４字音で１字名が４力士…

　拙稿「福岡県出身入幕力士一覧」を現在
鋭意作成中である。多人数なので大変なん
です。

　鳥渡ばかり最近になって気づいたことが
ある。
　260年ほど前の寶暦期の手柄山仁太夫から
大正末の福柳伊三郎まで３７名のなかで、
４力士に“共通点”がある━。

寛政期の鯱(しゃちほこ)和三郎
享和期の梁(うつばり)冨五郎
文化期の糸＋寰－ウ冠(おだまき)長治郎
　〃　の鳳(おおとり)谷五郎

　いずれも、１字名で４字音なのである。

相手方三役総嘗めの綾浪

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　拙稿「古今平幕最優秀力士星取表」23回め
の調査が一応終った。対象は、明治二十三年
から同二十八年春まで。

　ここでは起点・劈頭の明治二十三年春場所
における優秀力士ふたり━。

　西前頭二枚目　響　舛　市太郎
●楯　甲
〇平ノ戸
〇眞　鶴
〇嵐　山
〇大　泉
〇鬼鹿毛
△谷ノ音
や
〇芳ノ山
や

　西前頭四枚目　綾　浪　徳太郎
●山ノ音
〇知惠ノ矢
〇鞆ノ平
〇劔　山
〇若　湊
〇大鳴門
△司天竜
〇嵐　山
や
や

　どちらも勝越し５点の同成績だが、
内容はまるっきり違う。
　綾浪は、四日目から大関・関脇・小結
を総嘗めにしたのである。

　だから『なんでもわかる相撲百科』(昭和
37)の如く、星取表には対手地位を記入すべし。