付け焼き刃の覚え書き

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「幼女戦記9」 カルロ・ゼン

2018-03-12 | 架空戦記・仮想戦史
「やるしかないが、やるしかないという現実が辛い」
 流石のターニャ・デグレチャフ中佐も愚痴が出る。

 東部戦線で損耗したレルゲン戦闘団は後方で再編されるが、そもそも補充すべき航空魔道兵がいない。人材が払底して、どこをどうこねくり回しても出てこないのだ。前線も後方も、人材も資材もすべてが枯渇していた。それでも戦争はやめられない。やめどきが見失われ、勝利という見果てぬ幻影を追い続けるだけの帝国となっている。
 そんな中、ターニャに出撃命令が下った。南方大陸から撤退するロメール将軍の部隊を支援するためだ。
 既に制海権は失われ、同盟国であるはずのイルドアは厳正中立を言い出して、撤退の支援どころか障害にしかならなくなっていた……。

 表紙のターニャがまるでクルミ割り人形のようですが、これは帝都のレストランで食事したときなのかな。
 配給以下の帝都の食事風景とイルドアの美食が対比され、いよいよ末期戦だという現実が突きつけられます。

【幼女戦記9】【Omnes una manet nox】【カルロ・ゼン】【篠月しのぶ】【エンターブレイン】【どうして、こうなった】【ギンパイ】【V-II】

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