古都探索日記

奈良や京都の散策日記

バッハ・トリロジー 吉田 文 パイプオルガンリサイタル

2013-10-24 13:10:34 | 音楽
 昨日の夕刊記事の内容について少し詳細に説明。画像をクリックしてください。チラシが拡大され曲目を見ることができます。

 先ず初めに裏面に書かれた吉田先生のバッハへの想いをそのまま紹介します。

 『バッハという存在は、宇宙、即ちマクロコスモスのようなものではないかと考えている。 バッハという懐に抱かれてミクロコスモスとして生かされながら、バッハという壮大な宇宙のなかの星屑のひとかけらとして光ることができないかと常に探求し続けている。 宇宙がどのような形態であれ、過去に在り、現在、そして未来にも在るように、私にとってのバッハは時空を超越して存在するものであり、同時に一つ一つの音、和音、旋律、作品がそれぞれ欠けることのできない文字、ことば、節、篇として織り成す壮大な聖書のようなものである。   私がパイプオルガンという楽器に触れてから四半世紀が過ぎた。初のコンサートホールでのリサイタルからは20年。今、改めて、バッハに、パイプオルガンに、自分に向き合ってみたいと考えた。』

 大変謙虚であるが全世界のバッハ・ファンの想いを代表する言葉と思う。歌うことも演奏することもできない私は輝くこともできず、壮大なその宇宙の深遠な美しさに感動し畏れいるばかりである。

 コンサートはトリロジー(三部作)と銘打つとおり、第一章 バッハオリジナル作品:バッハがオルガン曲として作曲したもの  第二章 未完成作品と編曲:未完成作品をTh.マイヤー=フィービッヒ氏が補足した幻想曲とバッハのオルガン以外の超有名な曲を後世の作曲家がオルガン用に編曲した3作品  第三章 B-A-C-Hをモチーフにした作品:調性を表すB(変ロ)A(イ)C(ハ)H(ロ)をモチーフにした後世の作曲家の3作品 の三章に分かれている。

 第一章は幻想曲とフーガ(ト短調)BWV542の間にトリオBWV583(ニ短調)がはさまれ実質3つの楽章に編曲されている。コラール「愛する神にのみ」によるオルガン曲も3曲が選ばれている。3という数字はキリスト教において特別重い意味を持ちバッハも多くの作品で数字3にこだわっている。吉田先生もバッハと同様に数字3を重用されていると思う(これは私の勝手な想像です。間違いかもしれません)

 チラシをみただけで吉田先生のバッハ作品への憧憬と真摯な想いが伝わってくる。11月6日(水)の本番が待ち遠しい。

 ここで大フーガとよばれるBWV542のフーガをスウィングルシンガーズのジャズ・スキャットによる演奏を紹介。下をクリックしてください。

 スウィングルシンガーズの大フーガをきく。

 読者の方々へ。11月6日はぜひ芸文センターに来場して吉田先生のパイプオルガンによる演奏をお聴きください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中日新聞夕刊のコンサートの... | トップ | パイプオルガン連弾コンサート »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事