「9」のつく日は空倶楽部の日。
空倶楽部、今月のお題は「カーブミラーと空」。
越前海岸に沿って50キロもの道のりを走る国道305号線。
ほとんどが崖地と海に挟まれた道はカーブミラーの宝庫だ。
だが、カーブミラーを絡めた空を撮るとなるとその宝庫もあまり用を為さない。
なぜなら、本来カーブミラーは見通しの悪い場所に設置されるもの。
つまりはカーブミラーを撮影しようと目論んでも、その大半は安全な足場を確保できないのだ。
ところが、ここだけは違う。
そのカーブミラーの近くにはガードレールに囲まれた安全地帯があって、
背景となる海と空が大きく見渡せるところに三脚を立てることもできる。
つまりはこの「お題」のためにあるような場所なのだ。
ここを見つけてもう5年ほどにもなるだろうか。
以来、6月が近づくと迷うことなく訪れる。
しかし、開けた場所にポツンと立つカーブミラーがあるだけの景色。
明確な撮影意図もないまま、「そこへ行けば何とかなるだろう」程度の意識で向かったのだが
ちょうど夕陽を背に大型船が通りかかってくれたので、それを望遠で狙うことにした。
けれども、夕景にカーブミラーのシルエットを置いただけの写真。
「これでよかったのかな」との思いもありつつ
また一方では、毎年撮っていてはすでにマンネリ。
「さて、来年はどうしよう」と思い悩み始めてもいる。
・・・鬼が笑うか。