古都探索日記

奈良や京都の散策日記

教会暦

2010-11-07 21:26:41 | 音楽
   教会暦とはキリスト教会の典礼の年間スケジュール。クリスマスの4週間前の日曜日(今年は11月28日)待降節第一主日から始まる。以後、降誕節、受難、復活節、聖霊降誕祭・・・と続く。
 
 画像は私が作成したバッハの教会カンタータのデータ・ベースのBWVと教会暦の関係シート。画像をクリックしてください。縦軸は教会暦、横軸は年代を表す。交差点がBWVと日付。オルガン曲についても作成中。
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演奏内容

2010-11-07 20:45:59 | 音楽

 バッハはまづ教会暦の順にその主日(日曜日)に歌われるコラール(賛美歌)をノートに書き、その下にその賛美歌を主題にしてオルガン曲を作曲した。これが Orgelbüchlein であり、いわばオルガンによる変奏。コラールは信者も歌うので簡単な旋律でどれも同じ様に聴こえるが、バッハはそれにバス(ペダル)と対旋律を組み合わせてポリフォニックに編曲した。この小本は現在でも教則本として使われているそうである。


 今回のコンサートでは14曲が教会暦の順にまづ信行香代子さんのメゾソプラノでコラールが歌われ、そのあとにバッハのオルガン曲が吉田文さんによって演奏される形がとられた。他にコラール曲とは全く趣きの異なる、前奏曲とフーガ、ホ短調BWV533(アルンシュタット時代)とイ長調BWV536(ヴァイマール時代)が最初と最後に演奏された。
 簡単なオルガンの伴奏を伴うメゾソプラノの独唱は素朴であるが、オルガン独奏になると精彩を帯びる。先ずリズム感が変る。私にはスウィングするように感じられ、思わず曲にあわせて体を揺らしてしまう。「最高にスウィングする音楽、それは紛れも無くヨハン・セバスティアン・バッハである」というグレン・グールドの言葉を思い出す。そして編曲のしかたも様々である。たとえば7番目に演奏された復活節のBWV627では3節が歌われたが、オルガン曲は第1節は慎ましやか、2節は壮大に、3節は華麗にアレンジされ正にバッハの才気あふれた変奏曲といえる。画像をクリックしてください、赤い丸印がBWV627。


 この様なコンサートは日本では初めてではないか? ドイツで勉強された吉田先生ならはの企画だと思った。バッハファンには「こたえられない」ユニークで密度の高い内容だった。ありがとうございました!

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東山教会のオルガン

2010-11-07 20:32:37 | 音楽
 コンサートに先だち、この教会のオルガンについて吉田文さんから説明があった。2段6ストップ、ペダル1ストップ、計7管の小型であるが、それ故オルガンの息吹きが感じられる。大きければよいわけではないそうである。つづいて Orgelbüchlein についての説明、Orgel はオルガン、büchlein は小さな本 を意味する。私の持っているバッハ全集ではオルガン小曲集と訳されている。
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ヨハン・セバスティアン・バッハ@名古屋オルガンの秋2010 東山教会

2010-11-07 20:26:53 | 音楽
 11月7日、東山カトリック教会に「ヨハン・セバスティアン・バッハ@名古屋オルガンの秋 メゾソプラノとオルガン バッハと賛美歌」を聴きに行く。写真は教会の塔。
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