「われわれ移住者を快く思わない人がいるのでは」とのご意見に考えるところがいろいろ。
地理学のテーマでもある「田園回帰」に注目し、故郷をフィールドに参与観察を始めて5年ほど。移住者に対する旧住民の感覚にも、えもいわれぬバイアスが感じられる時もある。学生時代の経験ゆえに、小生がひときわ敏感に感じ取っているだけなのかもしれない。特定の地域を対象としたものではないが、ネガティブコメントが一般論として語られているのを見聞きすることもあるし、基本的に真逆の移住者には(移住の必要がないのか)あまりお目にかかったことがない。移住促進事業が地域の持続可能性にとって重要ということに異論はないが、自治体の舵取りが試されている時といえるだろう。