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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

接触感染にも注意を

2009-05-24 05:56:56 | Weblog
新型インフルのため、マスクが売り切れている。

多くの人が、電車やバスでの「飛沫感染」を警戒しているからだが、もう一つの感染経路、「接触感染」はあまり話題にならない。

しかし、「飛沫感染」以上に、「接触感染」は注意が必要である。

日本初の確認感染者は、カナダでの短期留学を終えた高校生3人と引率の教師1人だったが、帰りの機内で彼らの近くに座っていた乗客は、一人も感染していなかった。

あの密閉空間に10時間ほどいて、しかも、4人とも発症者で、ウイルスを含んだ飛沫を出していたはずだが、機内での感染は起こらなかった。

さらに、一緒に授業を受けたカナダの地元高校生やホームステイ先の家族にも、感染者は出なかった。

剣道やバレーボールのように、至近距離で、面と向かって叫び合うくらいでないと、飛沫感染は起こりにくいのかもしれない。

一つの推測であるが、仲の良い高校生3人がお互いに感染させ合ったのは、飛沫ではなく、接触だったのではないだろうか。

例えば、ペットボトルを回し飲む、相手の皿から一部食事をもらう、同じお菓子をみんなで食べる、などの行為は、接触感染を起こしやすい行為である。

感染者が咳をしても、大量の飛沫が、周りの人の口に入る可能性は少ないが、食事は、ものを直接口に入れるので、食べ物、お箸、スプーン、コップなどがウイルスを含んだ唾液で汚染されていれば、感染確率は高くなる。

最近、関西へ旅行した埼玉県の男性が、感染確認されたが、同行した男性も、やはり感染していた。

食事は、旅行の楽しみの一つだが、居酒屋で同じ皿に載ったつまみを食べたり、球場で相手の食べているうどんを少し貰ったり、ファーストフードで同じポテトを食べたり、駅弁を交換したり、接触感染の危険は、至る所に転がっている。

明日の月曜日から、大阪と兵庫県では、休校措置が解除されるが、「接触感染」につながる学校での行動は、注意した方がよいだろう。

食事前に必ず手を洗う。マイコップを持参させる。弁当や食事の交換は避ける。水やジュースの回し飲みはしない。共通のヤカンからお茶を飲まない。

昨日のニュースで、一足先に休校解除した小学校の映像が流れていた。子供たちは全員がマスク登校で、先生もマスク、校長もマスクだった。

見事なまでのマスク信仰だが、同じくらいの情熱を持って、「接触感染」回避に取り組むべきである。

この新型インフルエンザは、夏場に一時終息して、秋から冬に本格的な流行を起こす危険がある。

そのとき、学校閉鎖を避けられるかどうかは、どれだけ熱心に、生徒にマスクをさせているかではなく、学校での「接触感染」機会を、どれだけ減らすかにかかっている。

マスクでインフルエンザが防げるのなら、毎年毎年、こんなに流行はしない。

ニュース番組で、インフル対策として、マスクの作り方をレクチャーするなど、ナンセンスの極みである。

そんなものは、NHK教育の「おしゃれ工房」でやってくれ(笑)。


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