沖縄・台湾友の会

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「すべてはアメリカの陰謀だ」とイムラン・カーン前首相   パキスタンの対ロ&中国「等距離外交」がワシントンに不快感

2022-05-03 23:18:15 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)5月3日(火曜日)
        通巻第7319号
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 「すべてはアメリカの陰謀だ」とイムラン・カーン前首相
  パキスタンの対ロ&中国「等距離外交」がワシントンに不快感
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 イムラン・カーン前パキスタン首相が猛烈な発言を続けている。
「わたしは2億2千万人の国民から民主的に選ばれた。パキスタンは平和と安全のため、ロシア、中国とも等距離の、独立した主権国家としての外交を続けてきた」。

 「ところがアメリカはパキスタンがロシアvsウクライナ戦争で、明確にウクライナ支持を打ち出さないために、国際間でレジュームチェンジを企図した『陰謀』がおこなわれ、最高裁判所が公聴会さえ開かずに、議会は私の不信任案を可決した。背後にバイデン政権の陰謀があるのだ」とした。

 カーンが「証拠」の一つとして挙げたのはレベッカ・グラント女史がFOX NEWSでなしたインタビュー(5月1日)のコメントの中味だった。
 グラントはこう言ったのだ。「パキスタンの反米感情、親中感情。そしてロシアへの異常接近は問題です。中露への接近を冷やさせ、ウクライナ支持に向かわせるべきです」。

 グラント女史は米国で外交、戦略、軍事分析の専門家として知られ、独立系のシンクタンクIRISの代表でもある。テレビで発言するのも、グラント女史は25歳の若さロンドン大學で博士号。RAND研究員を経て、米空軍統幕本部の秘書官を務めた。空軍の技術、戦略に明るい。

 イムラン・カーン前首相は「この発言にあるように米国はパキスタンの中立を望まず、バイデン政権は、『パキスタンの首相は米国の操り人形でいろ』と言っているようなものではないか」。

 パキスタンのメディアは米国の陰謀論がまっさかり。比較して隣のインドはウクライナ支持もせず、ロシア制裁にも加わっていないのに、米国はあまり批判しない。目の前にクアッド会議を控えているからだろう。
 モディ印首相は5月1日にドイツを訪問し、シュルツ独首相からウクライナ支援、ロシア制裁を要請されたが曖昧な態度に終始した。