「9」のつく日は空倶楽部の日。
その日の金沢は快晴、本格的な春の到来を思わせる真っ青な空が広がった。
近年になかった厳しい冬が終わり、おそらくは今年いちばんの空模様だったに違いない。
今月の空倶楽部のお題が「日没後の空」だったこともあるのだが、
こんな日は澄んだ空を少しでも長く眺めていたくて、
陽が傾きだした頃に海へ出かけることにした。
白山市美川町。
県一の河川、手取川が日本海に注ぐところは遮るものがほとんどなく、
そこで、夕陽と日没後の空を存分に楽しむはずだったのだが...。
多少予感していたことでもあるが、
見事に晴れあがった日の夕方ほど空の表情が乏しくなることが多い。
この日の空は日没後、深い青色がそのまま漆黒に変わっただけで、赤く染まることはなかったのだ。
それで掲載したのが、日没寸前の空。
Sony α99 Distagon24㎜/f2.0 (f/5.6,1/250sec,ISO100)
今年いちばんの空と気負って出かけたものの、残念ながらお題を満足する写真とはならなかった。
それでも、ゆっくりと海に沈みこむ夕陽を眺めることができたのは幸い。
春を告げるかのような空を一日中楽しんだ次第である。
投稿とは全く関係ないが、
会社からの帰り道でよく聞くラジオ番組から流れてきたなつかしい曲。
ピンクフロイド初期の小曲、「夢に消えるジュリア」。
子供の頃、親しんだメロディにこの日の夕景を重ねてみた。
Pink Floyd - Julia Dream