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黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

四国八十八箇所霊場 第28番札所「大日寺」

2019年03月13日 | 四国88箇所霊場

        


    大日寺の歴史・由来


 大日寺の境内は四季折々の花が咲き、巡礼者の目を楽しませてくれる。早春にはサンシュユの花が3月の彼岸頃には、しだれ桜、本坊前のコブシの花、10月中旬から十月桜や万両が咲き誇ります。


 縁起に寄ると聖武天皇(在位724~49)の勅願に寄り、行基菩薩が大日如来の尊像を彫造し、堂宇に安置して開創されたと伝えられる。其の後、寺は荒廃したが弘法大師が四国を巡教された弘仁6年(815)末世の人々の安泰を祈り、楠の大木に爪で薬師如来像を彫られて、此れを祀って復興されたという。


 以後、隆盛を誇り、七堂伽藍や末寺、脇坊も備わり、17世紀初頭の慶長年間(1596~1615)からは土佐藩の祈願寺と成って、堂塔も整備された。しかし明治新政府の神仏分離令に寄って一時は廃寺と成ったが本尊は「大日堂」と改称した本堂に安置して居たので救われ、明治17年に再興されて現在に至って居る。


 行基菩薩作とされる金剛界大日如来坐像は、高さが146cmの寄せ木造りで四国では最大級、また脇仏の聖観世音菩薩立像は智証大師作と伝えられ、此れも高さ約172cmと大きく、ともに国の重要文化財に指定されて居る。また大師が楠の立木に爪で彫られたという霊木は「爪彫り薬師」と呼ばれ奥の院とされて居る。其の楠は明治初めの大風で倒れたが、跡地に一堂をを建て、霊木として安置して居る。此の霊木は頭、眼、鼻、耳、顔など首から上の病に霊験があらたかとされて居る。薬師堂の脇には、土佐名水40選にも選ばれた大師御加持水が湧いている。


 写真2枚目の本堂は新しい様に思ったら檜と松材を使い釘を使わず木組みだけで平成9年度に再建され、大師堂は昭和58年に改修された物という。寺は山の中に在ったが境内は明るく本堂は春の青空を背景に輝いて居た。



    
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