goo blog サービス終了のお知らせ 

葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

曾良との別れ……。

2014-05-28 17:53:27 | kaeruの「おくのほそ道」

■奥の細道の旅  (5/25着信)

○現在地  全昌寺に到着しました。

○次の目的地  永平寺

○次の目的地までの距離  21.8km

○次の目的地までの歩数  29,192歩で達成です。

 途中山中温泉着がありました。この間メールの表記の仕方が変わり、

アプリ関係は別表記になっていることに気づかずにいました。20日に着

信していました、記録だけしておきます。

 

 例によって、長谷川櫂さんのテキストの一文です。

≪山中は温泉の町です。芭蕉は曾良とも別れることになります。曾良が

お腹をこわし、先に発つことになったのです。(略)≫

 このあと 「おくのほそ道」 本文が続きますが、ここではそのなかの句を

記しておきます。

   行き行きてたふれ伏とも萩の原     曾良

  (テキストは縦書きで、「行き行きて」は「行/\(繰り返し記号)て」)

≪曾良の 「行/\て」 の句は芭蕉を残して一人旅立つときに詠んだ別れ

の句です。これから先に旅立ちますが、かりにどこかで行き倒れになると

しても、そこもきっと萩の花ざかりでしょうというのです。言葉の調べも情景

もいい句です。それに答える芭蕉の句……≫

  今日よりや書付消さん笠の露          芭蕉 

≪きょうから私は君と別れて一人旅するのだから笠に書きつけた同行二人

(ににん)の文字を消さねばなるまい。これも別れの句です。≫

 芭蕉が全昌寺に着くと、前の晩に曾良が泊まっていて芭蕉に句を残して

いましした。

  終宵秋風聞やうらの山              曾良 

  (よもすがらあきかぜきくやうらのやま)

≪「終宵」の句、一人旅の淋しさに昨夜はついに寝つけず、一晩中、裏山の

秋風を聞いていました。これもまたしみじみとした別れの句です。本文(にあ

る)の「一夜の隔、千里に同じ」は一夜であろうと、すれちがってしまえば千

里も離れいるのとかわらないというのです。≫


 【蛇足】 以前読んだ小説に 「一夜の契り、千年を満たす」 という意味の言

葉がました、思い出しましたのでメモとして。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
いよいよ 終わりが・・・ (屋根裏人のワイコマです)
2014-05-29 09:41:34
なんとなく 先が見えてきますと 寂しいものですね
それにここで 友との別れは更に郷愁を誘います
そこで・・今日よりや書付消さん笠の露・と芭蕉さんが詠んだ
この句の季語は・・露でしょうね
こちらは今朝も朝露びっしょり・・・まだ春なんですが
いつもの天邪鬼のツマラン呟きです
山中の漆器も、今はだいぶ衰退気味です
次の永平寺・・が楽しみです
返信する
終わりの先。 (kaeru)
2014-05-30 21:53:52
 「おくのほそ道」は大垣で終わりになりますが、芭蕉は
大垣から伊勢神宮参拝へ向かっています。「kaeruのおく
のほそ道」が大垣のあとどうなるか、まだ分かりません。
でも、「完結」にはならないでしょう。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。