「近江」というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう
私には詩がはじまっているほど
この国が好きである
読んだ本の一節をいちいち覚えているわけではありませんが
司馬遼太郎の「街道をゆく」の第一作、「湖西のみち」の書き出しは
私にとっては印象深い文章でした
年に数度、四季折々に琵琶湖へ出かけますが、春は決まってこの文句を口ずさんでしまいます
そんな、センチなうんちくはさておいて、今回の近江点描は琵琶湖湖畔の街スナップ
長浜市黒壁ガラス館付近
長浜市のカフェ
長浜市は新旧の時間がほどよく混ざり合ったところ
古臭くもなく、華美でもなく、適度な心地よさがありました
近江八幡市 八幡堀付近で
水郷と土壁の街 ...まるで昔へタイムスリップしたようと思ったのもつかの間
CAFEという看板に誘われて、横道にそれると
モダンなお店が現れる
それでいてちゃんと調和がとれている
なんとも魅惑的な街でした
琵琶湖周航の歌 / 加藤登紀子
われは湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧や さざなみの
志賀の都よ いざさらば
松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森陰に
はかない恋に 泣くとかや
波のまにまに 漂えば
赤い泊火 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
今日は今津か 長浜か
瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に 抱かれて
眠れ乙女子 安らけく