古都探索日記

奈良や京都の散策日記

教会音楽 フォーラム 9回目 ヨハネ受難曲

2012-02-18 20:50:01 | 音楽
 2011年度教会音楽フォーラムの最終回のテーマはバッハのヨハネ受難曲(BWV245) 。

 吉田先生はおおむね①受難曲の歴史 ②ヨハネの福音書 ③バッハのヨハネ受難曲の解説 の三部分にわけて講義された。画像はテキスト(右)と受難の絵画。

 ①受難曲の歴史 4世紀頃から典礼においてイエスの受難について聖金曜日に聖書の福音書の受難部分を役割(福音史家、イエス、その他の民衆=トゥルベ)に分担して朗読したのが始まり。初期の例としてグレゴリア聖歌の受難部分の録音を聴く。18世紀にイタリアオペラの形式が導入された。

 ②ヨハネの福音書 他の3つの福音書(マタイ、ルカ、マルコ)と受難の解釈が異なる。受難は贖罪の成就でありイエスはそれを積極的に受け入れる。一番の例としてイエスの最後の言葉は「成し遂げられた」、他の福音書では「神よ、何ゆえに我を見捨てたのか?」である。

 ③バッハのヨハネ受難曲 1724年4月7日に初演。その後4回再演されたが改作というよりその時の事情にあわせたという。全5部40曲より成るが第22曲のコラールを中心として前後が対称の形になっている。バッハが意図したのか偶然そうなったのか意見が分かれるそうである。先生はバッハが各曲を音楽的技法を駆使して作曲したことを録画(指揮カール・リヒター ミュンヘン・バッハ管弦楽団合唱団)と楽譜を用いて解説された。

 ここでヨハネ受難曲から第9曲のアリアを紹介。左をクリックしてください。ペテロがイエスに「どこまでもあなたについて行きます」と語りかける受難曲には珍しい明るく楽しい曲です。

 お疲れ様でした。今年度も是非受講したいとおもいます。ありがとうございました。
コメント (2)
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