じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 桜宮

2019-01-20 19:09:21 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:無失点で切り抜けましたが、自陣でのセットプレ━で相手をフリーにしてしまったり、相手に裏をとられたりスピードを上げられたりしたときに対応が遅れたりで決定的なピンチを招いたりしていたのが何度かあったり、自陣でややセ━フティーファーストに過ぎるクリアで自陣での戦いが続いてしまったりと気になった点もありました。GK20、下級生に見えましたが、前半は飛び出しが中途半端だったりで心もとない動きに見えましたが、後半はほぐれたのか決定的な場面で絶妙なタイミングで飛び出してファインセーブ等でピンチを防ぐ等、この選手のそれらがなければ2失点くらい喰らって負けててもおかしくなかったかもしれません。

桜宮:特に自陣でのルーズボール等へのボールへの寄せの速さが全体的に光りました。引いてブロックを形成し、強豪相手に1失点はよく守ったと思うだけに、後半立ち上がり、相手にサイドから激しくえぐられ左右に誘き寄せられたところを中央付近からズドンといかれた失点が、悔やまれるかもしれません。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:一点しか取れなかった要因は、相手が引いてブロックを形成してたにも関わらず、自陣でのボールさばきはほとんどが、敵陣めがけて蹴っ飛ばすだけになってしまっていたからかと思われます。キ━パーや最終ラインからもっとつなげたと思うのですが、芝より転がりにくい土のグランド、さらに雨でグランドが重たく凸凹になっていたことで、自陣でのボールさばきはセーフティーファーストに終始したのかもしれませんが、引いて守る相手は自陣でのパスワーク等で誘き寄せないと、崩すのは難しいかと思われます。前半は4-1-4-1とやや守備に重きをおいた布陣に見えましたが得点には至らず。後半はアンカーの14を1列上げダブルボランチにし、ボランチの8も1列上げトップ下に、旧チームからドリブルでの切れ込みが持ち味の5を後半頭から投入し4-2-1-3とより攻撃的な布陣にし、5や19が左右から鋭く切れ込むことでゴール前を固める相手を左右に誘きだし、開いた中央付近から終始強さを発揮してた8がズドンとゴールで先制。後半6分のこのゴールは、監督の采配がどはまりした、まさに思い描いた通りの先制ゴールであっただろうと思いながら観てました。

桜宮:カウンターがほとんど、10番の裏をとる動きの巧みさとそこからのスピードが印象的で、時に決定的な場面も作りましたが少ないチャンスを確実にものにするというのは簡単なことではありません。よく守りましたが、そこからのカウンターはほとんどが単発で終わり、守備から攻撃にはなかなかつなげられなかった事が、無得点に終わった要因かと、思われます。

 

✳大阪桐蔭

チ━ムとしてのサッカーはまだまだな感がありました。この日はなかなかしぶとい相手でしたが、上を目指すのであればスコアメイクすべき相手だったと思います。単純にまだまだ力不足ということかと思われますが、今後に向けて可能性も感じさせた、この日の戦いぶりだったと思います。ボランチより前は個々も、チームも、動きが良かったです。攻撃で触れた選手の他にも、同じく旧チームから見かけたワントップ23の動きも良かったです。ゴール前ではニアで勝負する場面が目立って見えたのが、相手GKがあまり出てこないのを見越してのものなら、前線の選手たちのチームとしての判断が光ったということになるかと思われます。やや不安定に見えたほぼ総入れ替えの最終ラインとチーム全体として感じられたルーズボールへの反応の鈍さが改善されれば、過去に例を見ないくらい覚醒する可能性も秘めて見えました。この日はGKは20番がスタメンでしたが、1が歩いてる姿がやや足を引きずり加減に見えたため、怪我のためとかなら、まだこのポジションを誰で考えてるのかは、この日の限りでは?なのかも知れないなと思いながら観てました。

 

✳桜宮

最後まで強敵をよく苦しめたと思います。カウンターの際にもっとチーム全体で押し上げることが出来るようになれば、大商学園、大阪学芸、大阪桐蔭に割って入ることが出来るのでは?という今後の可能性を感じさせる、この日の戦いぶりだったかと思います。GK1は靴紐を自分で結べてませんでしたから、腰あたりを痛めながらの出場だったのかもですね。