ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その12

2019-07-11 00:09:14 | 旅行(道外)2018~2019
2日目 午後1時半。

第10室「両生類・爬虫類」。
なぜかこの1室だけガラス戸で仕切りされており、ガラガラと開けて中へ入ってみると…。

うわぁ…。
鼻につく強烈なホルマリン臭が…(^_^;)。

どうやら奥にある巨大ガラス水槽から発している模様。
ズラリと並ぶウミガメにまずは圧倒されます。


独特な臭いに包まれながら室内をぐるり…。説明するまでもなく、この一室の顔ぶれも相当なもの。
アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメ共に危急種(VU)。剥製なんてそう見られませんよ。
そして隣のガラスケースにはトカゲがズラリ…。この部屋、色々な意味で苦手な人が多そう…(^_^;)。

部屋のド真ん中にいるナイルワニ(全長5メートル)

ワニの剥製なんて初めて見ました。体重は220キロもあるそうです!
残念ながら触ることは出来ませんが、目の前でじっくり見ることができるのはこの博物館ならでは。

そして…この部屋のイチバンの見もの。

体長1.28mの巨大オオサンショウウオ!(右)



スゲェ顔!!! 目はドコ???(笑)
ホルマリンがなみなみと入った水槽に浸かっています。強烈な臭いはココの仕業でした(^_^;)。
世界最大の両生類で、一般的なサイズは70~80センチとのこと。国の天然記念物に指定されています。

ここに入っているのは種の中でもかなり大きい方で、推定年齢は116歳らしいです…。
なお、その他にも同種のオオサンショウウオが何匹か浸かっていますが、なんと魚をくわえたまま窒息死した標本もあります(^_^;)。

…水槽に近づいてじっくり観察してたら、刺激臭で頭が痛くなってきたので移動します(笑)。

オーストラリア周辺の動物

ヒクイドリ、オオフウチョウ、コクチョウ、カンガルー(これもスゴイ顔)など。
ずいぶんと発色の良いカモノハシだな~と思ったら、どうやらコレだけ館内で唯一の人口で製作されたレプリカなのだそうです。

第9室「極地周辺(北極・南極)の動物」



これまた大迫力!!
生々しい傷が波乱万丈の過去を感じされるミナミゾウアザラシのオスの剥製。体長5メートルもあり相当デカいです。
こんなのどうやって剥製にしたんだろ…と思ったり(笑)。横のアホウドリも相当レア。

そして向かいに対決するように配置されているのは体長3.5メートルのホッキョクグマ
リアルなジオラマのおかげで実際にありそうな光景ですが、ミナミゾウアザラシは南極なので生息地は真逆
ここでしか見られない対決!」とふしぎ館も謳う、いわばオリジナルの対決場面なのでした。
…周囲のトドやオオカミなども威嚇姿勢になっていて物語性を感じます(笑)。

第9室「中南米の動物」



本物の熱帯雨林さながらに樹木が生い茂っており、そのあちこちに珍しい動物たちが。
ジャガーピューマなどが目を引きますが、ナマケモノやレア(ダチョウの仲間)、コンドルの剥製はそう見られませんね。

アリクイとアルマジロ



第12室「西アジア・アフリカの動物」



…階段を上り、最後に現れる3階の一室がここになります。
ジオラマの大きさ、中にいる動物の量ともに館内でも最大級で言葉を失うほど。その雰囲気は欧州やアメリカ郊外の自然博物館を彷彿とさせます(決して大げさではない)。


極めて珍しいインドゾウの子どもの剥製。
その前にいるのはライオンキ●グでおなじみのイボイノシシ。


ライオンなんてもはや驚かない…とスル―しがちですが、アフリカライオンとレアなインドライオンが仲良く並んでいます。
隣にはヌーやエランド、アンテロープなどの草食動物たちがズラリ。


草食動物たちはひときわ数が多いですが、首だけの剥製が壁に並ぶのも欧州チック。
この一室のコレクションは大半が英国人のコレクターから入手したものだと聞いて、妙に納得します(*^_^*)。
なお、いずれの剥製も既に50年以上前に製作されたものだといいますが、その割にほとんど傷んでいないのに驚きです。

最後に…。館内に上皇さま訪問時の写真が。

昭和40年との事なので、まだ皇太子時代ですね~。
私費を投じた個人の自然史博物館というのは当時としては画期的で、その物珍しい展示物の噂を聞きつけご訪問されたのでしょうね。
まさか平成の最後(※注)に上皇さまの足跡が見られるとは思いませんでした(*^_^*)。
※訪問日は2019年4月15日。ギリ平成。


…ずっと来てみたかった城下町の摩訶不思議なワンダーランド。
平日という事もあってか滞在時にお客さんは殆どおらず、その楽しくも少し怖い雰囲気にずいぶんと長い時間浸っていた気がします(笑)。
館内で唯一見かけた年配のご夫婦が帰り際、スタッフに「大変すばらしかったです」と興奮気味に語っていたのが印象的でした。

私が今まで訪れた珍スポットの中でも1、2を争うぐらいに感動した場所でした。
是非また来たいです。





つやま自然のふしぎ館、見学終了。


おまけ・津山基督教図書館(現・森本慶三記念館)

森本慶三氏が町への貢献のため設立した施設のひとつ。ふしぎ館の向かいにあり、現在は慶三氏の生い立ちや江戸の暮らしに関する資料が展示されています。
大正15年建築で、1998年に国の登録有形文化財に指定。国内唯一の基督教図書館という事で、正面には聖書にちなんだ羊と山羊のレリーフが彫り込まれています。
時間の都合上、今回は内部は見学できませんでした…。


次回!
津山城跡&古の城下町探索!
続く。

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