孤高のハダカの王様 // 北米と欧州スキーツアー //

カナダ・バンクーバーと時々アジア
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KAORU OFFICIAL BLOG

カオルinDPZ vol.3

2008-01-24 16:34:21 | コルチナ・ダンペッツォ 2005
1/17 トファーナ

滑走2日目9:30AM ホテル前に集合してしてシャトルバスへ乗り込もうとした瞬間「karlさん荷物が届いた!」という大声が響いた。
ホテルに白いバンが横付けされ黄色いよく見慣れたタグが付いたスキーケースが次から次へと運び出される歓声が上がる。

先ずは確認、スキー13本が届く、しかしスキーがもう1本スーツケース4つが出てこない。
「これからすぐスーツケースも届くのか?でなければスーツケースはいつ届くのか?」と詰め寄って聞いてはみたが「おれは配達員だからそれはわからない」と言われてしまう・・・


せっかくスキーが戻ってきたのだから自分のスキーで滑る用意にかかる。
みんな嬉しそう、おれも嬉しい。
予定よりも30分遅くなったけど晴々したカオでスキー場へ向かう。


<圧雪バンザイ・トファーナ①>


今日のスキー場はトファーナ
今週末までワールドカップのダウンヒルレースが行なわれていたけれどどーやら今日もなにやらやっているらしい。
午後になってチャンスがあればワールドカップ直後のコースを滑ってみようかと狙ったりもしてみた。


<圧雪バンザイ・トファーナ②>



しかしイタリアの降雪&圧雪の技術には驚かされる。今日の一枚バーンももの凄かった。
午前中ウサギさんチームに参加してくれたヨシダさん(仮名)の一瞬のスキをこのイタリアのバーンは見逃さなかった。
帽子を剥ぎ取り、サングラスを剥ぎ取り、ストックを剥ぎ取り、スキーを剥ぎ取られるほど大転倒をした、これは英語で「Yard Saleヤードセール」という。
十数メートル身体で滑ってようやく止まるヨシダさん(仮名)、身体は無事のようだホっとする。

この様に一瞬でもスキをみせれば容赦なくスロープが牙をむいて襲かかってくる
その反面ビタッとハマると自分に酔いしれることができる。
カービングタ~ン、カービングタ~ン、やっほぉーやっほぉーおれってうまい~!

今日の目印は「ペンギン君」。
ペンギン君を探しながら林道コースへ。
ペンギン君発見!十字路の交差点を右に直角ターン。
後ろを振り返るとヨシダさん(仮名)がちゃんと着いてきてくれたいる、OKこれでリフトに乗ってレストランまで行こうと思って待っても誰もこない。
う~んわかりずらかったか。


十字路交差点だから後ろ以外3通りの道がある。
右にまがればこっちにきているはず。残るは左と真っ直ぐか。
十字路まで戻ってみると左のコースから数人戻ってくるのが見えた。
ナイスジャッジ! 聞けば見失ったので左に曲がってみたが進むにつれて登りになってしまったという。これはおかしいということで引き返してきたということだ。

アレレでもマッキー(仮名)がいない、サトウさん(仮名)もヨシイ(仮名)さんもいない。
う~ん、左じゃないとすると真っ直ぐ行ったか。
皆にはこのままリフトに乗ってもらい降り場近くのレストランでヨシチームと合流する事になっているので安心して行ってもらう。
アキバさん(仮名)とふたりで3人の捜索に出掛ける。

進んでいくとリフトが現れたがこれに乗った形跡はナシ、更に進む。
林道の雪も少なくなり途中3度道路を越える、スキーの滑走面が泣いている、でも3人は見つからない。

いよいよゴンドラ乗り場が見えてきた、見落としたのか、どこかで怪我をしているのか、不安でいっぱいになってきたその時、見慣れたスキージャケットの3人を発見!


3人とも不安になりながらもなんとかここまでたどり着いたと言う。
サトウさん(仮名)が「マッキー(仮名)が一緒にいてくれたから安心できた」と言っていたけど、おれも同じ。マッキー(仮名)が一緒だったから最悪は免れることができると信じていました。
ゴンドラ乗ってリフト乗り継いでレストランに着いて皆の笑顔を見たらおれもホッとできた。

ワールドカップを見ながら美味しいポレンタを食べた。ポレンタは北イタリアの代表的料理、美味しいかどうかはよくわからない。食べてみて。


<圧雪バンザイ・トファーナ③>


午後は大会バーンを横目に見ながら急中斜面を軽快に滑り2:30PMといういつもよりも早い時間で終了

荷物の確認と、もし届いてない時には日用品の買出しに行かなくては行けない。
今朝届いたものはスキーのみ、スーツケースは届いているのか。
「夕方には届くかもしれない」と楽しげに帰宅するも連絡はまだなかった


夕方タウンガイドに出発する前お客様へ事情を説明したものの「納得できない」ということで厳しい言葉をいただく事になる。
全力を尽くして少しでも早くこの問題を解決していく姿勢はかわらず、とにかく交渉を続ける。


明日はメインイベントセラロンダ」だ。


<圧雪バンザイ・トファーナ④>




<圧雪バンザイ・トファーナ⑤>



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2008年2月1日よりイタリア・コルチナダンペッツォへ
当時(05年)の旅記(たびき)を再連載

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ただ単に再放送しても面白くないので今だから言える・・・

いやいやLOST(行方不明)してしまいました。。。
まだまだ未熟でしたね。
って去年(07年)も3日連続でLOSTしてんじゃん。
『カオル企画』のLOSTははっきり言ってべつものです。笑

確かにね、交差点でわかりにくかったんだ、おれの最初の説明も良くなかったな。目印の「ペンギン君」がどんな風に見えるか伝えておけば良かった。

ワールドカップバーンは圧巻だった。さすがだ。
当日はフェンス張られて入れなかったから隣の似たような斜面で滑ってみたけどありゃすごいよ。ものスゲースピードがでんの。
番長(仮名)アレ、試してみるといいですよ、マジでオススメです。

6日目に大雪降ってこのワールドカップバーンをブーツトップの深雪の中滑ったんだよ、かなりの高速でさ。ヨシ(仮名)が大コケして真っ白になったんだけど、ものすげー面白かった。
やっぱねー深雪の高速大回りはいいねー、1番面白い!こんなことできんのも海外だからだよなー、しかもイタリアだから。
ウィスラーじゃすぐに深雪喰い荒らされちゃうけど、コルチナじゃ滑ってんのおれ達ぐらいだった(笑)。

話し変わって、ロスバケ。スーツケース出てこねーんだよ。
「ちゃんと探しているのか」「本社には連絡してるのか」「いくら補償してくれるんだ」「一体いつ届くんだ」etc. 厳しいお言葉の数々でした。
実は旅行会社的には免責な部分もあるんだけど、これをここで書くとメンドーなことになる可能性もあるのでやめます。

荷物が届かないひとの精神的な苦痛、また下着の交換、せっかく詰めた食事用の素敵なドレスのことなんか考えたらこっちものんびり待ってなんかいられない。
散々厳しいお言葉を戴いた後、ビレッジガイドでスーツケース届かないお客様から「コンタクトレンズ液」の要望がでたんだよ。
スーパーと薬局行って両方ともX出て諦めたお客様に「もう1件行かせて下さい」とヨシ(仮名)が粘ってちょっと遠い薬局へ行って御所望のものを見事にゲットしたんだ。

この行動はさすがにお客様からも好評価で「よくやってくれた」とお褒めの言葉を頂戴することができた。

今だから言えるけど、ヨシ(仮名)もいいガイドになったもんだよ。昔はおれに坊主にされたんだけどね。

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