巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

画家が暮らした家

2011年09月15日 15時33分49秒 | Weblog
 写真は8月31日、パリ郊外、ヴィリエ・ル・バークルにあるエコール・ド・パリを代表する画家、藤田嗣治氏が晩年に暮らした家です。現在はエッソンヌ県に寄贈され『メゾン・アトリエ・フジタ』として公開されています。
 このブログでも何回か書きましたが、わが家から遠くありません。が、交通がとても不便な場所にあるので(おそらく画伯が誰にも邪魔されずに絵を描きたかったでしょう)、ふらりとは行けないところ。そもそも私が最初に行ってみようというきかっけになったのは、ジュエルと森を散歩中に「幼い頃にフジタの庭によく遊びに行っていて絵のモデルにもなったんだよ」というムッシュに出会ったからだったのです。「フジタはすごくやさしい人だった」とムッシュは懐かしそうに微笑んでました。
 さて、
 先日、私の編集ライターとしての師匠がわが家に遊びに来て、現在は絵を習っているので、どうしても案内したかったのがここ。藤田作品は美術館やランスの礼拝堂に行けば観られますが、画家の暮らしぶりや数々の作品を生み出したアトリエを見られるのはここだけ。
 家の中は撮影禁止なので、これは庭から撮った一枚です。一階が台所と食堂、二階が玄関とリビングと寝室、そして三階が君代夫人ですら上がることはなかったというアトリエになっています。
 すごく感動します。なにより藤田画伯はフランスに帰化したとはいえ、どこまでも日本人だったんだなぁ、ってことがわかるのです。
 今回、行きはわが家の最寄り駅から一日に数本だけあるバスで行ったのですが、帰りはなし! タクシーを呼んでもらうのには近すぎるってことで、親切なスタッフのマダムがエッソンヌ県の車で送ってくれたのです。
 週末は入場自由で、無料。平日も無料ですが予約が必要です。
いちおう興味がある方のために住所を書いておきますね。職員はフランス人だけなのでフランス語か、あるいは誰か英語なら通じるかも……。

MAISON-ATELIER FOUJITA
7,route de Gif 91190 Villiers-le Bâcle
FRANCE
tel:01.69.85.34.65
e-mail: maison.foujita@cg91.fr