散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

クリミナルマインドについて

2016年07月19日 | ドラマ
私にはずっとやってるブログがあるのですが、そっちの方は「歴史偏重」になっています。そうなると「自分で自分を縛ってしまう」ところがあり、「海外ドラマの話」とか書けなくなってきます。どうせ熱心なファンがいるわけじゃないので、何を書いてもいいのですが、自分で自分を縛ってしまうわけです。というわけで、こっちのブログでは本当に自由気ままに何でも書きたいと思っています。

というわけで「クリミナルマインド」のお話。DVDの宣伝じゃないから、誤解なきように。

今11シーズンのようです。WOWOWですね。私はWOWOW契約してないので、やっとシーズン9の最初の方を見ているわけで、随分と遅れています。

アメリカの猟奇殺人もの、です。「あのアメリカの、猟奇殺人もの」なんですから、「ひどい」の一言に尽きる殺人ばかりです。

捜査官の一人、モーガンなどもよく「ひでえな」とつぶやきます。本当に「ひどい」のです。

「ボーンズ骨は語る」の場合は、遺体がひどい状態なのですが、「クリミナル」の場合は、犯人がひどいのです。救いようがない。救いようがないから、最後はだいたい射殺か、自殺です。

ではどうして「見ていられる」のか。「ON異常犯罪捜査官藤堂比奈子」のことを書いた時も、触れたのですが、「捜査官が動揺しない」からです。

日本の猟奇ものは、刑事が事件に引きずられる場合が多いのですが、FBIですから、そうはなりません。TVで見る限り、FBIの刑事は絶えずメンタルチャックを受けていて、事件に引きずられるような捜査官は、事件からはずされます。本当のFBIがどうなっているかは、知りません。

特にチームリーダーのホッジ(アーロンホッジナー)なんかは、鉄の意志です。CMで「犯人を拳銃で狙っている時と、会議をしている時の顔が変わらない男」と紹介されていました。その通りです。海老蔵を上回る目力を持っていて、およそ動揺することはありません。もっとも家族が狙われて、奥さんが殺されたエピソードがあり、その時ばかりは取り乱しました。そこでも取り乱さなかった、むしろ見ていられないと思います。

この番組は精神状態が悪い時は見る気もしなくなるのですが、見る時は「捜査官の側に自分をおく」ようにします。まあ、犯人の方におくなんてのは元来無理です。私は自分では社会病疾者ではなく、まあまあ健全と思っていますから、とてもじゃないが犯人に自分を寄せるなんてことはできません。

遅れた言及になりますが、プロファイリングものです。もっともよくよく見ていると、犯人を最終的に確定するのはいつもコンピューター担当のペネロープガルシアです。プロファイリングに基づいてクロス検索をすると、だいたい犯人が絞れる、というのがお決まりのパターンのようにも思います。

不安定な刑事もほとんどいません。ドクタースペンサーリード。ドクターは「博士」です。ちょっと不安定でよく頭痛を訴えますが、事件に引きずれはしません。この人は天才で「博士くん」です。日本だと、こういうタイプは必ず犯人に引きすられますが、この番組ではそうはなりません。

犯人は同情の余地もない悪で、捜査官は鉄の意志をもつ正義。単純な図式ですが、そういう構造です。そういう構造でなければ、とても見ることができる番組とはならないでしょう。



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