じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

5月24日 大阪桐蔭 東海大仰星 大阪産業大付属 関大北陽

2015-05-24 08:02:26 | 高校サッカー男子

※大阪桐蔭

先日とは違い前半からボール、ゲーム共に支配。こうしてうまくいくと良くも悪くも安心感が生まれるのか軽微なミスが徐々に目立つようになり徐々にリズムが失われていく。後半相手が前半より前に詰めてくるとポゼッションではなく蹴飛ばす場面も目立つように。相手は前に詰めているだけでプレスが激しいわけではなかったので、ここはこれまでどおりつなぎの意識で進めた方がよかったかなと思いました。こうして自ら自分たちのつなぎのサッカーを手放してしまったがためになかなか前にボールを運べなくなり、時間が経てばたつほど流れが相手にわたり決定的なピンチもしばしば。その中で最終ラインとキーパーは序盤を除いては大半集中して守っていたとは思いますが、一方で完全に崩されキーパーのナイスセーブ頼みな側面もまだまだ目立ちましたし、後、CKの守備の際、ボールに集中しすぎて裏の逆サイドのケアができておらずに決定的なピンチを何度か招いていたのが反省点として残ったかと思います。相手はそこを見抜いているように見えました。今日は勝つ流れになりながら、後半自ら相手にリズムをわたすような、まるで先週の近大付属と同じ失敗をして、危うく負けるとこでしたが、近大付属戦同様、内容的には課題が多いもPKとはいえ勝ちを拾って2年連続最終順位決定リーグ進出。素直に考えれば2位に入れるかどうかレベル。今日の試合で、相手が守備の意識を高く戦ってきたときの攻撃に課題をのこす。初戦の相手桃山学院はそうしたサッカーをしてくるチーム。課題をいかに修正できるか。初戦からいきなり問われてるのかもですね。2010年新人戦以来勝利がなく、その間負けたら全国への道が閉ざされる試合でことごとく煮え湯を飲まされてきた相性の悪い相手に5年ぶりに勝利。これを勢いに変えられるかですが、現役世代はあまり意識してないかもですね。後、今日もサッカーが小さく細かくなってしまったことも無得点の要因。プリンスリーグ初戦のように、もっとワイドにダイナミックなポゼッションサッカーを心がけたい。サイドチェンジの回数をもっと増やしたいですね。

※東海大仰星

仰星と言えばドリブルというイメージがなぜか昔からあるのですが、今回も同様の印象を持つ。自陣ではシンプルに蹴っ飛ばして前線の選手の鋭いドリブル突破からゴールを襲うっていう実際はどうかわかりませんが私が例年、同校のサッカーに対してもっているイメージと似たような印象を今日ももつ。強敵大阪桐蔭を追いつめましたが攻撃はやや個人技頼みの感が。今後はチームとしてのサッカーにいかに磨きをかけるかだと思います。特に攻撃面にそう感じました。それにはまず、全体的な底上げが必要かもですね。PKまで追いつめるものの4-5で惜敗。一人目が止められたのが致命傷になったのですが他にも危ないのがあり、ゲーム中もシュートの精度が今ひとつでしたので、キックの精度を上げることが、まずは課題なのかもですね。後ディフェンスでも、前に詰めた時はもっと激しく寄せないと相手は却ってつなぎやすくなります。前に詰めた以上は激しくいくという心掛けも今後大事になってくるかとおもいます。

※大阪産業大付属

何度目かの観戦ですが、今日も、最初に見たときよりキーパーからのつなぎの意識の強いサッカーをしていたと思います。

※関大北陽

伝統校のかつての激しさを想うと、選手の体つきなど小粒になったなぁとみてましたが、チームとしてのサッカーにはなかなか見るべきものがありました。前線のパスワークの速さ鋭さ、そして往年の同校らしい攻守の激しさなど、見るべきものがありました。最終順位決定リーグに見事終盤のPKで進出、素直に考えれば履正社が一歩抜けてることが予想されるリーグ戦ですが、それ以外は混戦のため、同校久々のインターハイも十分チャンスあるかと思います。初戦いきなり履正社ですが、なんとか乗り切りたいですね。

 

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

GK上田1:今日もファインセーブと正確なロングキックを披露。PKも一人目止めて同校久々のPK勝利をたぐり寄せる。

左SB黒川2:途中から2列目に。柔らかいタッチのドリブルでゴール前に切れ込む。

右MF伊東6:昨年を思い出させるテクニックで敵陣で相手を翻弄。後半途中交代はフィジカル面の課題からくる守備の不安からか。この選手が退いたことにより得点の匂いが減り、流れが相手に。基本大勢決しない限りはピッチにいてほしい選手のため、やはりフィジカルが課題。

左MF川辺11:今日も体の強さと接点の攻防での体の入れ方など巧さを見せる。やはりこの選手はFWで見たい。後半はあまり目立たなくなり途中交代。この選手が下がったこともまた、得点の匂いを消した。

FW出原18:今日も先日同様、前線で強さ、泥臭さを見せる。

※東海大仰星

7,8,9,10,14あたり:皆、同校の選手らしく鋭いドリブルを見せていたように思いますが、7番の、ボランチだったか忘れましたがとにかく7番の選手が前線で緩急で相手を翻弄していたのが異彩を放っていたように思います。それだけに、この選手が敵陣で相手に怖さを見せた直後に交代はもったいないなぁと思いながら見てました。もちろん、選手交代は監督の判断が1番正しいに決まってるのですが😊。

※関大北陽

GK17番君:ロングキックの精度が高くポゼッションサッカーの起点として機能していた。この選手がいれば、相手も前からプレスをかけにくいため、ポゼッションサッカーもやりやすいかもですね。

FW10番君:前線での速さ鋭さ強さ激しさを攻守に存分に見せ、怖さを相手に十二分に与え、同校の選手らしく泥臭く存在感を示す。だがそれは一方で諸刃の剣。確か終盤イエローカードもらっていたように思う。この選手がいるといないとでは大違い。自身が代えが効かない選手だという自覚をもって、今後はクレバーさも身につけたい。

 

以上です。



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