out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

三俣山荘を訪ねる #1 ~新穂高温泉から鏡平山荘~

2024-08-16 12:52:18 | 山登り in 他エリア
2024年8月5日(月)
鏡平山荘より樅沢岳などを望む
 
 日頃自分の活動しているエリアから眺める北アルプスは長野県と富山県・岐阜県の県境をなす山々、という事になる。 普段は目にすることのない、関東側から考えると更に西にそびえる富山県、岐阜県の北アルプスの山々に行ってみたいなぁ、と思うようになっていた。 きっかけはTVとか旅行とか色々だが、大町で「三俣山荘図書館」を訪ね、三俣山荘や伊藤新道のお話を伺ったこと、「黒部の山賊」を読んだことが大きかった。 なので、できたら北アルプス最深部、雲ノ平も訪ねてみたいが。。。大きな山に登れなくても、三俣山荘を訪ねるだけでもいいじゃないか、という気持ちだった。
 だが、そこへ向かうには自分の足では2泊、3泊、4泊は必要? 更に新穂高温泉の駐車場はどのようになっている?、停められる?、山小屋を2泊も3泊も上手く予約できる?、そもそも3日も4日も天気はもつ?、と計画をたてる前からイヤになる事ばかりだった。 そこへ長女が「こんなプランなら行けるんじゃない?」と登山計画案をたててくれた。 具体的な登山計画を見ると何となく気持ちが前向きになり、今年こそは行ってみたいと強く思うようになった。 それでも色々不安があったり、思うように山小屋が予約できなかったりで、娘の計画書からさらに縮小し、今回は雲ノ平も諦めたのだが、とりあえずは行って、あこがれの地を歩き、眺めてきた。
 
<今回の全行程>
8/5 新穂高温泉出発
    鏡平山荘泊
8/6 鏡平山荘→双六小屋 
  双六岳→三俣蓮華岳→三俣山荘泊
8/7 三俣山荘に荷物を置かせてもらい
  鷲羽岳ピストン→鏡平山荘泊
8/8 鏡平山荘→新穂高温泉下山
 
2024年8月4日(日)
平湯大滝
 
 新穂高温泉の駐車場は登山者用無料駐車場に停めるにはやはり車中泊が必須だろう、と 8/4は前泊することにした。(新穂高駐車場マップ:奥飛騨温泉郷観光協会HP) あまり遅くに到着するのも心配だったので、結局昼前から平湯辺りでブラブラ。 平湯のバスターミナル、平湯大滝などを見てから「ひらゆの森」で入浴、夕食をとり17:00ごろ新穂高第3駐車場に入ると空きがあり無事停められた。 ただし下山した 8/8(木)は平日のお昼ごろにもかかわらず、満車だったので「日による」としか言いようがない。
 
2024年8月5日(月)  (6:15)
朝 6:00ごろ、なんと駐車場にはまだ空きがあった。 こんなことは珍しいのだろうと思う。
ここの所天気予報が不安定で雨になってもおかしくなかったので、このような状態だったかもしれない。
この日も午後になると雨が降りそうな予報ではあった。
 
中央に見える建物は「奥飛騨温泉観光案内所」 (6:26)
こちらで登山届を書いている人もいた。
ここで蒲田川を右岸へ渡り、左俣林道(ほぼ舗装路)を奥の山の方に向かって歩いてゆく。
 
ホタルブクロがいっぱい。
しばらくは舗装の林道。
 
ノリウツギもたくさん咲いていた
 
「お助け風(風穴)」 (7:11)
岩の間から冷たい風が吹き出している。
この辺りの斜面はこのように大きな岩が積み重なったようになっていて、
ところどころ同じように風が吹き出していたが、落石しないか心配な感じでもあった。
 
風穴の近くにはまだ若々しいゴゼンタチバナ
 
オオウバユリ
ずっと舗装の林道
 
笠新道登山口 (7:44)
ここが急登で有名な笠新道か。 笠ヶ岳も遠くから見るときれいな笠型の山だったなぁ。
 
ワサビ平小屋到着 (7:59)
小屋の前は土だが、左俣林道(舗装)はまだ続く。
 
ワサビ平小屋名物のトマトやキュウリ。
もう2時間も歩いたので何か頂こうか、と思ったがまだ初日の歩き始め。
なんとなく「まだまだ!」という気持ちで我慢。w
 
小池新道入口 (8:33)
ようやくここで左俣林道と別れ、登山道らしい小池新道に入ってゆく。
道標には新穂高温泉まで 1:15 となっているが、私はゆうに2:00かかった。(;^ω^)
 
登ってゆく先は雨かなぁ。。。
こんな天気で比較的緩やかな登りなのだが、異常なほど汗が出る。
このように岩のトレイルが続くが、階段のように登りやすく配置されている感じ。
それでもなんだか汗だくで疲労感。
「調子悪い日だなぁ。」と感じながら、それでも時間は十分にあるので焦らず行けた。
 
秩父沢 (9:29)
ここでザックを降ろし、汗だくになったので顔やハンカチを洗う。
人のいない上流の方へ移動し、空になったペットボトルに水を補充。
 
普段流れている水を汲むことはないのだが、ここではみんな汲んでいるようだし、
すぐ上に残雪も見えたので、大丈夫だろうと思って。
ここでキンキンの冷たい水を飲み、おやつを食べながら岩に座っていると身体が冷えてくるほど。
ちょっと寒さを感じたので歩き始めると少し調子が良くなった。
 
歩けばまた汗だく、上りはだんだん斜度が出て来る。
次の目標シシウドヶ原までCTは 1:20。
 
これは何の実だろう?
 
シシウドヶ原の前にイタドリヶ原があった。 (10:27)
座れる岩があれば座って休み休み。
 
シシウドヶ原到着。 (11:07)
もう全身汗びっしょり。 具合が悪いわけではないのが幸い。
ここではバーナーでお湯を沸かし、コーヒー&パンで昼ご飯にしてゆっくり休んだ。
 
シシウドヶ原から麓を見下ろす。
河原のように見える辺りが小池新道入口付近?
 
シシウドヶ原から鏡平へはCT 1:00。
まだ午前中で時間はたっぷりあるので本当に気楽。
ゆっくり花を楽しみながら歩いていると湿原のような場所に来た。
ここが熊の踊り場らしい。 (12:10)
名前は怖いがきれいな場所だ。
 
キヌガサソウも咲いていたのか。
 
オオレイジンソウ?は花盛り、サンカヨウもたくさん。
 
クロトウヒレン
 
オオレイジンソウ
 
ハクサンフウロ
 
「あと5分」の表示!
この先に池があり「鏡池?」と思ったが、
 
こちらが「鏡池」 到着! (12:47)
鏡池こちら側にはテラスとベンチがある。 少し待ったが槍ヶ岳は雲の中。
なので「鏡平山荘」に向かいチェックイン。
 
鏡平山荘さんには2日後もお世話になる。
この日は「新館」のこの場所。 完全個室タイプで素晴らしい居心地の良さ!
さらに素晴らしいのが乾燥室。 ガンガンに熱風が出てくるのでびっしょりになった私のウェアも数時間で乾燥できた。
今回3泊4日で着替えも最小限に抑えたため、本当に助かった!
更衣室、トイレ、洗面所も真新しくストレスなし。 洗面所の水飲料可(無料)
 
食堂は 15:30?までは談話室として使用でき、軽食も注文できる。
こちらも新しくて居心地よく、docomoの電波も入った。(天気により入らない場合も?)
 
ゆっくりしてから小屋周辺のお散歩。 鏡池まではほんの3分程度。
この日は槍ヶ岳を拝むことはできなかった。
 
山荘前の様子。
左手前にも何か新しい設備を増設中。
売店ではかき氷やコーヒーフロートが人気らしい。うどんなどの軽食もあり。
正面は双六小屋から槍ヶ岳に向かう西鎌尾根の樅沢岳らしい。
 
夕食 17:00
揚げ物はコロッケ。細いうどん?やデザートも付いて大満足!
大変美味しくいただき完食。
 早い時間に山荘まで到着できるので、「時間も費用ももったいない」という気もあったのだが、車中泊後に 10km, 1,300mほど登るのは案外きつくて、ここ泊まりで良かったと思った。 このルートで次の宿泊場所というと双六小屋になり、ここから更に 2:30ほど先だ。 がんばれば行けないことはない気もするが、今回は初めてのルートだし、何より一日目から無理をせず、道中も焦らずゆっくりできたのは本当に良かった。
 
双子池から鏡平山荘。
雲が多く夕焼けにもならず。
鏡平山荘さんの良い設備のおかげで何事も心配なくぐっすりと休めた。 つづく。
 

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