5月の終わり、東京日本橋で見かけた光景
歩道にはサルビアが植えられて
季節感とすれば、すでに夏真っ盛りといったところである
そして、サルビアと言えば
もうずいぶんと昔の思い出となるがこの歌を思い出す
もとまろ サルビアの花
あくまでもジャケット上の印象であるが、
なんとなく不思議な雰囲気が漂う女性3人組
当時、確か青山学院高校在学中だったと思うが
彼女たちの歌を、「ティーンエイジャーの甘酸っぱい失恋ソング」
同年代だった自分にすれば、そんな感覚で聴いていた
かなり後になって、知ったことだが、
この曲にはオリジナルがあって
歌詞には、高校生だった私などが知る由もない、深い思いが込められていたようだ
作者は、日本のシンガーソングライターの草分け、早川義夫
1960年代後半に活躍した日本のロックバンド、ジャックスのメンバーとある
和洋問わず、ロックはかなり聴きこんでいたはずであるが
残念ながら、このジャックスは聴いたことがない
ともあれ、そのオリジナルを
作者である早川義男のライブ映像で
サルビアの花 早川義夫
例え話であるが
もとまろの歌が乙女チックな青春小説とするなら、オリジナルは、どす黒く行き場のない感情渦巻く純文学
とくに冒頭の歌詞に込められた、エロチックな凄みをあらためて感じた次第
なるほど...名曲である。