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折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

「ラストシーン」の情景  By空倶楽部

2018-09-19 | 折にふれて

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

9月もすでに後半。

それにもかかわらず、高く抜けるような青空にはなかなか出会うことができないこの秋。

したがって、夏の終わりに撮りだめした空が依然として続く。

ということで...、

困った時の空撮り基地、北陸自動車道、徳光パーキングエリアの歩道橋から、

少しだけ秋の気配を感じた夕空を。


Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/60sec,ISO400)   

さて、これまでも何度かこの風景を紹介している。

大きく開けた海沿いのハイウェイ・パーキングに、四季折々の空を写し込んでいるのだが、

それというのも、どこか海外を思わせる(勝手にそう思っているのだが)風景に惹かれるからだ。

また、折々の風景には、

必ず、なにか音楽とそれにまつわる情景を感じていて、

それはハイウェイを連想させるもの、

たとえて言うなら、「アメリカ」が歌うカリフォルニアのベンチュラ・ハイウェイであり、

サイモンとガーファンクルの「アメリカ」に出てくる横断ハイウェイだったりもした。

そして、今回かさねた情景は、アメリカン・ニューシネマの名作「真夜中のカーボーイ」のラストシーン。

そこに流れるフロリダへの道と風景、そして主題歌の「うわさの男」だった。 

そのシーン。

テキサスから一攫千金を狙いニューヨークへやって来たカウボーイのジョー(ジョン・ボイド)、

そして、ジョーから金をだまし取った詐欺師のリコ(ダスティン・ホフマン)。

最初は反目していたふたりだったが、次第にその間には不思議な友情が芽生えていった。

ニューヨークで奮闘するふたりだったが、やがて、夢が潰え、長距離バスで新天地フロリダを目指すことになる。

しかし、その時すでに、リコは不治の病に冒されていて、

フロリダを見ることなく、バスの中で息を引き取ってしまう。

そんな切ないラストシーンに流れたのがニルソンの「うわさの男」だった。


Harry Nilsson - Everybody's Talkin' (1969)

なんともやるせない結末ながら、

この爽やかで呑気とも思える曲が、

ふさいだ気持ちを救ってくれたことを覚えている。