付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「マージナル・オペレーション改05」 芝村裕吏

2018-10-10 | 架空戦記・仮想戦史
「先送りしている間に問題を解決すれば良いのです。実に日本的な対応だと思いますけど」
 イトウさんの言葉。「今は真面目に言ってますからね」ということは、普段は真面目じゃないんだ……。

 予約して発売日に届いたものの、白インクらしい立体的にこんもりした染みが表紙から背表紙まで点々と付いていて、さすがにこれはないと返品したら交換分が到着せず待ちぼうけ。待ちぼうけ。
 しかし、こんな大胆な印刷ミスが検品通って流通しちゃったんだ。それはそれで手元に残しておいても良かった気がします。

 数で圧倒的に勝る中国人民解放軍を完膚なきまでに撃破したアラタたちだったが、戦場に残された2000超の遺体は腐敗していく。遺体の処理の交渉の場に姿を現したのは、かつてクラスメイトとしてドローン運用を学んだ董顕光だったが、それで戦いが終わるはずもなく、ミャンマー軍も相手とする二方面作戦が始まる……。

 戦闘ドローンが投入される一方、無線妨害で覆い尽くされる未来の戦場を舞台にした、ぎりぎりの物語。「まめたん」とかの裏側の話が続いてます。
 同じ状況なら誰でもそうするというけれど、戦場全体を見渡し把握する能力は希有なものなのです。果たしてアラタ王国の誕生なるか……。

【マージナル・オペレーション改05】【芝村裕吏】【しずまよしのり】【星海社FICTIONS】【ドローン】【まめたん】【迫撃砲】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「齢5000年の草食ドラゴン、... | トップ | 「素材採取家の異世界旅行記... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

架空戦記・仮想戦史」カテゴリの最新記事