相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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155年前「…事件」と共通する酒…

2017-11-16 21:34:16 | 日記
 幕末 文久二(1862)年春場所
七日目の夜〔?〕、幕内力士小柳平助
斬殺事件が発生した。“下手人”は、
小柳の弟弟子─幕下殿(しんがり)と
三段目の不動山だった。
 問題の発端は、小柳の“酒癖”が悪く、
現代風に云えば、2人を「虐め」ていた。
それで“逆上”して犯行に及んだもの。

 普段大人しい一般人だって、酒が入ると
「感情」のコントロールができないやつが
……。
 横綱Hも、酒で人格が変るらしい。

 ところで、当時の江戸相撲會所(現協会)の
筆頭(ふでがしら=現理事長)が元大関の
追手風、筆脇(ふでわき=副理事長)が清見泻
(元幕下小森野)だった。後者は、翌文久三年
玉垣(前身不詳)に代っているが…。

 畢竟、当時の會所幹部も当該小柳事件の
“責任”を感じていたのか疑わしい…。

 「肥後部屋」と称する細川家抱え力士の
グループが関係者で、後横綱不知火〔彦山説
では「不知火型」創始者に非ず〕は八日目から
休場しているが…。現代ならば彼も「事情聴取」
対象者だ。

 今度の事件も「モンゴル派」が殆ど関係者だ。
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「診断書」提出は任意なの…?

2017-11-16 13:24:01 | 日記
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 相撲協会の「取組編成要領」第八条に

病気、怪我等により欠場する力士が生じた
場合、相撲部屋の師匠は即刻その旨を審判
部長に届出なければならない。

 「無断休場」は一応できない建前みたいだ
が、必ずしも「正当な理由」がなくても…自分
勝手な“職務放棄”が可能じゃぁないか。
 即ち、「欠場届」と一緒に医師等の「診断書」
提出が義務づけられていないらしい。

 この度の「暴行・傷害」事件被害者が初日の
取組編成会議〔今月十日(金曜)〕までに診断書
を協会へ出していないのは理解できない。

 「不戦勝」制度不確立の大正以前は、所謂
“狡休み”が日常茶飯事だったと思える。
『日本相撲史』明治・大正篇の星取表を御覧
なさい。「休」の文字だけしか記入されない
欄が少なくない。その半数ちかくは、大阪相
撲への「脱走」━ほんとは「全休」あつかいが
穏当ではない。
 元大阪力士の大阪への復帰以外にも、優勝
争いに絡んで、兄弟子が弟弟子の「休場強制」
の事例さえあった。相撲は充分取れるのに…。

 休場届には診断書」提出を義務化─規則に
明文化すべし。
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