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台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台南州(嘉義郡蕃地) ララウヤ祠 ララチ祠

2010-10-08 23:59:13 | 台南州
 
ララウヤ祠のあった場所                      ララチ祠のあった場所

ララウヤ祠            
鎮座日:昭和8年(1933年)12月17日
祭神:天照大神、大国魂命、大己貴命、少彦名命、大山祇命、能久親王
例祭日:8月15日、12月17日  社格:社
鎮座地:嘉義郡蕃地ララウヤ社          
現住所: 嘉義県阿里山郷楽野村1隣---楽野村国小の横

この地は一面にララウヤ(楓樹)が繁茂していたのでこの名前を取って名になった。
神社は楽野国民小学校横を参道として小学校前の道を隔てた丘の中腹に建立された。付近に住むツウオ族の武義徳(日本名:向野政一)さんに本殿があったところまで案内して頂いた。現在は草木に覆われて近寄ることも出来ない。光復後の1951年以降に衛生所の宿舎を建設する際に神社も取り壊されたようである。
学校横の石段の傍にいくつかの石碑が放置されていた。よく見ると「ララウヤ○○駐在所」の文字をかすかに読み取ることが出来た。武義徳さんによると当時の駐在所のものであると言っておられた。


ララチ祠                                     
鎮座日:昭和8年(1933年)12月17日
祭神:天照皇大神、大国魂命、大己貴命、少彦名命、大山祇命、能久親王
例祭日:8月15日、12月17日  社格:社
鎮座地:嘉義郡蕃地ララチ社    
現住所:嘉義県阿里山郷来吉村---来吉国小(来吉村4隣91郷)の横

ララチ村は阿里山郷のほぼ北西に位置する。来吉小学校の教師の説明によると、神社はちょうど学校正門と道路をはさんだ反対側の家屋との中間に建立されたとのことであった。ララチ教育所としての創立は昭和10年(1935年)とのことであるから、神社が建立されてまもなく学校が創立されたことになる。
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