年明けから株価が下がり続けています。
どのくらい下がったか、関心のない人には知ってもあまり感じないでしょうし、関心のある人は当然知っていることですからここで数値を書く必要はないでしょう。
今日の「資本論講読会」前回の後半が残っていたので最初の30分くらい報告しました。該当したのが第1部第4篇第13章第7節で、ここに「経済循環についての『資本論』での最初の言明」という部分があるのです。そう指摘しているのは参考にしている不破さんの『資本論』の講義集です。
その内容に触れる前にこの本を、
第1ページに「1997年版まえがき」があります、こう書き出されています。
「本書は1955年に初版が発行された。以来40年以上、版を重ねている。この本がこれだけ長いこと売れ続けているのは、著者はともかく中身がいいからだと評価していただいているようだ。まずいくらかは役に立つかも知れない。だがこの本が時代を超えて長寿を保っているのは、別に理由がある。増刷され本屋の店頭に並ぶたびに、バブルや株安など何事かが起きるのだ。するとこの本への関心が高まる。そう遠くない昔に好景気が一転して深刻な恐慌につながったときのことを、多くの人が知りたいと考えるからだろう。」
私も「この本への関心」を高めて買ったのは数年前、奥付では2008年10月15日第3刷となっています、第1刷が9月25日ですからわずか半月ほどで増刷を重ねた様です。
世界史でも特筆される「暗黒の木曜日」1929年10月24日、NYのウォール街で起こった株式の大暴落です。この「まえがき」でガルブレイスはこう言っています。「私が言いたいのは、この現象は何度となくくりかえされてきたということだけです。」そして、“ 市場があやしい雲行きになったとき、政府の常套句、すなわち「経済は基本的には健全である」とか「ファンダメンタルズは問題ない」というものだ。この台詞を聞かされたら、何かがうまくいっていないと考える方がいい。”
先ほどTVで聞いた言葉を思い出しました。
肝心の『資本論』の方のことは明日にします。