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散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

ドラマ「The Good Fight」と「パーソンオブインタレスト」のエリズベスタシオニ

2018年10月10日 | ドラマ
「The Good Fight」は米国の法廷ドラマです。CBS制作。

おそらく最初は「女の戦い」を描くつもりで制作に着手されたと思います。ヒラリーが大統領になると考えていたからです。ところがトランプになってしまった。それで「余計に面白くなった」気がします。つまり「露骨な反トランプドラマ」になっているからです。シーズン1は金融詐欺がメインテーマですが、シーズン2の終わりでは、「いかにトランプを倒すか、しかも今度の中間選挙で倒すか」がメインテーマになっています。「それとなく匂わせている」というものではなく、完全にトランプ打倒がドラマのテーマになっているのです。

それでも偏向的な政治性を感じないのは、つまりは「常識的なドラマ」であるからでしょう。トランプ政権打倒は「世界の常識」だからそれほど違和感を感じません。法律ものですから暴力的に打倒しようとするわけでもありません。テロ賛美も当然全くありません。

もっとも主人公の女性ロックハートは、シーズン2の終わりでは随分と「過激」になって、「綺麗ごとではトランプは倒せない。むこうがウソをつくなら、こっちもウソで対抗しないといけない」と考えるにいたります。ちなみに直接トランプと戦うわけではありません。トランプ的勢力、考え方と戦うのです。

日本では絶対に作れないドラマですが、シーズン3の制作も決定したようです。たぶん反トランプドラマなんて多すぎて、政権もいちいち圧力をかけてもいられないのでしょう。

それにトランプには「キリスト教福音派」という「恐ろしい岩盤支持層」がいます。私はトランプ自身よりこっちの「福音派」のほうがずっと恐ろしいと思うのですが、それについてはまた他で書きます。4つの福音書は対立的な関係にあるとか、そもそも全部筆写だから聖書のオリジナルは絶対に確定できないとか、そういう「聖書学の常識」が全く通用しない人たちです。トランプ自身は、大統領になるまで、この「福音派」のことはあまり知らなかったようです。まあ4つが対立的というのは常識とは言えませんが、日本語版を読むだけでも、4つの福音書の内容に「大きな違い」があることは明確です。あの滅茶苦茶なトランプ政権がなかなか倒れないのはこの「キリスト教福音派」という人々の「責任」です。

さて

この「グッドファイト」はドラマ「グッドワイフ」のスピンオフということになっています。出演者も重なります。「グッドワイフ」も法廷もので、シーズン4ぐらいまでは面白かったのですが、だんだんと主人公のアリシアが嫌な女になっていき、主人公の一人が意味なく死んだり(ドラマ上です)とドラマも迷走して、シーズン7で終わります。誰も幸福にならないという変な終わり方をするドラマです。グッドワイフの後半に比べたら、「グッドファイト」は「戦う対象と意味」が明確なので、ずっと理解しやすく、面白いドラマになっていると感じます。

当初はエリズベスタシオニが主人公という情報もあったようですが、結局はロックハートとルッカが主人公になっています。あとマイヤ(影が薄い)。エリズベス・タシオニが主人公の一人だったら、さらに面白くなっていたでしょう。

エリズベス・タシオニなんて書いてもドラマを見ていない方は全く分からないでしょうが、見ている方はすぐに分かります。あの赤毛の「天才過ぎる変人」弁護士です。主人公ではないけれども、グッドワイフにもグッドファイトにも出ています。NCISのアビーシュートにも匹敵するようなキャラです。

お名前はキャーリープレストンという方のようです。で、調べると「パーソンオブインタレスト」にも出演しています。さぞ「面白い犯罪者」として登場しているとおもいきや、フィンチの「思い出の人」です。というわけで、シーズン5の最終話を確かめてみました。間違いなく出演しています。いつも絵を描いているあの静かな「フィンチが愛する想い出の人」です。最後の最後にフィンチが帰っていく女性でもあります。間違いなく彼女です。あの赤毛も同じです。エリズベス・タシオニ。実生活ではフィンチ役のエマーソンさんとは本当の夫婦のようです。いろいろ驚きです。




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