
2019年7月7日(日)
大焼砂から馬場の小路を望む

馬場の小路(ムーミン谷)散策を終え大焼砂を上がってきました。
ザレザレの歩きにくい登りを横岳まで上がります。
牧場の柵のような向こうに撮りやすいコマクサはないか、
タカネスミレはないかと探しながら歩きます。
風はとても強かったのですが、男岳に向かう稜線ほどではありません。
すると。。。

初めてみるイワブクロが咲いていました!
今年はお花が遅いと言われていたのでどうかと思いましたが、
いやぁ~、うれしい!

まだまだ蕾が多い中、咲いている花にはひとつづつハチが頭を突っ込みます。

コマクサもたくさん咲いているのですが、この広さの斜面ですから
引きで撮るとなかなか目立ちません。

けれど柵の近くにも可愛いものが見られるのです。

イワブクロの大きな群落がありました。

花の中に茶色く長いブラシのようなシベが見えるが、これは仮雄しべで昆虫が内部に入るときに邪魔し、
昆虫の背中が葯や柱頭に触れやすくする役目を担っているものと考えられている。
イワブクロは高山の砂礫地に生えるが、火山系の山に多い。
秋田県内の生育地は、秋田駒ヶ岳と鳥海山で、鳥海山は、イワブクロの南限といわれている。

ホソバイワベンケイ
横岳の手前、幅の広くなっているトレイル脇の岩に腰かけお昼ご飯を食べた。
朝5時ごろから歩き始め、既に7時間も歩いているのだ。 自分でも呆れる。

横岳に到着。(12:27)
山頂は大焼砂、男岳(馬の背、阿弥陀池)、焼森山への分岐なので、人がたくさん。
団体さんも休憩しておりごった返していたので、焼森に行くのに馬の背の方に歩いてしまった。

馬の背のほうに少し歩くと阿弥陀池の避難小屋が見えた。 「こんな位置関係か~」と思いながら戻る。
この日もそれ程見晴らしは良くないが、過去二回いずれもこの辺は濃霧だったり暴風雨だったりで、
実際に目視で確認したことはないのだ。

コミヤマハンショウヅル

奥に焼森山。

おぉ。 この辺にもチングルマやエゾツツジが咲くのか。

焼森山山頂。

焼森山から下ったところ。 左上に阿弥陀池の避難小屋が見えた。
これも初めて見る風景。

上の写真より右方向、下方には八合目避難小屋と駐車場。
あそこまでCT40分

ムシトリスミレ

そうだ。 いつも見る場所に少しだけサンカヨウが咲いていたのだ。


確かここはシャクナゲコースと呼ばれている。 まだつぼみが多かった。
13:40 頃八合目に戻った。 係りの人に聞くと 14:05のバスの後ろについて下山するように言われたので、支度をして待った。

規制区域を越えて車を停め、登ってきた山を振り返る。 やはり山頂部は厚い雲に覆われているみたい。 半ば強引に決めてきた今回の秋田駒ケ岳だったが、風が強かったり、登り始めの阿弥陀池ではすごく寒くなるほどの曇天、濃霧だったけれど、全体的には比較的良いコンディションで登ることができた。 終わっているかもと思っていたチングルマやヒナザクラも充分見ることができ、初めてのイワブクロも見ることができた。 ほかにもたくさんのお花や景色を撮影出来て本当に満足のゆく山行となった。 訪ねてみたい東北の山はたくさんあるが、「秋の紅葉も見てみたいなぁ」と思ってしまう。
標高もそれ程高くなく八合目からの登山が可能で、しかもそれほど広くない範囲に山、谷、火山、岩場、砂れき、池、沢、湿原、とバラエティーに富んだフィールドがあり、そこに生息する動物、植物が見られるのだから、やはり魅力的なのである。 きっとまた訪れる機会を作るだろう。

秋田駒ケ岳の登山を終え、この日は盛岡方面に向かい花巻温泉に宿泊。 盛岡駅近くのビジネスホテルはどこも駐車料金がかかるので、その分花巻温泉で贅沢をした。 今度は母を連れてきたいな、と思った。
盛岡への道すがら。 2016年と同じ場所で写真を撮った。 岩手山。 「登れなかったんだよなぁ~。」という思いがやっぱりこみあげる。 と言うか、やっぱりまた来ようという気持ちなのかも。w さぁ、翌日は早池峰山に登りきるかな?
花が生き生きして良い場所だと思いました。
ヒナザクラはマクロで撮ったのでしょうか?
ヒナザクラ、マクロレンズ使用ですよ。
ムーミン谷男岳側の方、トレイル足元に咲いていたものです。
再び東北でしたか~凄いですね。
男岳やムーミン谷では青空もあり、生き生きとした花々や眺望にも恵まれ、良かったですね。
ヒナザクラ、コマクサそしてイワブクロなど多くの花々を楽しめるのは東北の山ならでしたね。
なかなか歩けそうにない山、素晴らしい写真の
レポを楽しませていただきました。
東北、いいですよ~。
できることなら長期滞在してあちこち向かいたいくらいです。
まぁ、それはどこも同じでしょうけれど、
私の場合もともと速く歩けないし、
写真を撮っているとなお更長くなるので、
登る標高も歩く距離もそこそこで、
これだけの自然、お花が見られる秋田駒ケ岳は
本当にありがたいお山です。