み言葉・聖書は1914年以降の、「終わりの日には、対処しにくい危機の時代が来ます」と予告していました(テモテ第二3:1)。その理由として次のような望ましくない人々が溢れることを明らかにしていました。「というのは、人々は自分を愛する者(自己中心の利己的な人)、お金を愛する者(金銭第一主義)、うぬぼれる者、ごう慢な者、冒とくする者、親に不従順な者、感謝しない者、忠節でない者、自然の情愛のない者、容易に合意しない者、中傷する者、自制心のない者、粗暴な者、善良さを愛さない者、裏切る者、片意地な者、誇りのために思い上がる者、神を愛するより快楽を愛する者、敬虔な専心という形を取りながらその力において実質のない者となるからです。こうした人々から離れ去りなさい」(テモテ第二3:2~5)。このみ言葉は、現在の大半の人々の姿を見事に予告しています。お分かりの通りに、高学歴化社会に入った以降に、上の聖句の負の特質の人々が増加し、対処しにくい危機の時代へと加速させました。皆様方はどのように感じておられますか。
さらに、聖書は終わりの日の対処しにくい危機の時代には次のような人が顕著になることも予告していました。「しかし、邪悪な者とかたりを働く者とはいよいよ悪に進み、惑わしたり惑わされたりするでしょう」(テモテ第二3:13)。この聖句の邪悪な者とは、神エホバの教えの公正(義)を行わない者・ご意志を学び守り行なわない「愚かな人」のことです(マタイ7:26,27)。「かたりを働く者」とは、「悪い企ての作り話やうそを働く者」・詐欺師のことです。このような「邪悪な者とかたりを働く者とはいよいよ悪に進み、惑わしたり惑わされたりする」と予告されていた通り、現在社会にこのみ言葉が成就していることを明らかにしています。巧妙な「オレオレ詐欺」、「振り込め詐欺」に対して、警察や各銀行が広く注意が促されているにも関わらず、被害は増加の一途をたどっています。最近の東芝の不適切な会計処理事件は如何でしょうか。日本を代表する企業の社長の歴代3代に亘って、邪悪な者とかたりを働く者であることを露呈し、いよいよ悪に進んだことが明らかにされました。会社の健全な発展を願って株主になっている人たちは、惑わされる、つまり騙される結果となりました。今回の東芝の問題は氷山の一角に違いありません。なぜなら、み言葉が前もって予告している通り、現在は自己中心の利己主義の人たちが金銭第一主義に陥っているからです。とても巧みな嘘をつくり上げ、事実のように見せかけ、善良な人たちが惑わされるのです。邪悪な者とかたりを働く者は、通常の詐欺師のみではなく、立場のある経済界のトップの他に政治家にも見られます。現在の国会の審議の答弁を聞いていると、「国民の安全と平和と命を守るため」という言葉を多用し、その言葉とは逆の戦争への参加の拡大の道を図るために、多大の税金と時間を費やしています。貴重な税金と時間を掛けて「平和を造り出すために国家・国民が何をなすべきか」を研究し、審議しているのではありません。政府や国会議員はかたりを働くのでなく、国民の安全と平和と命を守るためには「平和を求める(造り出す)」施策にこそ、優秀な能力、貴重な税金、与えられている時間を費やすべきではないでしょうか(マタイ5:9)。戦争で命が守られることはありません。戦争は多くの命を失うことを歴史は証明しています。かたりを働く者はますます悪に進みますので注意が肝心です。み言葉・聖書は戦争の道具を平和の道具に変えるように命じています(イザヤ2:4)。
このような負の状況に希望はないのでしょうか。確かな希望があります。み言葉・聖書は、神エホバが再びみ子イエスを用い、間もなく邪悪な者とかたりを語る者たち及び地上の諸悪を断ち滅ぼし、この地上に義の宿る楽園を回復することを証拠を示して約束しています(詩編37:9~11,29.箴言2:21,22.マタイ5:5.ペテロ第二3:10~13.啓示18章~20章2,10;21:3~5)。神のご意志を学び守り行う「思慮深い人」である「ほかの羊」の「大群衆」は、義の宿る楽園に導き入れられるのです(マタイ7:24,25.ヨハネ10:16.啓示7:9,19)。イエスの命じられた神の王国と神の義をいつも第一に求め、平和を造り出す人たちは幸いです(マタイ5:9;6:33)。幸いな人たちはみ言葉を調べ、希望に堅く立つことができます。
ひと時の 憩いにスイカ 心地よし 今日の一句
庭のランタナに吸蜜に来ている「アゲハチョウ」