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out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

今年のニッコウキスゲは? 7/18 霧ケ峰高原

2023-07-28 11:45:58 | 山登り in 長野県
2023年7月18日(水)
八島ヶ原湿原から車山を望む
 
 いつもながらアップが遅くご心配をおかけしてしまった方もいるようで、申し訳ございません。 7月は1学期の締め作業、家のことでバタバタ、は例年通りなのだが、それに加え歯の詰め物が取れたり、急に腰が通常以上に痛くなったりで病院通いなども加わった。 まったく、これから夏の重要な時期に入るというのに、今季夏の山行は全て諦めるかと思うほどひどく腰が痛み、ガッカリしながら過ごす日々。 ただ希望は捨てずリハビリなどに通っていた。
 約2週間経ち、最善とはいかないが腰の痛みが随分取れてきて、脚も動かさねば本当に歩けなくなると思い、7/18はあまり登らなくて済みそうな霧ケ峰高原に出かけてきた。
 
 昨年は 車山肩周辺で7/11に一面のニッコウキスゲを見た。 「今年は開花が遅い。 あまり花数が多くない。」と聞く一方、山火事で焼けてしまった富士見台周辺は当たり年だった昨年より花数が多い、という話も聞いた。 焼けて黒くなった原は既に緑が戻りキスゲが咲いたというのだから驚いた。 野焼き効果なのだろうか。 自然はすごいなぁ。 今回18日では既に富士見台のキスゲには遅いようなので、とりあえず昨年できなかった霧ケ峰周回を歩きたい。 その為に「車山高原SKYPARK スキー場」から上ろうと思ったのだが、腰が痛くなり八島ヶ原湿原まで行けないのも嫌だと思い湿原の駐車場スタートにした。 8時ごろの到着だったが幸い駐車でき、係員の人もいたが「2~3時間で出て」とも言われなかった。 調子良く歩けたので結局周回し、一日中駐車したのだが、帰着時駐車場入り口を見ると「長時間駐車は控えて」という看板があった。 申し訳ない。 やはり周回するにはスキー場から行くべきだった。 
 
八島ヶ原湿原からスタート。(8:15)
 
すぐにオオバギボウシ。
 
アザミもたくさん咲いていた。
 
オオダイコンソウ
 
カラマツソウ
 
アカバナシモツケ
 
アカバナシモツケソウ
 
ハクサンフウロ
 
 
 
イブキトラノオがたくさん
 
オオカサモチ
 
ヤナギランが咲き始めていた。
ヨツバヒヨドリはいたるところに咲いていた
 
 
 
今回は湿原に近いほうの木道を歩いてみたが、
湿原ギリギリまでは行かないのだな。
 
「ヒュッテみさやま」が見えてきた。
ヒュッテの奥には旧御射山遺跡の桟敷席。
 
ヒュッテ前の川には昨年も見たキンバイソウ (9:39)
 
川を越え旧御射山神社にもお参りし、調子良いようなので車山肩に向かう。
 
コウリンカ
 
車山肩への上りから八島ヶ原湿原を振り返る。
天気がそれ程良くないので日影に入れば涼しいが、
この草原の登りは堪える。
 
車山肩のニッコウキスゲはうわさ通り昨年ほど咲いてはいなかった。(11:10)
 
それでも青空が出れば美しく、気持ち良い。
車山肩への登りが歩けたので、車山へも登ってみる。
 
この花弁が割れているのはイブキフウロ、なの?
 
車山への斜面から見る車山肩方面はやはりキスゲの黄色が昨年より薄い。
 
イワオトギリ?
 
イブキジャコウソウ
 
雲は多いが、八ヶ岳は南から北まで良く見えている。
 
山頂と~ちゃく! (12:09)
ちょうどお昼時なので、いい岩を見つけてお昼ご飯を頂く。
 
昼食後、車山乗越に向かう。
スキー場と白樺湖方面。 スキー場から登る時は白く見える林道を上がるのかな?
 
ウツボグサ
 
タカネナデシコ
 
車山乗越 (13:11)
この日も「南の耳」方面へは行かず、「蝶々深山」へ。
 
今年も見れた、ケブカツルカコソウ
 
ノギラン?
背がとても低い
 
蝶々深山到着 (13:41)
少し水分休憩。 ここから八島ヶ原湿原へもどる。
 
昨年はここを左に行ったが、今回は直進。
 
物見岩 (14:13)
思っていたより大きな岩だった。
 
旧奥霧小屋あたりに出るそうだが、どんなルートだろう。
 
コウリンカ
 
イケマにセセリ
物見岩の後はしばらく気持ちの良い草原を歩き、その後つづら折りに下降。
小さな木の橋が架かった沢を渡り少し歩くと旧奥霧小屋の手前に出た。
 
そして再び八島ヶ原湿原の周回路を歩き駐車場へ。
 
クガイソウ
 
ノハナショウブ
 
イブキボウフウ
 
締めは「八島山荘」さんのシナノスイートソフト。
さっぱり、美味しかった~。
 
 この日は「一日予定通り歩けて良かったな」と思ったが、YAMAPの活動データを見ると上りは 480mだし、歩きの平均ペースはかなり遅い。 登りでは多少腰の痛みがあるし身体も重め。 「まぁ、仕方ないか」とは思うものの、もう次週からは大きな山にだって登りたい。 無理なのかなぁ。。。
 とにかく最善を尽くすべく、リハビリも通って、がんばる!
 

篭ノ登山・池の平 初夏の花

2023-07-08 22:12:14 | 山登り in 長野県
2023年7月3日(月)
篭ノ登山 コマクサ
 
 「また今年もコマクサには遅れたな。」とは思ったが、予報は午後に向け良くなりそうだし、何らかの花はあるだろうと篭ノ登山~池の平に向かった。
 朝到着した佐久平PAから望む佐久盆地は雲に覆われ山も見えない。 それでも今日は花が見られればいい、と山に上がってゆく。 が、盆地は雲海に覆われ山の上はそれほど悪くない。 この辺りではよくあることだ。 空は白っぽかったが、幸い八ヶ岳は見えていた。 北アルプスは望めないかな。。。 でも午後には見えるかもしれないと思いこの日は池の平からスタート。 (8:00)
 
まずは湿原外輪山から。
咲き始めたカラマツソウ。
 
ツマトリソウはあちこちに。
どの花も花の縁が紅く色づくというわけではないようだが、
こちらでは紅いものが多く見られた。
 
ゴゼンタチバナはあちこちにまだたくさん群生していた。
 
雷の丘に向かう途中。
盆地の雲がだんだん取れてきた。
雲の向こうに八ヶ岳。 八ケ岳中央奥には北岳。
湿原脇の斜面にはレンゲツツジ。
 
なんと、富士山も見えていた!
 
ハクサンシャクナゲが咲き始めでとてもきれい。
 
グンナイフウロ 白花?
 
満開のハクサンシャクナゲ
 
まだ痛みもなく、虫も入っていないので良い状態。
 
レンゲツツジは終盤の物が多い中、まだ見ごろの花もあった。
 
コケモモ
 
シャジクソウも咲き始め
 
ハクサンフウロもこれから
 
グンバイヅル
 
さらに雲上の丘までくると、なんと北アルプスも見えるではないか!
烏帽子岳の向こうに白馬三山あたり
 
爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳
 
頚城山塊
 
富士山と手前には金峰山、瑞牆山
 
ギンリョウソウ
 
グンナイフウロ
 
そして随分黄色くなって、花が下を向いたものも多かったが、イチヨウランも見られた。
 
見晴丘で一休み (10:12)
奥に見えるのは穂高連峰~槍ケ岳。 とすると、手前中央は常念岳か。
展望が良いので早く篭ノ登山に行かなきゃ、と思うが三方ヶ峰には寄らないと。
 
テガタチドリ
 
キバナノヤマオダマキ
 
レンゲツツジの高原に黒斑山
 
三方ヶ峰のコマクサ白花
 
コマクサ
全体的には終盤。 また、柵から遠くに生育しているのでなかなか見づらい。
さて、東篭ノ登山に行こう!
 
と、思っているのにハクサンチドリ
 
湿原の木道を一応チラチラお花が無いか見ながら、
なるべく速く通り抜けて山に向かう。 (11:06)
 
10:00時過ぎには篭ノ登山に向かおうと思っていたのに、既に1時間過ぎてしまった。
お花をじっくり見ているとすぐに時間が過ぎてしまう。
ここは地蔵峠に抜ける林道に時間制限があるので(4:30には駐車場を出る) 遅れるわけにはいかない。
篭ノ登山登山口付近、イワカガミもマイヅルソウももう終盤だったし、
イチヤクソウはまだツボミが多かったので、とにかくせっせと登り、
 
東篭ノ登山山頂到着。(11:58)
手前から西篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子岳。
その奥にズラッと北アルプスがまだ見えていた。 良かった!
 
烏帽子岳、湯ノ丸山の背後に爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳。
烏帽子岳左奥は針ノ木岳辺りになるのだろうな。
 
登ってきた方角。
手前右に池の平、左奥に八ヶ岳、右奥に美ヶ原。
 
北の方には左から根子岳、四阿岳、中央辺りに横手山、岩菅山など
 
アップにすると中央左の高いピークが横手山、右の方に佐武流山、谷川方面となるようだが、
丁度中央、雲がかかっている辺りが苗場山の様だ。
 
さて急いで西篭ノ登山へ。
いったん下ってあのとんがりに登るのはいかにも大変そう。
 
楽しみにしていた西篭ノ登山のコマクサ。
紅みが濃く、まだきれいな状態だった。
 
咲いていて良かった~。
西篭ノ登山でホッとしてお昼ご飯休憩。
14:00前に下山開始。
 
クロマメノキ
 
東篭ノ登山に戻った。(14:16)
水ノ塔山、黒斑山、浅間山の頭がチラリ。
 
ミネウスユキソウ
 
この後 15:00前には駐車場に到着し、終了。
 
車での帰り道、麓の田んぼでハラビロトンボ(メス)。
黒いオスが近くを飛び回っていた。
 
十日町の田んぼの稲に比べるとまだ小さい。
この後「道の駅雷電くるみの里」でキャベツ他野菜をたくさん買って帰路についた。
 
 遅いかと思っていたコマクサを見ることができ、たくさんのハクサンシャクナゲや、そのほかのお花も見ることができて良かった。 久しぶりに西篭ノ登山まで足を延ばすことができ、素晴らしい展望も拝むことができて、大変楽しかった。
 

最短ルートで行く苗場山 #2

2023-07-04 18:11:59 | 山登り in 長野県
2023年6月26日(月)
苗場山山頂の高層湿原
 
登山口から歩き始めて約3時間。 ようやく山頂部の湿原を見渡すことができた。
 
湿原にはイワイチョウ、フデリンドウ?、イワカガミ、チングルマ、などたくさんの花が咲いている。
 
以前登った福島県の田代山のように山頂が平原になっているが、
こちらはもっと広大で、山頂部にもアップダウンがあり、苗場山山頂へはまだ登ってゆく様だ。
 
時折青空が出て陽も射すと空を写す池塘がきれい。
 
雲が多く周囲の山が見えないのは残念。
色々な山から特徴的な形を持つ苗場山を見つけることが多かったので、
こちらからもそれらの山が見えるはずなのだろうが。
 
山頂まではまだ向こうのピークを越えていかなければならない。
 
また森の中に入り、しかも残雪を越えてゆく。
 
森を抜け再び湿原になり少し行くとようやく苗場山神社への分岐。
ここを右に行き、先に神社に参拝。(山頂へは左)
 
苗場山神社
クマに会いませんように~。
 
神社から戻り今度は山頂方向へ。
 
あれはどこの山だろう。 佐武流山かな?
 
また残雪だ。 今年は雪が少ないと言われていたのに、すごいな。
それにしても、湿原に出てから山頂まで随分歩くんだなぁ。
 
湿原に出てから1時間10分程、ようやく苗場山頂ヒュッテが見えてきた。
山頂は開いており、トイレも使えるようだった。
ヒュッテの前を通り抜け少し歩くと。。。
 
苗場山山頂と~ちゃく!(10:49)
最短ルートとは言え、この時期お天気にも恵まれ、
たくさんの花も見られて感無量!
 
山頂の先をグルッと回って、残雪の近く、ベンチのたくさんある休憩所でお昼を頂くことにする。
地図を見ていた時は山頂湿原歩きが少ないようで、もっと歩ければいいのに、と思っていたが、
もうこれだけで充分、ヘトヘト状態だった。
 
けれど、この広い湿原を見ていると、やっぱりもっと散策出来たら楽しいだろうな、
展望の良い時に再度来てみたいな、という気持ちになった。
下山時にお会いしたヒュッテの方はとても感じのいい方だったし、
「今度は泊りに来てくださいね。」と言って下さったので、本当に泊りで再訪したい気持ちだ。
 
あちらのベンチで昼食を頂いた。
登山口駐車場から家までも長いので、下山する。(11:27)
 
往き、ここを登ってくるのは大変だったが本当に良い眺め。
すごい湿原。 周囲の山々が見えたらもっとすごいだろう。
 
たくさんのチングルマも見られて良かった。
 
ヒメシャクナゲもたくさん見られた。
 
ワタスゲはもっといっぱい出て来るかな。
 
湿原から山道を下りる。
帰りもガサガサが聞こえないか、一応注意しながら。
 
イワカガミ
 
ナエバキスミレ?
 
帰りもまた同じところで。
 
キヌガサソウ
 
サンカヨウ
もう真っ白になっている
 
アズマシロカネソウ、こちらにも。
 
コミヤマカタバミ
 
オオバミゾホオズキ
 
下山も岩場の下りは特に気をつけ、また花を見ながら下って行った。
14:15 に駐車場に到着。 駐車場入り口の川で登山靴とスパッツをきれいに洗った。
車での帰路も長いので、少し山を下った所にある「結東温泉 萌木の里 」で汗を流し帰宅した。
小赤沢ではこちら、「小赤沢温泉 楽養館」も有名なようだ。
この辺り「秋山郷」は本当に山深く、高速からも不便なのだが、なんだか良い所だったな。
 
秋山郷にもきれいな田んぼが沢山あったのだが、
十日町のコンビニの裏にあった田んぼ。 実際、ここまで来てようやくホッとした感じ?
 
 浅草岳を一日目に登頂できたおかげで登れた苗場山だったが、お花も奇麗だったし、良い時期に行けたと思っている。 これからの時期もお花が咲くだろうし、秋はまた素晴らしくきれいだろう。 山頂からの展望や夕景、朝景、星空も奇麗だろう。 機会があればヒュッテ泊まりで再訪したいなぁ~、という気持ちになった。 もしくは、今度は小赤沢周辺の民宿に泊まり、クマ鍋もいいなぁ~、とか。 日本にはまだまだ色々な場所があるな~、と思った旅でもあった。
 

最短ルートで行く苗場山 #1

2023-07-04 16:36:03 | 山登り in 長野県
2023年6月26日(月)
苗場山 山上湿原に咲くチングルマ
 
 25日(日)に浅草岳に登頂できたため、前泊の予定だった宿に到着し翌26日はどうするかと考えた。 同じく以前より行きたかった守門岳で再びヒメサユリを見るつもりだったが、ひとつの思惑が湧いてきた。 「そうだ! 遠くて行くのが大変そうだと思っていた小赤沢三合目登山口からの苗場山に登ってみてはどうなんだ?」
 すぐにスマホで小赤沢からのコース・レポート、駐車場の場所・状況を検索。 カーナビで登山口までの時間を見ると約2時間。 これなら行ける! すぐにコンパスで登山計画を作成し、ワクワクな気持ちで就寝。 翌朝は4時に起きてサッサと出発。
 
小赤沢三合目駐車場 6時半前には到着。
 
 浦佐駅近くの宿からはいったん山に入り十日町を抜け、再び山に入ってゆくと長野県。 えっ? 長野県? とまったくの方向音痴。 苗場山は長野県・新潟県の県境で、小赤沢登山口があるのは長野県栄村なのだった。
 駐車場は広くトイレも完備。 集落から先の林道は細く時折石が落ちていたりするが、ゆっくり行けば問題なかった。 駐車場入り口、トイレの近くに駐車すると、隣の新潟県ナンバーのご夫婦が親切に「登山口は向こうの奥ですよ。」と教えてくれた。 登山口近くまで車で移動した。
 
登山口の先、すぐに3合目。 (6:46)
 
これはまだ咲いていないショウキラン?
 
それ程登っていないが、すでに山深い。
 
小さな花もたくさん。
 
前日同様泥濘のひどい所も多いが、木道があったりで歩きやすい。
 
イワカガミとマイヅルソウ
 
ミツバオウレン
 
1時間ほど上り、「あの辺まで行くのかな」と。
ピークの辺りは雲がかかったり、流れて行ったり。
 
いずれ広大な高層湿原の平地に上る急登があるのだから、
お花を撮りながらゆっくり、ゆっくり。
 
登山道には「〇合目」と書かれた道標が設置されているが、
気づけば五合目。 四合目もあったのかな?
 
六合目辺りから急登になりそうだ。
三合目から五合目は割とすぐな感覚だったが、なかなか六合目に到着しない。
足元は泥濘で歩きにくいが、浅草岳程登りにくくはない。
 
黄色のスミレだ! これこそナエバキスミレなのかな?
オオバキスミレより小型で茎が赤いのだそう。
 
サンカヨウもまだ咲いていた。
 
雨が降ったのかどうかわからないが、草は湿っぽいものが多かった。
 
透明になっている。
 
近くにはキヌガサソウも。
 
雪渓も越え随分と登ってきたようだが、本当の上りはこれから。
 
 ところで、その雪渓の近くで森の中から大きなガサガサという音が聞こえた。 クマか? しばらくその音を聞いていたが、遠のく気配がない。 登山を辞めて戻った方が良いのか考えたが、その先の登山道はそこから離れてゆくようだったので、帰りにもここに居ることはないだろう、と先に進んだ。 後から来て私を追い越した人にガサガサする音が聞こえなかったか、と尋ねたが聞いていないとのこと。 どうやら登山道近くからは離れていったのか、となんとなくホッとしていた。
 下山時、苗場山頂ヒュッテの方(?)がボッカで登っていらした。 「風景見えましたか?」と声を掛けてくださったので少しお話をした。その時にガサガサの話をしたら、「この時期、それはほぼ100%根曲竹を採っている人だったと思いますよ。」とのこと。 「そうかー!」と改めてホッとしたが、もちろんクマでないとも言えない、とのこと。 さらに登山の人は採らないでほしい、という話もされていた。 クマよけに大声を出せばクマなら逃げて行く、人なら応えるはず、とおっしゃっていたが、最近のクマは人がいるとわかったら襲ってきそうで、それも怖いな、と思った次第。 普段本当に人気が無い場合はラジオを鳴らしたりもするが、完全な方法は無いよなぁ。。。
 
六合目を過ぎるとクサリ場、岩登りが出てくる。
 
開けた所から山が少し見えるが、どこだかは全くわからない。
 
ムラサキヤシオがまだきれい。
 
 
 
岩も上る。 全日は岩もドロドロだったが、この日はそうでもなく上りやすかった。
 
また残雪。
 
「まだかなぁ~。」と急登を上っていると、
「あら。あの辺?」
 
左奥のピークが山頂?(いやいや、ピークはもっと遠かった)
 
周囲にはショウジョウバカマも見えてきた。
 
急登を上り始めて小一時間、ようやく湿原に到着! (9:26)
「あ~! 本当に湿原があるんだ!」と感激!
もう少し登ってゆくと、本当に広大な平原! 高層湿原!
 
チングルマも咲いていた!
 
イワイチョウも花盛り。
さて、ここからがこの日のご褒美、天空の楽園、高層湿原歩きの始まり。
つづく
 

イワウチワは見られる? ~鍬ノ峰~

2023-04-30 14:17:06 | 山登り in 長野県
2023年4月24日(月)
鍬ノ峰山頂から望む北アルプス
三ツ岳~前烏帽子岳~南沢岳~不動岳~七倉岳
中央下に七倉ダム湖
 
大町の田んぼから望む北アルプス
北葛岳~蓮華岳あたり
 
今回も一泊なので朝も撮ろう、と。
東の空に雲があり空が焼けなかった、田んぼの水位が下がっていた、
などベストではなかったものの、山に陽が当たって良かった。
 
爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳あたり
 
この後コンビニでゆっくり朝食を済ませ、前日見た登山口へ。
 
(6:47)
 鍬ノ峰に登るには白沢登山口(餓鬼岳の登山口)の更に先にある登山口から入るルートと、仏崎観音寺から入るルートがある。 今回私が登るのは仏崎観音寺ルート。 なぜならこちらからのルートにイワウチワの群落があるそうなので。 両ルートとも5月ごろからシャクナゲがたくさん咲くことで楽しまれているようだ。
 仏崎観音寺からのルートは白沢登山口方面からより距離も長く、標高差も大きくなる。 また急登な上、岩場、ザレ場など荒々しいルートだとも読んだのだが、色々興味深いルートでもあった。 このルートは2000年に長野県大町岳陽高等学校 山岳部の生徒の皆さんが同校創立100周年を記念して開拓したというもの。 それ以来このトレイル整備は後輩の皆さんが行っているとのこと。 本当に、整備されていなければ、ロープが無ければ上れないような場所が多々あり、感謝の気持ちでいっぱいだった! 山頂まで行けなくても花だけ見られれば、と言う思いもあったが、無事山頂まで到達できた。
 
上写真のゲートを入り最初から急なトレイルをひと登りで鐘撞堂。
大町市を見守っている。
 
眼下を流れる川は高瀬川。 写真右奥安曇野の方で梓川と合流する。
♪槍で別れた 梓と高瀬 めぐり逢うのが 押野崎(安曇節)
そして二人は犀川になって日本海へ旅立つ、という事らしいがなんともロマンチック。
ブラタモリで仕入れたネタですが。
 
ここから爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が間近に見える。
が、この先は山頂までずっと樹林帯。
 
急登はほぼずっと急登。
 
岩を上る場所もあれば、ザレた場所、ザレタ上に松葉が乗っている場所など、
上りにくいことこの上ない。 ふくらはぎが伸びっぱなしだ。
 
このような場所は上りも下りもヒヤヒヤ。
1208ピークを過ぎると急登の間に割と平坦なトレイルも現れるが、
急登→平坦、の繰り返し。
イワウチワはどこだろう、もう終わってしまったのかな。。。と思っていると、
 
目に飛び込んできたのは色鮮やかなシャクナゲのツボミ。
 
いくつかは咲き始めていた。
とてもたくさんのツボミは5月以降ドンドン咲き始めるだろう。
 
まわりにイワウチワの葉が見えてきた。
トレイル沿いはほぼ終了のようだったが、急な斜面下をのぞき込むと大きな群落がある。
どこかで撮れる場所がないだろうか、と歩いていると。。。
 
標高が上がるにつれ、トレイル沿いでもたくさん咲いている所がまだあった。
 
日本海側の影響か、少し大きめの花だ。
見られて良かった!
 
トレイルは木々に囲まれ開ける所がないが、
北から西側には常に大きな山が存在感をアピールしている。
 
だんだんにこのように平坦な場所も。
 
そしてまた急登。 厳つい大きな木も見られる。
 
標高 1,300mくらいからあちこちにショウジョウバカマ。
 
標高が上がるとイワウチワの花数も増えた。
 
本当に見られて良かったなぁ~。 登ってきた甲斐があった~。
 
1,526ピークまでくると結構疲れ、また前方に見える鍬ノ峰山頂がずいぶん遠く高く見えた。
しかもいったん下ってからの上りだ。
「もうお花も見たし、下りも苦労しそうだから帰ろうか。」と言う言い訳がフツフツと湧いてきたが、
時間は充分あるし、もうひとがんばり歩き続けた。
 
木々の間から町を見て少しすると反対側の木々も開け雄大な北アルプスが姿を現した!
その後すぐに山頂!
 
鍬ノ峰山頂と~ちゃく!(10:38)
上って来た方向とは反対側、トレイルは白沢登山口の方へ続くもの。
山は左奥が有明山、その右の方にふたつ白い頭を出しているのが常念岳、横通岳。
中央少し右の高い山が餓鬼岳、餓鬼のこぶ、唐沢岳。
 
餓鬼岳、餓鬼のこぶ、唐沢岳、三ツ岳、赤牛岳、烏帽子岳、南沢岳、不動岳
 
南沢岳、不動岳、七倉岳、北葛岳、針ノ木岳、蓮華岳
 
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬栂池方面
 
大町の奥には四阿山、浅間山
 
雨飾山、焼山、火打山、高妻山
 
鍬ノ峰(長野県)山頂からの北アルプス展望
 
この雄大な景色を見て、やっぱり登って来て良かった~!
登らなければ大失敗だった!、とヒヤヒヤ、ニタニタ。
 
ここまで誰にも会わずひとりだったので、自撮りを終え座り込んでお昼ご飯を食べていると、
白沢から3組、仏崎観音寺から1組の人がやってきた。
あまり広い山頂ではないので、サッサと食べて下山する。
 
ほとんどがツボミだったイワナシ。
 
下山も気をつけて慎重に下ったが、14:00過ぎには下山できた。
 
下山後は仏崎観音寺に参拝。
前日下見に来た時、この風景を見て美しくてゾクッとした。
 
この満開のシャクナゲのせいもあったでしょう。
お山でも良いものを見せていただき、ありがとうございました。
 
下山後少し離れたところから見た鍬ノ峰。(たぶん)
右端の低い所から登り、中央辺りの高い所が山頂だと思う。
 
 今まで安曇野、大町、白馬辺りで 1,000mくらいの山はないものかと思ってはいたものの、あまり調べずにいたので、今回良い山に巡り合えてとても良かった。 山頂では薄曇りになってしまったので、天気の良い日に登ったら更に素晴らしい展望になる事だろう。 少し時期がずれるが、イワウチワ、シャクナゲが満開ならなお良いだろう。 いずれ機会があればまた登ってみたい。