折にふれて

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紅葉、そして「あやとり」の空  By空倶楽部

2020-11-19 | かが・のと

加賀市山中温泉の紅葉。

加賀温泉郷でも山あいにあるせいか

山代温泉や片山津温泉に比べて色づきが早い。

また、その日は気候にも恵まれ

ふだんなら見過ごしてしまうような街角が

色鮮やかな光景として印象に残った。

 

山中温泉は山あいの地と紹介したが

それは一方で不利な立地とも言える。

開湯1300年、松尾芭蕉も愛した名湯だが

その地理的条件が影響したのか、

近年、山代や片山津に比べ、客足が減った時期もあった。

けれども、街並みの整備や観光資源の再発信など

街を上げて取り組んだ結果、

温泉街では珍しく日中でも多くの観光客が、

それも若い女性客が街を散策する姿が見られるようになった。

そして、山中温泉でも観光名所として名高いのが鶴仙渓だ。

温泉街の崖下に流れる大聖寺川の渓流。

その流れに沿った散策路からは

約1キロに渡って四季折々の風景を楽しむことができる。

 

そして、もちろん、この時期の見どころと言えば

せせらぎを覆うように張り出す木々の紅葉である。

 

昨年のこの時期、なんとなく訪れた鶴仙渓。

その時、紅葉に見入ってからというもの

毎週のように写真を撮りに出かけた。

石川県には他にも紅葉の名所はあるのだが

今では、「自分にとっての紅葉は鶴仙渓がいちばん」との思いだ。

理屈っぽいが...そのワケを考えてみた。

その答えのひとつがこの光景ではないだろうか。

 

鶴仙渓は深い崖下にあり、うっそうと茂る木々が紅葉する。

その下で陽の当たらない岩場は暗がりとなり、

また川の流れは濃い群青色の背景となる。

つまりは岩場や川が自然のキャンバスとなり紅葉を引き立てているのだ。

 

さて、と。

取ってつけたようだが、今日は空倶楽部。

鶴仙渓にかかる「あやとりはし」から眺めた空を。

 

それにしても「あやとりはし」とはうまく名付けたもの。

ちなみにこの橋のデザインは

草月流家元で舞台芸術など

様々な分野で活躍した勅使河原宏氏だそうだ。

 

2020.11.15  加賀市山中温泉  Sony α7R3   F2.8G/70-200㎜

 

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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