イエス・キリストはペテロとヤコブとヨハネを連れて高大な山に行き、その弟子たちの前で、顔の輝く変ぼうをされました。それはイエスが神の王国の王となる栄光の姿を予告するものでした。加えて、そのイエスの変ぼうを神エホバが自ら是認されましたので、ペテロ、ヤコブ、ヨハネは信仰を強めることが出来たに違いありません（マタイ１７：１～９）。次にイエスは、弟子たちの預言者エリアに関する質問に対し、「エリヤはすでに来た」と話し、重要な意味を証しされた場面が、マタイの福音書に次のように記されています。
「しかし弟子たちは、「では、なぜ書士たちは、エリアがまず来なければならないと言うのですか」と質問した。イエスは答えて言われた、「確かにエリアが来て、すべてのものを回復します。しかし、あなた方（イエスの弟子たち）に言いますが、エリアはすでに来たのですが、人々はそれを見分けず、自分たちの望むことを彼に対して行ったのです。このように、人の子（イエス）も彼らの手で苦しみを受けるように定められているのです」。このとき弟子たちは、イエスがバプテストのヨハネについて話されたのだということに気づいた」（マタイ１７：１０～１３）。
イエスが栄光の変ぼうをされた時、その幻の中にエリアが現れたことで、イエスにお弟子たちは一つの疑問を抱き、「なぜ書士たちは、エリアがまず来なければならないと言うのですか」とイエスに尋ねています。それに対してイエスは「エリアはすでに来たのですが、人々はそれを見分けなかった」と、教えられました。しかし、イエスは、バプテスマを施す人のヨハネについて話されていたのです。預言者エリアがエリシャのために道を整えたように、バプテストのヨハネはイエス・キリストのために道を整えましたので、エリアつまりバプテスのヨハネが来たことを人々は見分けなかったことを指摘されたのです（マタイ３：１～１７）。バプテストのヨハネは、捕えられ、獄に入れられ、地域支配者ヘロデの誕生祝の日に殺害されました（マタイ１４：１～１２）。イエスも同様に偽りの宗教指導者たちによって、苦しみを受けることを再び弟子たちに予告されました。上記のマタイの福音書に記されている通り、イエスの弟子たちは、意味が分からないときは、率直に師である、イエスに質問し、イエスはその意味を弟子たちが会得できるように導きを与えられました。イエスは辛抱強く弟子たちを導かれたことが分かります。私たちは、イエスの弟子たちの率直な態度やイエスの辛抱強い幾質に見倣うことが出来るでしょう。
嬉しきは 陽の少しのび 夕暮れる 今日の一句
お訪ねした家の玄関の生け花「グロリオーサ」
