散髪

「髪が伸びてうっとうしい。もう坊主にしようかなぁ・・・。」
そう旦那が言い始めたのが約一週間前。
「まあ、今スキンヘッドって結構流行ってるし、それもいいかもね」
などと適当な返事をしておく。

すると「バリカンを買って来て刈ってくれ。」と言う。
「だったら使っていない犬用のバリカンがあるからそれでいいよ」
まさか本気だとは思っていなかったのだが・・・。

夜９時も過ぎてから「それじゃぁ、やってくれ！」と言う
昼間だったなら途中で理髪店に駆け込むことも出来るけれど
こんな時間ではそれも出来ないではないか。
明日は普通に仕事が始まると言うのになんと命知らずな・・・

しかし、旦那の意思は堅そうだったので
押入れの奥からペット用バリカンを取り出し「Bar・berじゅりりん」開店。

セットの刃は１mmと８mm。
８mmでやり始めたけれどどうにも切れ味が悪いので途中で１mmに変更。
しかし１mmだとかなり短くなるので襟足はそのまま短く、
頭の上の方に行くにしたがって次第に刃を浮かせて長めに・・・
・・・・なんてそんな高等技術が使えるかっっ

こうなったら丸坊主ですわん
最初から旦那が望んでいたスタイルだしその通りになっただけさ。

しかし手元で刈っているときはあまり感じなかったのだけど
離れてみたら坊主と言うよりまるで修行僧の頭のよう・・・。
それに、まだ若い青年の坊主頭なら青々として清清しいが
すでに毛根の衰え始めた旦那の坊主頭では明らかに地肌の方が目立つ・・・。
・・・・・ヤ、ヤバイですわん・・・・・

どうみても刈り過ぎですわん・・・。

「・・・わぁ～～～すごい洗いやすそう・・・」
それしか思い浮かばない誉め言葉を言ってみる。

洗面所でついた毛を洗い流してきた旦那。
「こんなに短いとは・・・・・まあ、いいけど・・・・・」
と言いつつ明らかにショックを受けている模様です・・・

ああ、そういえば「barberじゅりりん」はマルガリータ専門でしたわん

どうしよう・・・どうしても頭が目に入ってしまう・・・
笑いをこらえるのが息も止まりそうに苦しい。

明日仕事に行ったらきっと
「○○さん、どうしたんですかぁ」と同僚に指を差されるに違いない。
なんと気の毒な・・・

実は私もそろそろ今週あたり美容院に行こうと思っていたのだが
旦那をこんなにしといて自分だけ綺麗にカットしてくるのはさすがに気がひける
私もしばらくこのままでいることにしよう・・・。

ああ、ちょっとばかり、好奇心が勝ってしまったばっかりに。。。


＊追加事項＊
　　　


旦那の了解を得たので画像アップ・・・
けして美しくはないので気分悪くならないでクダサイ・・・