JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

国家という暴力機関 と私

2004-09-16 04:31:51 | マスメディア
つい先日死刑が執行されました。国家による殺人ということですからそのこと、過程や内容はより細かいところまで公開されるべきのものでしょう。現実には死刑の執行は秘密裏にされ直接にはその親族にしか知らされないというような状態がずっとつづいています。
 近時は犯罪被害者の為に様々な情報が公開されるべきだという議論もあり変わってきているかと思いますがその内実はまだまだよくわかりません。
 
 ある人が何らかの罪に問われること、人の行為を犯罪だと定義しそこに不利益を科すということに私たち全員が何らかの責任を負っていると考えられます。
 私たち市民は絶えずその情報、ある種の人たちに負担を強いているということに関し、敏感でなければならない。
 市民の民度を高めることに資するべきマスメディアは積極的に政府情報にアプローチし市民に公開する義務がある。

 国家という暴力機関は絶えざる監視を必要としている。そして国家の暴力というものに、正当性があるのかどうかということも検証し続けなかればならない。
 私見を言えば、個人による暴力が否定されるのと同様に、国家による暴力は否定されるべきだと考える。
 戦争しかり死刑しかり。
 死刑制度そのものの是非は問われるべきものであると考えられる。

 異例の速さで執行された死刑に、その運営の恣意性、不確定性が伺われ、人が入ってはいけない領域に入っていることがより浮かび上がっているように思える。

         JOHNY

中村うさぎ さん と研究

2004-09-16 02:06:38 | Book
 今日は所用で池袋へ行ってきました。用事のあと西部へいきデパチカで中食を買い(いったい何語なんでしょうこれ)、三星堂へ・・・違う、リブロだ。リブロは久久、時間が遅かったのでゆっくり見て回ることはできませんでした。
 それでも欲しい本がたくさん。
 
 今更ですが新刊ってホントにいっぱい出てるんですね。池袋西部のリブロは店舗面積が広いこともあり本の平積み率が高い。他の書店で背表紙だけで見落としがちなものが、ここでは発見できるので欲しいもの発見率が高いかもしれません。
 欲しいものがいっぱいあったのですが今日は買うつもりで行かなかったのでガマンといいつつ一冊だけ。
 『自分の顔が許せない!』中村うさぎ 石井政之 平凡新書
 この本は絶対に買う類の本なので買ってしまいました。
 ショッピングの女王、中村うさぎ氏 この人なかなか侮れない。軽いエッセイの中に鋭い視線の言葉が多く入っているので、彼女の作品は何冊か読んでいる。
今回買ったものは、軽い作品というよりどちらかというと心理的、もしくは思想的な方向にふったものである。タイトルからわかるように、顔に注目し、そこから私たちはなぜ容姿容貌にこだわるのかというようなことが論述されており興味深い。だれしも少なからず自己の顔や容貌にはなんらかの不満を持っていると思われるが、それはいったいなぜなのか。
 容貌の差異に関心を払うということは社会学的な大きな課題のひとつで研究対象にしている人も多い。人間一般に差異があるということ、その差異のあり方が男女によって異なる、さらに属する文化によっても異なる、というようにアプローチの方法は多様に存在する。
 
 私の関心のあり方もその中にあり、ちがうってなんだろう、ということにこだわっているのではないか・・・。
 ちがうということを肯定する日本国憲法は権力の制限規範であり、それと同じ働きをするべきのマスメディア。
現実のマスメディアはそのように機能していない、ではどうするか。
 というようにつながっていく。

 中村うさぎの言葉がいつか私の研究の中に生きてくる?のでは・・・と。

      JOHNY