巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

犬の内服薬はチーズに隠すのがフランス流

2007年02月17日 04時41分18秒 | Weblog
 年に2回、犬に虫下しの薬を飲ませなければなりません。子犬の頃はドッグフードに混ぜれば、気がつかずに食べてましたが、成犬になるとそうはいかない。パンの中にうめ込んでも、バナナに隠しても「プッ!」と薬だけ出してしまうんですね。
 で、ドッグランに集まるフランス人たちに「薬はどうやって与えてるの?」と訊いてみました。すると「そりゃもう、ヴァッシュキリがいちばん」、「ヴァッシュキリ!」、「そうそうフロマージュのヴァッシュキリよ」と全員が口を揃えました。そのチーズに隠せば犬は口に入れた瞬間に薬もろともひと飲み、と教えられました。そこで、チーズ屋さんに向いました。「すみませ~ん、ヴァッシュキリください」、するとチーズ屋のムッシュは「…………?」と首を傾げてる。んで、もう一回「ヴァッシュキリ!」と叫んだら、その場にいたお客が笑いながら「マダム、そりゃスーパーで探しなさい」と。
 で、スーパーのチーズ売り場で、見つけたのが「笑う牛!」。フランスはチーズの国だから、すっかりそういう種類のチーズが存在するのかと思い込んでたんだけど、それはただの商品名だったってことが判明。まっ、どこでも買えるエコノミーなチーズだったのです。『La vache qui rit』。「ラ・ヴァッシュ」が牛、「キ」は接続詞、「リ」が動詞で笑う。そういうことだったんです!
 さて、このチーズ、ちょっとかためのクリーム状でねっとりしてるので、確かに錠剤を隠すにベスト。賢いはずのラブラドールも3つの錠剤も一気にパクッと食べてしまいました。楽勝!
 その後、獣医さんにも「先生、薬ってどうやって与えるのがいいの?」と訊いたら、「チーズに隠す」ときっぱり。いかにもフランスらしい方法ですよね。