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折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

若狭紀行 2016年早春

2016-02-14 | 越前 若狭

2016年2月11日は日本列島が大きな高気圧に覆われ、

冬としては珍しく、各地で晴れ間が広がったという。

ここ数年、2月中頃ともなると、春を待ちきれずに若狭へ出かけることにしている。

若狭は福井県の一部でれっきとした北陸地方、雪も降るのだが、

ここだけには、すでに春が来ているような気がして、心がはやるのである。

 

福井県敦賀市の関峠を下ると日本海が広がり始め、ここからが若狭である。

余談であるが、

この関峠という地名、古代日本において、若狭と越国(こしのくに)を分ける関が置かれことに由来するという。

越国は、越前(福井県嶺北地方、石川県加賀地方や能登ももともとは越前)、越中(富山県)、越後(新潟県)からなる一大勢力で、

大和朝廷とは一線を画していた地域。

これに対して、若狭は大和朝廷配下にあって、塩や海産物などを貢ぐ国。

その歴史が連綿として続いているせいか、

同じ福井県でありながら、越前と若狭は地域性も言葉も違う。

かつて、越前に属していた金沢に住む私にとっても、

若狭は北陸であって、北陸でなく、そんな感覚が春を迎えに出かけさせるのかもしれない。

 

さて、若狭町から小浜市へと海岸線を走る道路から眺めた風景。

 

雲一つない青空にどこまでも穏やかな海。

気温も15度を超え、辺り一面春の気配そのものだった。

 


なんとなくの選曲はどこか懐かしいジャクソン・ブラウンの「ザ・バーズ・オヴ・セントマークス」。

昨年発売された最新アルバム「スタンディング・イン・ザ・ブリーチ」の1曲目に収録されているが、

実はこの曲、彼が10代の頃の作品というから、かれこれ50年ほど前のもの。

なぜ、今頃レコーディングしたのか…とういう詮索はともかくとして、

12弦ギターのここちよい響きが、ウェストコーストへと思いを馳せた遠い昔へ連れて行ってくれるような気がした。

 

The Birds Of St. Mark - Jackson Browne

 

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