古都探索日記

奈良や京都の散策日記

祈りのカンタータ

2019-03-07 13:07:30 | 音楽
 オペラシティコンサートホールでのバッハ・コレギウム・ジャパンの定期公演は「祈りのカンタータ」と題する。これから四旬節を迎え、本来ならばカンタータの演奏は控えられるのだが、あえてこの題をつけての演奏とのこと。よく理解できない。

 まず《ただ愛する神の力に委ねる者は》に同じコラールに基ずくBWV690,691,647,642 のパイプオルガン独奏からはじまり、3曲のカンタータBWV150,12,21が演じられた。

 オルガンコラールは題は同じでもBWV690はバッハが20代、BWV691は30代後半、BWV647は晩年、BWV642は30才頃と作曲年代年代が異なる。特にBWV691 は教会音楽を作る職務が無かったケーテン時代の珍しい作品。

 BWV150 は極初期の作品(ミュールハウゼン時代)と考えられ、弦楽合奏と通奏低音のみの簡素な編成。

 BWV12、21 はヴァイマール時代の作品。BWV21 は全11曲と規模が大きくヴァイマール・カンタータの代表作。

 独奏楽器では後半の2曲ではオーボエが目立つが、普段は地味なチェロとファゴットがキラリと輝いて興味深かった。聴いた後、余韻に酔いしれて大変いい気分になった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エビ炒飯 | トップ | 熱燗 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事