羽生辰郎(2008):学問とは何か―『マックス・ヴェーバーの犯罪』その後 (MINERVA人文・社会科学叢書)
東大山中湖事件(1984年4月に、大学の2年生による、新入学生への大学生活の指導のための合宿旅行で、一部の酒に酔った人間が氷結した山中湖にボートで繰り出し、ボートが転覆して5人が死亡した事故。筆者である羽生も最年長者として参加していた。)についての、関係者に対するきわめて一方的かつ独りよがりな誹謗中傷とそれとは裏腹の著者の低レベルな自慢話で占められています。そこにあるのは、「常に相手が悪く自分は間違っていない。」という自己陶酔です。民青とのやりとりは、お互いに「ヤクザ」を連想させるレベルのものです。それでも足らないのか、本論中にも「エピソード」なる暴露話めいたものが挿入されています。<アマゾンの書評から>
この時の犠牲者はほぼ全員友人未満知人以上の人々。折に触れ、彼らのことを思い起こしている。左派の活動家としてリスペクトしていた人もいた。
山中湖事件とは、1984年4月に東大の文科3類の2年生が主催した、 新入学生に対しての大学生活へのオリエンテーション(説明会)の山中湖合宿にて起きた事故です。酒に酔った学生数人がボートを漕ぎ出し転覆して、冷たい湖水中に投げ出され、5人が死亡しました。当時、未成年を含む学生が酒に酔って騒いでの事故であるということで、マスコミの批判が集中しました。当然大学内でも学生の自治の制限という案が出ていました。そうした動きに対し、折原氏は「学生の自治を制限すれば、ますます学生が未熟になってしまう」と常に学生側をかばうような発言をされていました。<著者へのとある批判・2004年>