ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

大浦天主堂での深夜ミサ

2007-12-24 10:15:01 | ときのまにまに
今年のクリスマスイヴは、長年の念願がかなって、長崎の国宝大浦天主堂でのミサに参加してきました。夜、9時からのミサに備えて、早めの夕食を天主堂の近くの四海楼で本場のチャンポンをいただきました。さすが、チャンポンの元祖だけあって、美味でした。二人で、チャンポンと細麺の皿うどんを注文しましたが、量が多くて、半分近く残してしまいました。今度来るときは、注文の仕方に用心しなければならないと思いました。
6時過ぎに、天主堂の門前に着きましたが、8時からの開門ということで、向かいにある大浦カトリック教会の礼拝堂で待つことにしましたが、ここでは7時半からのキャンドルサービスのために高校生たちがリハーサルをしていました。7時前に、天主堂の前で待ち始めましたが、もうすでに数人の人たちが待っていました。
天主堂の門前では、何人かの人たちが、廃油で作ったろうそくを道ばたに並べ、点灯をしておりました。様子を見ていますと、どうもこの人たちは教会の人ではなく、近所の人たちが天主堂のミサを盛り上げるために自発的にしているとのことでした。
7時半頃には、かなり大勢の人たちが門前に集まり、開門を待っていました。8時ちょうどに、門が開き、聖堂内に入ることができました。中では、聖歌隊が聖歌の練習をしており、とてもいい雰囲気で、すぐに聖堂内の座席はいっぱいになり、立っている人もかなりおりました。聖堂は椅子席が300人程度で、それ程大きく感じませんでした。

       

聖堂の後方部に、等身大のクリッペ(国宝大浦天主堂では写真撮影が禁止されているため、写真のクリッペは大浦カトリック教会のもの)があり、飼い葉桶には幼子の姿は見えませんでした。9時少し前に、一般会衆に礼拝での注意事項が述べられ、5分前には聖堂内のメインのライトは消され、補助灯だけの薄暗さになり、高校生を先頭に3人の聖職団が入堂してきましたが、司式者の腕には幼子イエスの「人形」が抱かれておりました。プロセッションはそのまま、クリッペの前まで進み、恭しく、幼子は飼い葉桶に納められ、その瞬間、聖堂内のライトは全部、点灯されました。この礼拝はキャンドルサーヴイスではなく、「深夜ミサ」の形式によって行われました。
わたし自身、話しには聞いておりましたが、実際にクリッペに幼子を納める式を見るのは初めてで、正直に言って、非常に奇異に感じました。今までクリッペというものをクリスマスツリーと同じようにクリスマスの飾り付け程度にしか思っていませんでしたが、クリッペというものの意味が分かったような気がしましたし、「深夜ミサ」の意味付けが理解できました。約1時間でミサは終了し、わたしたちは「満たされた気持ち」で、ホテルに帰りました。

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