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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

星野みなみを定期ライブで観たい、負担増で岐路に立つ握手会、正念場の「インフル」楽曲人気 [04Apr17]

2017-04-04 23:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

04月05日(水) [TV_地デ] 23:30〜 NHK Eテレ『テレビでハングル講座』に、桜井玲香が生徒役としてレギュラー出演。その第1回目放送。再放送は金曜06:00から
04月05日(水) [ラジオ_AM] 25:00〜25:59 MBSラジオ『ザ・ヒットスタジオ』に、生駒里奈が、西川貴教らと共にレギュラー出演。毎週水曜深夜に放送される番組の初回

04月07日(金) [TV_地デ] 23:00〜 フジテレビ『Love music』の「Love music プレゼンツ桜フェス2017門出」に、乃木坂が出演
04月07日(金) [TV_BS] 24:00〜24:30 BSフジ「ジャパコン Presents 『エージェントHaZAP』」に、佐々木琴子と鈴木絢音がレギュラー出演。隔週金曜に放送される番組の初回

04月09日(日) [CD特典] 17枚目第1回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ

04月10日(月) [TV_地デ] 25:29〜25:59 日本テレビ系(関東ローカル)『NOGIBINGO!8』がスタート。出演は3期メンバーが中心

(写真集)

04月25日(火) [Book] 衛藤美彩の1stソロ写真集『タイトル未定』が、講談社より発売予定。シドニーなど、オーストラリアで撮影ロケが行われ、入浴ショット!もあるようです(笑)


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Dec16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['17Jan〜Mar]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



4月2日、日曜に読売新聞が掲載した、ライブチケット高値転売に関する記事は、J-POPの人気グループが直面する難しい現状が浮き彫りになっていて、非常に興味深かった。

「公式転売サイト」を作り、そこに転売を一本化することで、転売業者の買い占めと価格の高騰を抑える対策を考えているようです。

ただ、対策をより効果的にするには、より大きな出費が必要で、それが多額になってしまうと、今度は、利益が出なくなってしまう。

経費と効果を天秤に掛けざるを得ないんだけど、あまり妥協すると、「抜け道」が出来る危険が大きくなっていく。


強力な法律を作って、違法な転売に対して、目ん玉が飛び出るくらいの罰金を科すのが、もっとも効果的だと思います。

しかし、日本は、経済犯罪への罰則が、全般的に甘いと言われていて、稼いだもん勝ちの、やり得になっている面がある。

株や証券などにおける法律を含め、大幅な見直しが必要となるかもしれず、もちろん、そんなの待ってられなので(笑)、とにかく何か手を打たなければというのが、音楽業界の現実でしょう。


記事では、チケット転売問題がクローズアップされている背景として、現在、CDセールスが細くなっているため、ライブを充実させ、そこから収益を上げようとする動きが挙げられています。

乃木坂の場合は、「インフルエンサー」のオリコン累計が、今度こそミリオンに届こうかというレベルまで来ており、一見、順調に見えます。

しかし、50人に満たないメンバーの握手会によって、100万枚近い売り上げを叩き出すため、個々のメンバーの負担は、尋常でなく厳しいものがあり、公式サイトに「体調不良による欠席」のお知らせが、次々とアップされるのは、もはや乃木坂握手会の日常風景です。


しかも、生田絵梨花が参加するミュージカル『レ・ミゼラブル』のように、長期に渡る舞台の主役級といった外仕事が入ると、スケジュール、及び体調管理の面から、そのメンバーは握手会を休まざるを得なくなる。

逆に言えば、1シングル9日、年27日の握手会があるために、引き受けられない外仕事もある筈で、知名度が上昇し、テレビ、ラジオ、映画、舞台など、さまざなジャンルの仕事が増えている現在、CDセールスを伸ばすための特典イベントは、メンバーとグループの飛躍を妨げる足枷になる危険があって、マイナス面が大きくなりつつある。

大規模な握手会を開催するには、多額の経費が必要ですが、お金だけでなく、メンバーの肉体的、精神的な負担、さらには、外仕事が限定される危険など、目に見えない犠牲を強いられ、一方、「ミリオン」がもたらす人気イメージの上昇が、それらを吹き飛ばすほど大きいかと言われると、首を傾げざるを得ない。


AKB48や乃木坂が、握手会によってオリコンの数字を稼いでいるのは、もはや周知の事実で、ダブルミリオンに迫る枚数であっても、収録楽曲の人気と、ほとんど関係ないことは、多くの人が知っています。

そんな時代に、お金だけでなく、メンバーの健康や外仕事のチャンスまで危険に晒しながら、数字を上げることは、損得の面から、全然、割に合わなくなりつつある。

運営も、その点は理解しているようで、最近、全国握手会のミニライブ参加券と1回握手会券を切り離したり、握手会券1枚で、ライブ1曲の映像をダウンロード出来るサービスを始めたり、メンバーの負担を増やさない「新方式」を打ち出している。


CDの枚数を伸ばしたいのであれば、個別や全国の握手会日数を追加し、総部数を増やすのが一番手っ取り早いけど、それをやらないのは、運営がメンバーの負担が限界に来ていると承知しているからだと思います。

平手友梨奈を始め、未成年メンバーの多い欅坂の運営は、さらに慎重で、トップメンバーの最高部数を、未だに1日4部制に留めている。

これを5部に引き上げるだけで、オリコンの数字は、一気に跳ね上がるけど、敢えてそれを避けている。

欅坂も、乃木坂と同じく、4枚目「不協和音」から、全国握手会のミニライブ券と握手会券を切り離すそうで、出来るだけ、メンバーの負担を増やしたくないという意図が読み取れます。

まあ、ファンの懐に対する負担は、より重くなっていく気がしますが(笑)。


J-POP界におけるライブ重視の流れは、今後も、止まらないと思います。

書籍の場合は、画面で見るのと紙で読むのは、違う行為なので、電子化が本を駆逐する可能性は少ない気がします。

しかし、楽曲の場合、ダウンロードであれ、CDであれ、最終的に聴くのは、スピーカーを通してです。

つまり、ダウンロードかCDかは、配布方法の違いであって、安くて、速くて、簡単な方が良いに決まっている。


ジャケット写真やパンフレットが欲しいという声は、これからもなくならないだろうし、音楽を「形」として持っておきたいという人も、ゼロにはならないでしょう。

ただ、楽曲購入の主流が、インターネットを介した配信になるのは、止め様のない流れで、CDセールスが縮小し、ライブによる収益の重要性が拡大しつつある中、「公式転売サイト」という構想が出ているのだと思います。

乃木坂がCDをたくさん売っても、日本全体のCDセールスを、再度、右肩上がりに変えるのは不可能です。

そして、全体セールスが細っていくと、CDの制作、流通、販売コストは上がり、今以上に、効率の悪い、音楽の配布方法になっていく。


「インフルエンサー」握手会に、複数のトップメンバーが参加せず、ミニライブの人気でCD枚数を稼ぐ「新方式」を打ち出したのは、50人足らずのメンバーで、「ミリオン」に迫るほど、多くのCDを売り上げる乃木坂ですら、オリコンの数字を維持するための「コスト」が、重くのしかかっていることを意味しています。

握手会の規模を思い切って縮小し、CDセールスに伴うメンバーの負担を大幅に減らして、その分、テレビ、舞台、映画などの外仕事を増やし、グループとしてはライブ活動を充実させる。

その方向で行くしかないし、否応なく、その方向に行きつつあるのに、握手会にこだわり、握手会主義選抜にこだだり、参加者が溢れ返る会場に、メンバーの「体調不良による欠席」が次々とアナウンスされるのは、虚しい光景です。


個人的に望んでいるのは、選抜、アンダー関係なく、2千人くらいの会場で、頻繁に定期ライブを行うことです。

定期ライブは、メンバーのパフォーマンス力を向上させるし、普段から踊り馴れておくと、全国ツアーなどの大型集中ライブで、怪我をしにくくなる。

さらに、比較的小さい会場であれば、メンバーを近くで観ることが出来て、満足度が大きく、ライトファンにとっては、握手会の代わりになるでしょう。

ライブの途中、星野みなみが、会場通路に降りて、ニコニコしながら、元気に目の前で踊ってくれたら、みなみファンとしては、もう、それ以上の贅沢は考えられないです(笑)。

疲れ切った表情で、声も出せないかもしれないメンバーと握手するより、キラキラと舞台で輝く姿を、近くで眺めている方が、私は、断然楽しいと思うんですが。


さて、乃木坂定期ライブの夢を語ったところで(笑)、「インフルエンサー」の楽曲人気に話を進めます。

ライブの成否は、CDの売り上げ枚数ではなく、人気のある収録曲があるかどうかに大きく左右されます。

だからこそ、読売新聞の記事にあったように、欅坂のライブチケットが、新人グループながら、あんなに高騰するのでしょう。


では、まず、MVの再生数から。

(表1) 乃木坂15、16、17枚目表題曲MVに関する、YouTube再生回数の推移

凡例
曲名 (シングル番号と曲の種類) MV形態
対象週における再生回数の1日平均での増加速度 (週終わりの再生回数/+対象週に積み上げた再生回数) @ MV公開からの経過週数 : 対象週の期間
========== 最新週の日単位変化 ==========
対象日における再生回数の1日平均での増加速度 (日終わりの再生回数) @ MV公開からの経過日数 : 対象日の日付

#「再生回数」はすべて万回単位
# ここにおける「週」は、月曜で始まり、日曜に終わる7日間
#「01W」は公開日から最初の日曜まで、「02W」はその次の月曜から日曜までで、「03W」以降はその繰り返し
#「01D」は公開日、「02D」は翌日、「03D」は翌々日
#「インフルエンサー」はMV公開から5週+1日、「サヨナラの意味」「裸足でSummer」は公開から5週と最新5週+1日を載せている
# 楽曲を披露したテレビ番組名を、放送日の週に記している
#「※」はCDの発売週

インフルエンサー (17枚目表題曲) full ver. MV
52.7万回/日 (197.7/+197.7) @ 01W : 03/02(木)05(日)
21.2万回/日 (345.9/+148.2) @ 02W : 03/06(月)12(日)
15.8万回/日 (456.8/+110.9) @ 03W : 03/13(月)19(日) Mステ, CDTV
16.9万回/日 (575.3/+118.6) @ 04W : 03/20(月)26(日)※ Mフェア
16.1万回/日 (687.7/+112.4) @ 05W : 03/27(月)02(日) 乃木中
========== 06Wの日単位変化 ==========
14.6万回/日 (702.3) @ 033D : 04/03(月)

サヨナラの意味 (16枚目表題曲) full ver. MV
43.3万回/日 (119.1/+119.1) @ 01W : 10/21(金)23(日)
16.4万回/日 (234.0/+114.9) @ 02W : 10/24(月)30(日)
10.6万回/日 (308.3/+074.3) @ 03W : 10/31(月)06(日)
07.0万回/日 (357.2/+048.9) @ 04W : 11/07(月)13(日)※
05.8万回/日 (398.0/+040.8) @ 05W : 11/14(月)20(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
04.4万回/日 (918.5/+031.0) @ 20W : 02/27(月)05(日)
04.3万回/日 (948.8/+030.3) @ 21W : 03/06(月)12(日)
03.5万回/日 (973.1/+024.3) @ 22W : 03/13(月)19(日)
03.6万回/日 (998.3/+025.2) @ 23W : 03/20(月)26(日)
04.9万回/日 (1032.5/+034.2) @ 24W : 03/27(月)02(日) CDTV春SP
========== 25Wの日単位変化 ==========
04.5万回/日 (1037.0) @ 165D : 04/03(月)

裸足でSummer (15枚目表題曲) full ver. MV
24.0万回/日 (066.1/+066.1) @ 01W : 07/08(金)10(日)
12.5万回/日 (153.8/+087.7) @ 02W : 07/11(月)17(日)
12.3万回/日 (239.6/+085.8) @ 03W : 07/18(月)24(日)
08.1万回/日 (296.2/+056.6) @ 04W : 07/25(月)31(日)※
07.8万回/日 (350.5/+054.3) @ 05W : 08/01(月)07(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
02.9万回/日 (975.9/+020.3) @ 35W : 02/27(月)05(日)
03.0万回/日 (997.1/+021.3) @ 36W : 03/06(月)12(日)
02.8万回/日 (1016.8/+019.6) @ 37W : 03/13(月)19(日)
03.2万回/日 (1038.9/+022.1) @ 38W : 03/20(月)26(日)
03.6万回/日 (1064.1/+025.2) @ 39W : 03/27(月)02(日)
========== 40Wの日単位変化 ==========
03.5万回/日 (1067.6) @ 270D : 04/03(月)


「インフルエンサー」MVの再生数は、公開2週目、3週目と、増加速度が続落したものの、CD発売週に当たる4週目に、反転上昇しています。

乃木坂の楽曲では珍しいことで、同じく公開4週目にCDがリリースされた「サヨナラの意味」と「裸足でSummer」では、MVの再生数増加スピードは、そのまま下落を続けています。

従って、「インフルエンサー」MV再生数の伸びが、CD発売週に加速したことは、今後の楽曲人気を占う上で、かなり良い兆候だと思います。


しかし、翌5週目には、4週目16.9万回/日から、16.1万回/日へ微減、さらに、6週目の初日月曜は、14.6万回/日にまで下がっている。

CD発売週を越えて、再生数の伸びが鈍っている様にも見え、ここは踏ん張って欲しいところです。

というのも、「サイレントマジョリティー」MV再生数の動きを見ると、CD発売週からの増加速度上昇こそが、ヒットを生み出す原動力だった節がある。

(表2) 欅坂1、4枚目表題曲MVに関する、YouTube再生回数の推移

# 表記法は(表1)と同じ

サイレントマジョリティー (欅坂_01枚目表題曲) full ver. MV
18.8万回/日 (0089.3/+089.3) @ 01W : 03/16(水)20(日)
14.3万回/日 (0189.5/+100.3) @ 02W : 03/21(月)27(日)
13.9万回/日 (0286.9/+097.4) @ 03W : 03/28(月)03(日)
18.1万回/日 (0413.3/+126.5) @ 04W : 04/04(月)10(日)※
24.1万回/日 (0581.9/+168.5) @ 05W : 04/11(月)17(日)
25.8万回/日 (0762.8/+180.9) @ 06W : 04/18(月)24(日)
32.5万回/日 (0990.0/+227.2) @ 07W : 04/25(月)01(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14.9万回/日 (5000.1/+104.6) @ 51W : 02/27(月)05(日)
13.0万回/日 (5091.2/+091.1) @ 52W : 03/06(月)12(日)
13.1万回/日 (5183.3/+092.0) @ 53W : 03/13(月)19(日)
14.3万回/日 (5283.6/+100.4) @ 54W : 03/20(月)26(日)
14.6万回/日 (5385.7/+102.1) @ 55W : 03/27(月)02(日)
========== 56Wの日単位変化 ==========
14.8万回/日 (5400.6) @ 384D : 04/03(月)

不協和音 (欅坂_04枚目表題曲) full ver. MV
75.9万回/日 (284.6/+284.6) @ 01W : 03/23(木)26(日)
31.3万回/日 (503.9/+219.3) @ 02W : 03/27(月)02(日)
========== 03Wの日単位変化 ==========
27.6万回/日 (531.5) @ 012D : 04/03(月)


「サイレントマジョリティー」MVは、公開4週目にCDが発売され、最近の乃木坂表題曲と同じスケジュールで進んでいます。

そして、この4週目に、前週13.9万回/日から18.1万回/日へアップ、さらに、翌5週目24.1万回/日、6週目25.8万回/日、とぐいぐい上昇し、とうとう7週目に32.5万回/日というトンデモナイ数字を叩き出します。

現在に至る全公開期間の中で、32.5万回/日は、1週間平均としての最高記録ですが、CDリリースからの怒濤の盛り上がりこそ、「サイレントマジョリティー」を、近年のアイドルソングとは桁違いのヒット曲に押し上げたと思います。


アイドルの楽曲は、どうしても勝負が早いので、CDリリースから随分経ってから、じわじわ人気が出てくる売れ方は、なかなか期待できません。

やはり、発売から1、2週間以内に、切っ掛けを掴みたいところです。

「サイレントマジョリティー」MVの人気を実感するのは、最新である4月3日(月)が、公開384日目ながら14.8万回/日のペースを保っていることです。

同じ日が公開33日目に当たる「インフルエンサー」は14.6万回/日で、ほとんど変わらないペースです(笑)。


さらに、今週、リリースされる「不協和音」のMVは、公開1週目75.9万回/日、2週目31.3万回/日と、目眩がするような速度で再生数を積み上げており、3日月曜でも、27.6万回/日と、「インフルエンサー」の2倍近いペースを維持している。

実は、「インフルエンサー」MV再生数の伸びが、公開4週目に加速したのは、CDが発売されただけでなく、「不協和音」MVの公開が始まり、巻き込み効果によって、アップした部分があるかもしれません。

YouTubeで欅坂のMVを鑑賞すると、関連のお薦め動画があれこれ出てきて、同じ坂道のダンスナンバーで、方向性の似ている「インフルエンサー」は、よく目に付く場所に表示されます。

「不協和音」MVが、ここまで強力な人気を集めると、関連動画の再生数がプラスの影響を受けることは十分考えられ、一番上くらいに出てくる「インフルエンサー」MVの再生数が伸びても、不思議ではない。


(表1)には、「サヨナラの意味」と「裸足でSummer」のMV再生数推移を、最新5週に渡って載せました。

TBS『CDTV春スペシャル 卒業ソング音楽祭2017』において、「サヨナラの意味」がパフォーマンスされ、さらに、歌をテーマにした番組内ドラマが放送された3月30日(木)、MV再生数の伸びが加速し、公開24週目は、前週の3.6万回/日から、4.9万回/日へアップしている。

面白いのは、「裸足でSummer」のMV再生数増加速度が、『CDTV春SP』の週に、やや上昇していることです。

これは、「サヨナラの意味」のステージで、橋本奈々未の代わりに、齋藤飛鳥がセンターに入ったことで、同じく、あしゅがセンターを務める「裸足でSummer」に注目する人が増え、前者のMVを観た後、後者のMVをクリックする頻度が高まったことによる、巻き込み効果じゃないでしょうか。

4.9万回/日の「サヨナラの意味」が、「裸足でSummer」の再生数推移にプラスの効果を及ぼすならば、31.3万回/日の「不協和音」によって、「インフルエンサー」の再生数上昇ペースが追い風を受けても、全然、あり得ることだと思います。


次に、iTunes Store トップソングを見てみます。

(表3) iTunes Store トップソングにおける乃木坂15、16、17枚目表題曲の順位帯推移

凡例
曲名
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信後経過週数 期間
========== 最新週の日単位変化 ==========
順位 A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信後経過日数 日付

# 区切りバー「====」の上は週単位、下は日単位の順位帯分布
# 週単位における A〜H と Z は、指定された週において、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 日単位における A〜H と Z は、指定された日に、どこの順位帯にランクインしたかを示している
#「※」はCDの発売週

インフルエンサー (17枚目表題曲)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01週目 03/15(水)19(日) Mステ, CDTV
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02週目 03/20(月)26(日)※ Mフェア
0-3-4-0-0 / 0-0-0 [0] : 03週目 03/27(月)02(日) 乃木中
0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 04週目 04/03(月)

サヨナラの意味 (16枚目表題曲)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01週目 11/02(水)06(日)
2-5-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02週目 11/07(月)13(日)※
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 03週目 11/14(月)20(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 04週目 11/21(月)27(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 20週目 03/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-1 [1] : 21週目 03/20(月)26(日)
0-0-1-2-0 / 1-3-0 [0] : 22週目 03/27(月)02(日) CDTV春SP
0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 23週目 04/03(月)
========== 22週目からの日単位変化 ==========
119位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 146日目 03/27(月)
114位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 147日目 03/28(火)
149位 0-0-0-0-0 / 0-1-0 [0] : 148日目 03/29(水)
026位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 149日目 03/30(木) CDTV春SP
034位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 150日目 03/31(金)
037位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 151日目 04/01(土)
057位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 152日目 04/02(日)
061位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 153日目 04/03(月)

裸足でSummer (15枚目表題曲)
4-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01週目 07/20(水)24(日)
1-6-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02週目 07/25(月)31(日)※
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 03週目 08/01(月)07(日)
0-0-0-4-3 / 0-0-0 [0] : 04週目 08/08(月)14(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 35週目 03/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 36週目 03/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 37週目 03/27(月)02(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [1] : 38週目 04/03(月)


「インフルエンサー」は、リリース翌週、配信3週目の「魔の水曜」を越えた後、4週目に入っていますが、初日月曜の段階で、何とか、30位以内に留まっています。

乃木坂の楽曲にとって、4週目は、いよいよ本格的な順位下落が始まる時期で、「サヨナラの意味」も、「裸足でSummer」も、この週から大きくランキングを崩している。

まだ1日だけですが、公開4週目に入って、TOP30をキープしたのは、「インフルエンサー」が初めてで、MV再生数の好調さを反映するような動きを見せています。


『CDTV春SP』は、放送された3月30日(木)に、「サヨナラの意味」の順位を、あからさまに引き上げており(笑)、MV再生数以上に、配信ランキングは、テレビ露出に敏感に反応するようです。

ただ、「裸足でSummer」が、200位以内に再ランクインするような、巻き込み効果はありませんでした。

また、欅坂の場合は、「二人セゾン」が発売されると、それまで200位圏外だった「世界には愛しかない」が再ランクインするといった、連動性があります。

しかし、乃木坂では、「裸足でSummer」が、「インフルエンサー」のリリースされた配信36週目に動くことはなかった。

前作、前々作を「巻き込む」力は、欅坂の方が、乃木坂より、明らかに1枚上という気がします。


参考までに、「サイレントマジョリティー」の順位変化を載せておきます。

(表4) iTunes Store トップソングにおける「サイレントマジョリティー」の順位帯推移

# 表記法は(表3)と同じ

サイレントマジョリティー (欅坂_01枚目表題曲)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01週目 04/06(水)10(日)※
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02週目 04/11(月)17(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03週目 04/18(月)24(日)
6-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04週目 04/25(月)01(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 50週目 03/13(月)19(日)
0-0-0-0-3 / 4-0-0 [0] : 51週目 03/20(月)26(日)
0-0-0-1-5 / 1-0-0 [0] : 52週目 03/27(月)02(日)
0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 53週目 04/03(月)
========== 51週目からの日単位変化 ==========
051位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 349日目 03/20(月)
056位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 350日目 03/21(火)
062位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 351日目 03/22(水)
048位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 352日目 03/23(木)← 不協和音
050位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 353日目 03/24(金)
049位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 354日目 03/25(土)
051位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 355日目 03/26(日)
051位 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0] : 356日目 03/27(月)
050位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 357日目 03/28(火)← W-KEYAKIZAKAの詩
048位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 358日目 03/29(水)← チューニング
047位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 359日目 03/30(木)
044位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 360日目 03/31(金)← 割れたスマホ
036位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 361日目 04/01(土)← 僕たちは付き合っている
043位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 362日目 04/02(日)
042位 0-0-0-0-1 / 0-0-0 [0] : 363日目 04/03(月)

#「←」は、4枚目「不協和音」収録曲のMV公開日を示している

「サイレントマジョリティー」は、CD発売週から、MV再生数の伸びが尋常でない加速を見せたことを、(表2)で指摘しましたが、iTunes トップソングも、その間、ほぼTOP10を維持しており、配信においても、スタートダッシュに成功したことが分かります。

一方、最近のランキングに目を移すと、51週目から、順位を大きく上げている。

日単位変化の欄に、「不協和音」収録MVの公開日を矢印で示しています。


とくに、表題曲「不協和音」MV、全体曲「W-KEYAKIZAKAの詩」MV、平仮名「けやき坂」の「僕たちは付き合っている」MVの公開で、順位がジャンプしている。

「サイレントマジョリティー」という曲の特徴は、欅坂に何か新しい動きがあると、すぐに楽曲人気が上昇することで、そのため、配信から1年近く経っているのに、まだ一度も、200位圏内を割ったことがなく、それどころか、150位を下回ったことすらありません。

他の楽曲に巻き込まれる効果、つまり感受性が異様に高く、これこそヒット曲の条件の一つではないかと考えたくなります。

新作MVを鑑賞しても、何はともあれ、取り敢えず、「サイレントマジョリティー」MVは観て、iTunes Store で買っちゃおう!という気分になる人が、後を絶たないのかもしれません(笑)。


「インフルエンサー」は、今週、来週あたりのランキング推移で、楽曲人気の大まかな程度が判明するでしょう。

従って、ぜひ、音楽番組に次々出演して、集中的なテレビ披露を仕掛けて欲しいのだけど、今のところ、プロモーションが薄い印象を否めません。

(表5) CD発売日前後に「インフルエンサー」と「サヨナラの意味」のステージパフォーマンスが放送されたテレビ番組

凡例
(放送された順番) 演奏時間 @ パフォーマンス放送開始日時のCD発売日に対する時間関係 [パフォーマンス放送開始日時] (放送の種別) チャンネル名『番組名』

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「CD発売日に対する時間関係」は、発売日の午前0時を原点にして計算し、単位は「日前」「日後」で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「パフォーマンス放送開始日時」が分からない場合は、番組開始時刻を記し「*」を付けている
#「放送の種別」の「地デ」「BS」「CS」は、地上デジタル放送、BS放送、CS放送の意
# 2017年04月03(月)までのものを掲載

インフルエンサー (CD音源 =4分25秒)
(1) 2分30秒 @ 04.2日前 [03/17(金)20:00] (地デ) テレビ朝日『MUSIC STATION』
(2) 2分29秒 @ 02.9日前 [03/19(日)01:26] (地デ) TBS『COUNT DOWN TV』
(3) 2分55秒 @ 03.8日後 [03/25(土)18:09] (地デ) フジテレビ『MUSIC FAIR』
(4) 2分27秒 @ 12.0日後 [04/03(月)00:25] (地デ) テレビ東京『乃木坂工事中』
# Mステは演奏ではなく番組開始の時刻を示している。なぜなら、痛恨の録画ミスだから(笑)

サヨナラの意味 (CD音源 = 4分53秒)
(1) 2分31秒 @ 08.2日前 [10/31(月)20:23] (地デ) TBS『ハロウィン音楽祭2016』
(2) 2分31秒 @ 04.2日前 [11/04(金)20:03] (地デ_生) テレビ朝日『MUSIC STATION』
(3) 2分30秒 @ 02.3日前 [11/06(日)17:13] (地デ) NHK総合『シブヤノオト』
(4) 2分29秒 @ 02.0日前 [11/07(月)00:23] (地デ) テレビ東京『乃木坂工事中』
(5) 4分53秒 @ 04.0日後 [11/12(土)23:17] (BS) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
(6) 2分31秒 @ 06.8日後 [11/15(火)20:09] (地デ_生) NHK総合『うたコン』
(7) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:20] (地デ) NHK Eテレ『Rの法則』
(8) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:53] (地デ_生) 日本テレビ『ベストヒット歌謡祭2106』


今週の金曜、フジテレビ『Love music』に出演するようですが、番組公式サイトに「Love music プレゼンツ桜フェス2017門出」と書かれている。

テーマが「門出」であれば、「インフルエンサー」というより、「サヨナラの意味」を歌唱する方が、相応しい気がするんですが、セットリストは発表されていないようで、何を歌うのか分かりません。

もちろん、「サヨナラの意味」を披露するのは大歓迎ですが、17枚目収録曲のプロモーションに物足りなさを感じるので、もっとパフォーマンスの機会を増やした方がいいんじゃないでしょうか。

iTunes トップソングの順位は、下がれば下がるほど、テレビ露出に対する「感受性」が低下するので、まだスマホのトップ画面に曲名が出ている今のうちが、仕掛け時だと思います(笑)。


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