巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

フランス人が結婚を嫌う理由

2012年05月09日 20時37分17秒 | Weblog
 さて、フランスではオランドさんが勝利し、正式には15日に大統領に就任します。昨日(8日)勝戦記念日の凱旋門で行なわれたセレモニーではサルコジ大統領とオランドさんが揃って立ちました。負けたけれど明るい表情だったサルコジさんとは対照的に今後の重圧がどどんとかかったオランドさんは緊張の表情。ふたりのその違いが印象的でした。

 ところで、オランド新大統領のパートナーはジャーナリストのヴァレリーさん。フランスでは珍しくない事実婚カップルです。
 なぜか? 
 日本では当人同士が役所に届けるだけで結婚できますが、フランスは結婚イコール契約なので簡単ではないのです。膨大な書類を揃えて役所に申請し、許可がでるまで待たされます。最低でも3ヶ月はかかるそう。片方が外国人だとさらに審査が厳しくもっと大変。
 で、問題はその後。離婚に関しても日本のように紙一枚の提出では済みません。時間も費用もとんでもなくかかるのです。双方が弁護士を立て裁判官による審理を受けなくてはならず、離婚成立までには半年もかかり、出費も相当なものになるそう。
 なので多くのカップルは事実婚でいい、となるわけです。連帯市民協約という法的に認められた事実婚なら手続きは簡単、しかも社会保障も共有課税でも結婚と同様の優遇をうけられるので、わざわざ結婚なんてしなくていいとフランス人が考えるのはわかる気がします。

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