゃんとやっていけてるかしら)
自分の夫が家事をしている姿など想像できないので
心の中でその姿を想像し笑っていた
200m程手前
昨夜ホテルに来た黒いスーツの男が歩いていた
「見つけたは良いが、さてどうするか」
成るべく悟られず、かつ見失わないギリギリの位置がこの距離だった
この辺りの地図は頭に叩き込んであるので
見失ってもある程度予測できる
そして、彼女が向かっている先が大体分かっていたのでそこまで慎重になる必要は無かった
ただ、どうやって接触すれば一番良いか
それだけはいくら考えても思いつかなかった
少し前、彼は喫茶店でプランを練っていた
あらかたの位置を突き止めたのはいいが、そこからが問題だった
自然に近づく方法を考えても考えても思い浮かばない
そもそもそういう嘘をつく事が苦手だった
そういう意味ではスパイにはまるで向いていない性格だった
その時まさか向こうから接近してくるとは思ってもいなく
慌ててサングラスをかけ直した
逸る心を諌めながらサングラスの内側から視線を送っていた
彼女が喫茶店をでて暫くしてからあとを追うように店を出る
後ろから何か店主が言っているが良く聞こえなかった
数秒するとその店主が外に出てきて「食い逃げか!?」と言ってきたので
慌てて誤解を取り消し、お金を払っていたら彼女の姿は見えなくなっていた
急いで追いかけようと早歩きをした瞬間に、曲がり角を曲がった直ぐそばで
なにやら地図のようなものを広げてそばに居た人に道を尋ねていたらしい
その瞬間彼は一瞬固まったがとりあえず自然に通り過ぎて怪しくない場所で
タバコを吸っていた、正確にはフリをしていたのだが
適当な場所で何もせずに突っ立っているのは多少不自然だが
タバコを吸っているという事にすれば周りの誰からも不振がられることは無い
そういう意味で、タバコの形をした先から煙がでる様に見えるこの道具を持ち歩いていた
ちなみに臭いも何も無いので調べられると逆に怪しい代物だが
人間の先入観に付け込めればでいいのでそこまで気にしていなかった
彼女が博物館に入っていくとどうするか悩んだ
入り口の目の前にベンチのようなものが多数並んでいるので
そこで座って待っていたほうが無難だと思い、そこで待つことにした
1時間が経過したがまだ出てこない
女性と言うものはショッピングだとか美術館だとか
こういった見て楽しむものに凄く時間をかけるものだとつくづく思った
2時間が経過したがまだ出てこない
流石に焦りを感じ始めた、まさかばれた?
いやそれか何か事件に巻き込まれた・・・?
まさか、と思い入り口にかけよる
そこで目にしたものは冗談にならないものだった
「当博物館は入り口と出口が別になっております」
との事だった
「やられた・・・」
結局その日、彼女を目撃することは出来ず
自分のホテルに帰った
―――――――――――――――――――――――――――――――
というわけで18000HITありがとうでございます!
今、家の大掃除がかなり本格的になってきて
俺の部屋は俺の部屋じゃなくなるっぽいので
それを全部2階に持ってけというわけで
必死に階段の上り下り運動をしています
といっても2階に本を置く場所が無い
と思ったのだが押入れにある布団を1箇所にまとめて
そこに入れれば何とかなるんじゃないかと思ったんですけど
なにぶん量があれなので、最終的には板を積んで仮の棚をつくろうとは思ってるんですけど
いやもう3日後には日本に居ないので流石に今は時間が無いという事で
縦に積んでるだけなんですけど(*`ω´*;)
まだ終わりが見せません.。*゛(*⊃ω⊂*)゛*。.
「過去、それは歩んできた道」
「過去、それは自分の全て」
「過去、それは終ってしまった時間」
「過去、それは取り戻せない時」
ゾクッ
身震い
特に理由も無い身震いなど、誰でもたまにするだろうが彼女にとっては少し違った
(嫌な予感がする)
昔から自分に何か変なことが起こる前に必ず身震いをしていた記憶が呼び覚まされる
「こんなに良い天気なのに」
今は丁度昼の12時、博物館や美術館といったものが近くに無く
バスは帰りに使おうと思い、徒歩で向かっていて丁度昼食を取ろうと
どの店に入ろうか悩んでいた時の事だった
折角のクリスマスだというのに、こういう気分にはなりたくなかった
適当な喫茶店でサンドイッチとコーヒーという軽めの昼食を取り
また博物館へ向かう、特に変わった様子は無いようだった
(気のせいだったら良かったな)
そう思いながら彼女は歩き出した
この辺りは景観を壊さないようにと、モダンな建物は禁止されている
昔からのレンガ造りの家々が複雑に絡み合った通路でくっついており
別の家同士が渡り廊下等でくっついたり、2つの家に1つの庭といったように
一戸建ての共同住宅の様な不思議な印象だった
日本では隣の家同士がくっついているなどありえない
領土をはっきりとさせるのが普通だった
(日本か、あの人ちゃんとやっていけてるかしら)
自分の夫が家事をしている姿など想像できないので
心の中でその姿を想像し笑っていた
200m程手前
昨夜ホテルに来た黒いスーツの男が歩いていた
「見つけたは良いが、さてどうするか」
成るべく悟られず、かつ見失わないギリギリの位置がこの距離だった
この辺りの地図は頭に叩き込んであるので
見失ってもある程度予測できる
そして、彼女が向かっている先が大体分かっていたのでそこまで慎重になる必要は無かった
ただ、どうやって接触すれば一番良いか
それだけはいくら考えても思いつかなかった
少し前、彼は喫茶店でプランを練っていた
あらかたの位置を突き止めたのはいいが、そこからが問題だった
自然に近づく方法を考えても考えても思い浮かばない
そもそもそういう嘘をつく事が苦手だった
そういう意味ではスパイにはまるで向いていない性格だった
その時まさか向こうから接近してくるとは思ってもいなく
慌ててサングラスをかけ直した
逸る心を諌めながらサングラスの内側から視線を送っていた
彼女が喫茶店をでて暫くしてからあとを追うように店を出る
後ろから何か店主が言っているが良く聞こえなかった
数秒するとその店主が外に出てきて「食い逃げか!?」と言ってきたので
慌てて誤解を取り消し、お金を払っていたら彼女の姿は見えなくなっていた
急いで追いかけようと早歩きをした瞬間に、曲がり角を曲がった直ぐそばで
なにやら地図のようなものを広げてそばに居た人に道を尋ねていたらしい
その瞬間彼は一瞬固まったがとりあえず自然に通り過ぎて怪しくない場所で
タバコを吸っていた、正確にはフリをしていたのだが
適当な場所で何もせずに突っ立っているのは多少不自然だが
タバコを吸っているという事にすれば周りの誰からも不振がられることは無い
そういう意味で、タバコの形をした先から煙がでる様に見えるこの道具を持ち歩いていた
ちなみに臭いも何も無いので調べられると逆に怪しい代物だが
人間の先入観に付け込めればでいいのでそこまで気にしていなかった
彼女が博物館に入っていくとどうするか悩んだ
入り口の目の前にベンチのようなものが多数並んでいるので
そこで座って待っていたほうが無難だと思い、そこで待つことにした
1時間が経過したがまだ出てこない
女性と言うものはショッピングだとか美術館だとか
こういった見て楽しむものに凄く時間をかけるものだとつくづく思った
2時間が経過したがまだ出てこない
流石に焦りを感じ始めた、まさかばれた?
いやそれか何か事件に巻き込まれた・・・?
まさか、と思い入り口にかけよる
そこで目にしたものは冗談にならないものだった
「当博物館は入り口と出口が別になっております」
との事だった
「やられた・・・」
結局その日、彼女を目撃することは出来ず
自分のホテルに帰った
―――――――――――――――――――――――――――――――
というわけで18000HITありがとうでございます!
今、家の大掃除がかなり本格的になってきて
俺の部屋は俺の部屋じゃなくなるっぽいので
それを全部2階に持ってけというわけで
必死に階段の上り下り運動をしています
といっても2階に本を置く場所が無い
と思ったのだが押入れにある布団を1箇所にまとめて
そこに入れれば何とかなるんじゃないかと思ったんですけど
なにぶん量があれなので、最終的には板を積んで仮の棚をつくろうとは思ってるんですけど
いやもう3日後には日本に居ないので流石に今は時間が無いという事で
縦に積んでるだけなんですけど(*`ω´*;)
まだ終わりが見せません.。*゛(*⊃ω⊂*)゛*。.