光と風の世界3

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SJF2010感想ー雑感

2010-08-27 | 音楽

出遅れてますが、今年のスチューデント・ジャズ・フェスティバルの感想いろいろ

SJFお疲れ様でした。・・・いろんな方へいろんな意味で・・・

初日、中学の部の演奏・・・短く言うと、ほとんどどこも年々うまくなってるなあ。
それにつれて取り組んでる曲もすごいものになってきています。
余計なことを考えなければ客席で体をゆすりながら聴けるほどの、欠点の少ない演奏が多かったというところです。
審査員を代表して赤松さんが講評されたことを抜き書きしておくと

「すごいレベルの高い演奏を聞かせてもらった。

良質なアンサンブルでした。それで、審査には本当に頭を悩まされました。

でも、音楽には満点というものはないんです。いくらうまい演奏しても、

それよりうまくなる余地はいくらでもある。上には上があるんです。

だから来年にはもっといい演奏ができるように、練習を続けてください。」

のようなことだったと思います。

出遅れた割には、下の話題から出てみます。

あまり批判を書きたくないんですが、黙ってられなくて・・・

今年の音響とてもひどかったです。

1週間前の山野Big Band Contestで音響のことが書かれていて、大学Big Bandの音響は意外にもそんなひどいのか~なんて他人事みたいにいろんな人の感想をTwitterの#ybbjcのハッシュタグを拾い読みしていたのですが、まさか1週間後に自分も音響の事を書くことになるとは想定外でした。

とにかく、一言で言うとドンシャリの極みって感じ。でも、最高は極めてはなかったかな・・・もっとひどい音響のライブも体験してます。

ただ、こんな立派な会場で全国のバンドが集まるハレの舞台でこれはないでしょう。

今回最強最悪と思ったのがドラムのシンバル系のそれぞれにマイクを付けていずれもキンキン響かせていたこと。バスドラムは何かが落っこちたようなダンダンというタンス叩いてるような乾いた音でした。こもりやすい周波数の低いところをバッサリカットしたような味気ない音でした。マイクを数えると見えるだけで5本はありましたよ。マイクの数はあってもどうでもいいのですが、要は不必要に音量を出してるのがおかしいんですよ。異常な音量と思いました。一体誰がそんな音を好むのでしょうか。アンサンブルなどあったもんじゃない。響き渡って共鳴してたようなそんな音が残響でも鳴り響いていました。

だから今年の特に前半の学校のバンドのドラムは下手な奴だなあと審査員に思われたかもしれないですね。かわいそうに・・・下手なのは音響屋さんなのに・・・

ベースは不思議なことに良く音が出る学校とそうでないところががって、それはベースアンプのセットの影響が主だったのかもしれませんが、ちぐはぐな感じでした。それからホーンセクションの中では比較的弱いSaxを持ち上げるのがPA(SR)の原則と思うのですが、金管がやたら大きく聞こえてくるなどせっかくの演奏のバランスが崩されてるんじゃないかと思うこともありました。

初日だけかなとの淡い期待は裏切られ、2日目の高校の部でも同じような音響でした。がっくり、疲れたなあ。

そこで思ったのは、この音響屋さんはもしかして耳が逝っちゃってる人、難聴なんじゃないかということです。だからシンバルの歪んだノイズっぽい音が会場に流れてるのを気づかないんじゃないでしょうか。

恐らく実績のある音響屋さんなのでしょうけれど、だから自分の耳を頼りにして、人の意見を取り入れないのかもしれませんが、その頼りの耳が劣化してたら、もしそうなら、その変な音響でパフォーマンスをさせられたバンドはたまりませんね。

(まさか、私の耳の中だけで反響してたってことはないですよね~)

会場に行かれた方で、そんな思いを感じた方はいなかったですか・・・?

音楽ではなくて音が苦に近かったなんて方は・・・私だけですかね~

事実は小説よりも奇怪なりってことだとまずいですね。

私の提案は、次回より音響担当する方は、聴覚検査を行って正常な調整ができることを必須条件にしてはどうでしょうか。ってことです。

あるいは3年前までのようにソロマイクだけにしてドラムもマイクなしにしてはどうでしょうね。
そちらの方が、コンテスト的なことの比較には十分だと思いますが。

とにかく一年に一度の大舞台での大事な演奏をサポートして、足を引っ張らないように何らかの改善を検討して欲しいものです。

JAJEの関係者の皆さん審査員の方々、、

日本の中学・高校のトップレベルが集う会場の音響としては、どうか改善を。

ぜひご一考のほどお願いします。


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7 コメント

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PAのセッテッグについて (ぱるなす)
2010-08-27 22:22:14
PAのセッテッグについて
審査された方々や運営サイドから
アドバイスや要望は出なかったのでしょうかね
初日からドンシャリなら
途中で セッテッグを変更するように
なんだかの 要求を出すべきですよね



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音響セッティングはさっぱり意図不明ですが・・・... (toshi)
2010-08-28 09:31:40
音響セッティングはさっぱり意図不明ですが・・・もしかするとプロ仕様なのかもしれませんね。
その心は・・・・・・いつもライブハウスなどの狭い場所で叩くことが多いプロは、元気のよい学生さんみたいに強く叩かないので、そういう叩き方で大ホールいっぱいに迫力ある音を送り出すためには、目いっぱい増幅しなくてはならない。またシンバルの多彩な音を届けるためにも、多くのマイクで拾えるようにしたのではないでしょうか?

叩く学生さんは普段通り叩いて、それが客席にどう伝わるか、ステージ上では把握できない。前もって考えて抑制できるのは、一部の学校のステージ慣れした指導者やスタッフがいるところだけ・・・
という結果なのでしょうか。見た人によると、音響オペレーターはかなりフェーダーをいじってたそうですから、学校によってかなり変わってる恐れがありますね。シンバルも実は後半の学校になるとあまりキンキンしなくなりました。高砂や甲南高の音量になると音響でアシストする必要が殆どなくなるので増幅しようがなかったのかもしれません。

多少の音量調整は必要ですが、なんでドラムだけあんなに持ち上げるのかというのは、謎です。理解できません。
なので、私の勝手な推理は・・・難聴気味の人がオペレーターだったんじゃないかなということに落ち着いたわけです。

休憩の度に修正要求は出てたのかもしれません。
二日間とも後半になると少しましになった気がしますので。
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もう一つの要素として、音響の出口となるスピーカ... (toshi)
2010-08-28 09:36:30
もう一つの要素として、音響の出口となるスピーカーについては、よくステージわきに積んである大出力のたんすのようなスピーカーは使われていませんでした。
ステージ上方の天井に装着されている作りつけのスピーカーを利用していたようです。
それの音響特性がクラシック向きの高音が出やすいものだった?ということなんでしょうかね~
それにしても、結局出た音を聴いて調整してるわけですから、やはりオペレーターの耳次第なんでしょうね。
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私は主に前から10列目くらいで聴いていましたが、... (whats new)
2010-08-28 11:07:24
私は主に前から10列目くらいで聴いていましたが、前と後ろでは音響にだいぶ差があるように感じました。音響のセッティングには全くの素人ですが、オペレーターが後ろの席に合わせて調整していたということはないですか。以前のソロマイクだけだと、後ろの席だと学校によっては迫力なく感じてしまうこともありましたので、それですべてマイクをつけるようになったのかと思ってました。以前は後ろの席で聴いて物足らない場合は、前の席が空くとよく移動したものです(笑)
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whats newさん (toshi)
2010-08-28 21:38:46
whats newさん
ソロマイクだけでは大舞台に慣れてないバンドの音が小さくて聴き応えがしないのでマイクを増やしたのでしょうね。
しかし、逆にマイクにも慣れていないために、演奏席でフリ付の演奏のために立ちあがったり横向いたりして音がマイクにのらないために、一番肝心の盛り上がるところで、音量が下がるということが起きていました。今年もいろんなバンドがそういう作戦ミスをやってしまいましたね。
ドラムのマイクを増やしたのは今年からかもしれませんね。ただ、何度も言うようですが、マイクを増やすのはいいんですよ。
音量のバランスを他の楽器と合わせなければ音楽としての完成度が下がってしまうので、ここはこだわっていい条件にしてやって欲しいと思うばかりです。
後ろ席中心に調整というのもその通りと思いますが、それは特定の楽器だけを突出させることではないはずですよね。
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先日のSJFの結果についてあれやこれやと意見が飛び... (14番地の男)
2010-08-29 19:13:53
先日のSJFの結果についてあれやこれやと意見が飛び交っています。
某映像ファイルや某音声ファイルを比べてみると、あの順位通りではなかったのではないかと思います。
問題の愛知高校ですが、楽器の習熟度や曲の理解度は申し分なく、実質3~4位くらいには入るのではないかと思います。ただノリがジャズに似て非なる部分が目につきました。審査員の中にはバークレーからの人も入っています。いわゆるアメリカ基準のノリでないと上位に来るのは難しいと言うことです。4位のT高校、5位のK高校のHPを覗いてみるとアメリカのジャズ感覚を積極的に入れようとしています。一方愛知高校は相変わらずあの指揮者です。体の揺らし方から違う。それが音になってくると、シンコペーションが感じられなく、スウィングしていない。日本人的ジャズ臭ぷんぷんです。その結果が実質9位になったのではないかと思います。
ヤマノでも感じたことですが、スウィング感というのは日本人にとって本当に難しい。4ビートの2と4拍目のハイハットが大概遅いか、不安定。それが出来ていたのは3~4校しか有りませんでした。そういったことをきちんと指摘できる指導者でないと上位入賞は出来なくなって来ているのではないかと言うことです。
愛知高校が来年以降悔い改めアメリカンスウィングを身につければ上位3校には入ってきます。それを期待します。
私の独断と偏見を述べてみました。
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14番地の男さん (toshi)
2010-08-30 01:16:28
14番地の男さん
愛知の評価は今年に限らないんですが、音楽演奏の完成度からすると、もう少し上でもいいんじゃないかという気がしましたけど。うまいんだけど、ジャズとは少し違うニュアンスを感じていました。書かれたような観点で言えば妥当な賞ですか。
日本人的ジャズと言われるものを私は実感できませんが、要するにシンコペーションですか。
楽譜見ないのでそういう表現は分かりませんが・・・
私的に表現すると、愛知はきれいすぎてまとまりすぎて、ジャズじゃないようなところがあるんですよね。それもシンコペーションということに整理できるのかな。
しかし、シンコペーションは楽譜上に書かれていることですよね?
それが愛知はできていないということになりますか?
それとも楽譜に書かれていないけど、当然やるべき、アメリカンジャズの書かれていない常識ができてないようだということでしょうか?

日本人に難しいと書かれましたが、それは古い日本人に言えても、民謡などには無縁な若い人には無関係な状況ではないでしょうかね?ああ、指導者がそうだと・・・という問題ですね。

愛知高校は去年あたりから従来の大編成をやめて、ビッグバンドの編成に近づけるなど、今年はSax4と少ないほどでしたが、本来の音を求めているように感じられますし、今年の10/2の神戸JAZZ2010にも名古屋から再び遠征してくるようですから、来年はそういう足りない点が良くなる事に期待したいです。
そういえば、今年のSJFの高校の部の客席の前方中央席には女子高生がかなりの人数いましたが、いずれも愛知高校の制服でした。全く出演と無関係の1年生だったようですが、SJFを早くから感じて取り込もうという意欲の表れではないかと思いますね。

私の意見書きますと、愛知の2曲目Duke It Outはいかがだったでしょうか?Gtの刻み、Pのソロ、Bsxのソロとすごくいい感じと思いました。このうち、GtとBsxの2人はナイスプレイヤー賞を受賞しましたので、審査員の評価も高かったことは間違いないです。こういう選曲を残り2曲にも行うと、それだけでも評価は上がるんじゃないでしょうかね?演奏はいいんだけど曲にもう一つ乗れないなという印象がありますのでね。
そういう点では国際の躍進は選曲にもあったような気がします。

もうひとつ、指揮の水門先生には悪いんですが、プレイヤー全体が指揮ばかり見て、ただひたすら指揮に合わせようとする、調和という観点では有効なことですし、それによって高い次元で演奏ができてると思いますが、あまりにもそれが目について、見てる側に別の感覚を伝えてしまってるということはないでしょうか?6年前に初めてSJF見た際にはそろっていいなあと思いましたが、今年前方の席で見た印象として、あの指揮者と演奏者の体の揺れはもしかしてマイナス点になってるんではないかと思いました。指揮を節目だけにしてあまり目立たないことを試してみてはどうでしょうね?そうすれば、演奏者個々人がリズムを聞きそれに合わせて自律的に演奏ができればシンコペーションもできてるところはできるんだから、良くなるんじゃないでしょうか。多分わずかな違い、でも本質的なところでの違いが評価のポイントになってるかもしれないので、思い切って変えてみるのがいいかもしれませんね。
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